有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/09/06 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
109項目

研究開発活動

当社グループは、IoTなどコンピュータ技術の著しい進化に追随するため、積極的に研究開発を進めております。
第43期連結会計年度(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日)
現在の研究開発は、当社の技術本部を中心に28名が担当し、当連結会計年度の研究開発費の総額は363百万円となっております。
(1)組込みソフトウエア事業
当セグメントの研究開発は、主に以下のような技術開発に向けて実施し、352百万円の研究開発費を計上しております。
①AUTOSAR OSの開発
自動運転や、先進運転支援、コネクテッドカーなど電子化の著しいスマートモビリティの実現に向け、車載ソフトウエアのプラットフォームとしてのAUTOSAR規格に準拠した車載向けソフトウエアプラットフォームの開発を行い、販売いたしました。
②eMCOS/eMBPの開発
コンピュータの頭脳としてのCPUを複数搭載したコンピュータシステム向けのOSの開発を行ってまいりました。コンピュータの性能向上技術としては、CPUを駆動するための周波数を早くするという手法が今まで一般的でしたが、現在ではその手法は限界に達しており、2-4個程度のCPUを搭載する手法が主流となっており、今後はこのCPUの数をより多く搭載することが考えられております。搭載されたCPUの数が多くなると、従来とは異なった設計を行ったRTOSが必要となりますが、eMCOSはマルチコアからメニーコアまでをスケーラブルに対応可能なRTOSであります。当連結会計年度では、eMCOSをより利用しやすくするため、世界的に利用されているLinux上で動作するソフトウエア資産の流用を可能にする改修や車載システムへの適応を考えてAUTOSAR向けの対応を行い、販売開始いたしました。また、マルチコア/メニーコア用の設計ツールeMBPの販売も開始いたしました。
③自動車向けAI応用技術の研究
自動車事故の低減や安全で快適な自動車の実現に、AI技術は不可欠であると考えております。当社では運転者自身に違和感のない挙動を自動で行って運転手や同乗者に安心感を与えるAI技術の研究を進めております。
(2)センシングソリューション事業
物流関連ビジネスの展開の一つとして、ハンディターミナル上のソフトウエア開発を簡便化するソフトウエアパッケージの研究開発に11百万円を計上し、販売開始しております。
第44期第2四半期連結累計期間(自 平成30年1月1日 至 平成30年6月30日)
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、148百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。