有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/11/19 15:00
【資料】
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【項目】
84項目

業績等の概要

(1)業績
第31期事業年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
当事業年度における小売業市場は142兆5,160億円となり、前年比1.9%増と堅調な推移を見せております。当社の主要顧客であるスーパーマーケット業界は13兆497億円、前年比0.4%増となり、比較的安定した市場となっております。また、当社の顧客として増加しつつあるドラッグストア業界は6兆295億円、前年比5.3%増と非常に好調な市場となっております(注1)。
また、2017年12月末における求人倍率が1.59倍(注2)、販売・サービス系のアルバイト・パートの全国平均時給が977円(前年比27円増)となり(注3)、引き続き小売業における人手不足が顕著であります。
このような環境のもと、当社は主力製品の「sinops-R」の最新バージョンの販売、新規ユーザーの拡大と既存ユーザーへのバージョンアップ提案及び「sinopsシリーズ」のセット販売強化による顧客あたりの販売額の向上を実施してまいりました。
その結果、当社の小売業向け導入実績は、新規契約社数4社、新規契約店舗数477店舗となり、2017年12月31日時点で契約社数50社(前期比6.4%増)、稼働店舗数3,316店舗(前期比9.5%増)と順調に拡大しております。当事業年度における売上高は838,397千円(前期比13.6%増)、営業利益は150,175千円(前期比36.2%増)、経常利益は150,348千円(前期比37.0%増)、当期純利益は108,201千円(前期比53.1%増)となっております。
なお、当社は「sinops事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
第32期第3四半期累計期間(自 2018年1月1日 至 2018年9月30日)
2017年9月から2018年8月における小売業市場は143兆9,500億円となり、前年比1.5%増と堅調な推移を見せております。当社の主要顧客であるスーパーマーケット業界は13兆1,297億円、前年比1.0%増となり、比較的安定した市場となっております。また、当社の顧客として増加しつつあるドラッグストア業界は6兆3,116億円、前年比5.9%増と非常に好調な市場となっております(注1)。
また、2018年8月末における求人倍率が1.62倍(注2)、2018年9月末における販売・サービス系のアルバイト・パートの全国平均時給が997円(前年比34円増)となり(注3)、引き続き小売業における人手不足が顕著であります。
このような環境のもと、当社は主力製品の「sinops-R」の最新バージョンの拡販、既存顧客への追加提案及び導入支援サービスの改善を進め、新規ユーザーの拡大と製品・サービス品質の向上に努めてまいりました。
その結果、当社の小売業向け導入実績は、新規契約社数5社、新規契約店舗数596店舗となり、2018年9月30日時点で契約社数54社、稼働店舗数4,392店舗と順調に拡大を続けております。当第3四半期累計期間における売上高は637,839千円、営業利益は142,206千円、経常利益は141,937千円、四半期純利益は96,316千円となりました。
出所(注1)経済産業省「商業動態統計速報」
(注2)厚生労働省「一般職業紹介状況」
(注3)(株)リクルートジョブズ「アルバイト・パート募集時平均時給調査」
なお、当社は「sinops事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
(2)キャッシュ・フローの状況
第31期事業年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べて55,809千円増加し、210,704千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は92,909千円(前期は111,458千円の収入)となりました。主な要因は、法人税等の支払額が71,817千円、売上債権の増加額28,408千円があった一方で、税引前当期純利益が147,497千円、減価償却費21,466千円があったこと等によるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果支出した資金は54,108千円(前期は19,243千円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出34,290千円、有形固定資産の取得による支出10,013千円、差入保証金の差入による支出9,907千円等があったことによるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果得られた資金は17,008千円(前期は47,890千円の収入)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出16,165千円があった一方で、長期借入れによる収入30,000千円があったこと等によるものであります。