有価証券報告書-第26期(2022/09/01-2023/08/31)

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2023/11/29 14:35
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142項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は11,533,295千円(前連結会計年度末比23.3%増)となりました。これは主に売掛金が1,201,205千円減少した一方、現金及び預金が2,803,917千円、無形固定資産が532,463千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は5,356,386千円(前連結会計年度末比25.2%増)となりました。これは主に未払法人税等が431,153千円、支払手形及び買掛金が321,924千円、短期借入金が200,000千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は6,176,908千円(前連結会計年度末比21.7%増)となりました。これは主に利益剰余金が1,062,534千円増加したこと等によるものであります。
b.経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、景気は緩やかに回復しており、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行を受け、今後も緩やかに回復傾向が続くことが期待されております。しかしながら、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念などに加え、引き続き原材料価格及び燃料コストの高騰も懸念材料となっており、我が国の景気を下押しするリスクとなっているため、十分注意する必要があります。
当社グループが主にサービスを提供する中小企業においては、日本政策金融公庫総合研究所発表の「中小企業景況調査(2023年8月調査)要約版」(2023年8月31日発表)によると、中小企業の売上げDI及び利益額DIは上昇し、改善傾向が見られます。今後3ヶ月の売上げ見通しDIはほぼ横ばいで推移すると予想されております。
このような事業環境の中、当社グループにおいては、10年ビジョンとして2031年8月期には、売上高1,000億円、営業利益100億円を目標に掲げ、そのマイルストーンとして2024年8月期を最終年度とする中期経営計画「TRP-2024」を策定しております。中期経営計画では「人財と企業の成長を両立し、サステナビリティの実現に踏み出す、しなやかで強靭な企業へ」を基本方針とし、数値目標は、売上高230~270億円、営業利益20億円、EPS(1株当たり当期純利益)172.22円、RОIC(投下資本利益率)13%としております。
当連結会計年度においては、サステナビリティ経営の一環として「オフィスでんき119」再エネプランの販売に注力いたしました。2030年8月期までに契約保有件数の50%以上を再エネプランにする目標に対し、2023年8月期末時点で36.7%と計画どおりに推移いたしました。これからは、国や大企業だけでなく、当社の主たる顧客である、中小企業・個人事業主にもこれからの企業活動において、カーボンニュートラルに取り組む姿勢を見せていくことが求められる環境下となるため、当社は、カーボンニュートラルを推進する企業として、引き続き「オフィスでんき119」再エネプランの販売に傾注してまいります。また、人的資本投資として、前連結会計年度に「教育ラボ」(教育施設)を開設し、研修・教育内容の見直しやOJT形式の現場研修から教育施設での研修・教育に切り替え、敢えて現場から教育を切り離し、教育に専念させることにより業務の早期習得及びスキルの統一が実現し、各部署全体の業務生産性が向上したことで、社員ひとりひとりの業務へのモチベーションが向上し、前連結会計年度と比較し、離職率が改善いたしました。
中期経営計画の数値目標達成に向けて、Webからの集客割合の増加と代理店からの取次件数の増加により、「オフィス光119」及び「オフィスでんき119」の新規獲得件数を着実に積み上げたことにより、売上高及び各段階利益の伸長に寄与いたしました。創業当初より、テレマーケティングを主体に営業活動を展開しておりましたが、インターネットの普及と顧客動向の変化により、テレマーケティングからWeb集客へ販売チャネルの移行を開始いたしました。2023年8月期末時点のWeb集客割合は51.3%となり、目標として掲げておりました50%超を達成いたしました。さらに2023年1月4日に新たな拠点として大阪営業所を開設し、関西地区における営業活動の一層の強化及びエリア拡大を図ってまいりました。また、当社グループの強みを活かし、顧客との協創サービスとして、セキュリティ面だけでなくマーケティング材料としても活用可能な「オフィスカメラ119」、ウィズコロナの下でのテレワーク等の働き方の多様化から「オフィスWi-Fi119」、そして中小企業・個人事業主のオーナーを対象に経営課題解決のヒントを得ていただくための無料動画ツール「オフィス119チャンネル」の提供を開始いたしました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は20,531,832千円(前年同期比16.0%増)、営業利益は1,649,820千円(同392.8%増)、経常利益は1,751,175千円(同298.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,150,631千円(同327.5%増)となりました。
セグメントごとの概況は、次のとおりであります。
(オフィス光119事業)
中小企業向け光コラボレーション「オフィス光119」の新規顧客獲得については、Web広告からの集客と代理店からの取次件数が増加したため、契約保有回線数を積み上げることができました。一方、当事業にかかる費用については、従来の営業手法であるテレマーケティングからWeb集客への移行開始から第3四半期連結会計期間の本格稼働に至るまで、費用を踏み込んで投資したため、広告宣伝費用が増加いたしました。また、代理店活用による販売手数料等が前連結会計年度に比べ増加いたしました。
この結果、オフィス光119事業の売上高は11,151,758千円(前年同期比6.5%増)となり、セグメント利益は871,991千円(同0.3%増)となりました。
(オフィスソリューション事業)
電力小売販売「オフィスでんき119」は、テレマーケティングや代理店からの取次件数の増加により、契約保有件数が堅調に増加いたしました。2023年8月期上期においては、JEPXの電力取引価格の高騰が継続していたものの、下期にかけて安定的な価格水準で推移いたしました。しかしながら、電力需要期にあたる冬季・夏季の電力供給に係るコストが高騰するリスクがあるため、リスクヘッジ策として、2023年6月より電力供給に係るコストや利益の季節変動要因を解消するため「オフィスでんき119」電気需給約款の変更及びサービス料金体系の変更を行いました。「オフィスでんき119」の既存顧客においては、電気需給約款の変更後に一定数の解約があったものの、電話、メール及びSMS等でリテンション活動を強化したことにより、解約数を最小限に留めることができました。
情報通信機器の販売においては、当連結会計年度にサービスリリースした「オフィスカメラ119」やUTM等のセキュリティ機器のニーズが高い状況が継続しております。また、Web広告からの新規顧客流入により商談件数及び受注率が増加した結果、売上高及び営業利益の増加に寄与いたしました。
この結果、オフィスソリューション事業の売上高は9,137,315千円(前年同期比30.9%増)となり、セグメント利益は1,459,902千円(前連結会計年度はセグメント利益12,471千円)となりました。
(ファイナンシャル・プランニング事業)
個人向け来店型保険事業の新規顧客の獲得については、店頭及びWeb広告からの集客に注力いたしました。イベントを開催する等、店頭での集客を強化し、面談数の増加に取り組みました。さらに店舗間の戦略的な人員配置の変更や販売戦略の見直し等の試みを取り入れました。スタッフ教育においては、コロナ禍以降、滞っていたスタッフ研修の再開や、人的な課題の見直しを行った結果、収益は改善傾向となっております。
この結果、ファイナンシャル・プランニング事業の売上高は242,758千円(前年同期比1.7%増)となり、セグメント利益は26,113千円(同13.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,803,913千円増加し、4,092,927千円(前年同期比217.5%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、3,322,314千円(前連結会計年度は2,536,719千円の使用)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益1,748,035千円、売上債権の減少額1,201,205千円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、662,108千円(前連結会計年度は138,868千円の獲得)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出620,952千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、143,706千円(前連結会計年度は1,021,228千円の獲得)となりました。これは、主に短期借入金の純増額200,000千円があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2022年9月1日
至 2023年8月31日)
前年同期比(%)
オフィス光119事業(千円)7,534,836+4.2
オフィスソリューション事業(千円)6,248,176+5.7
ファイナンシャル・プランニング事業(千円)--
その他(千円)--
合計(千円)13,783,012+4.9

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2022年9月1日
至 2023年8月31日)
前年同期比(%)
オフィス光119事業(千円)11,151,758+6.5
オフィスソリューション事業(千円)9,137,315+30.9
ファイナンシャル・プランニング事業(千円)242,758+1.7
その他(千円)-△100.0
合計(千円)20,531,832+16.0

(注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。
2.オフィスソリューション事業における販売実績が増加しているのは、主に「オフィスでんき119」の契約保有件数が増加したこと等によるものであります。
3.その他の事業における販売実績が減少しているのは、2022年2月に自社保有の賃貸マンションを売却したことにより、不動産賃貸業から撤退したことによるものであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
当社グループでは、中小企業・個人事業主のニーズを適確に汲み、必要なサービス・商材を提案・提供し、信頼を得ることが当社グループの成長に繋がると認識しております。この認識の下、当社グループでは、中小企業・個人事業主を対象として、オフィス環境の改善による収益向上に向け、見えない支えとなり、目に見える成果と価値を提供する「中小企業の課題を解決するパートナーへ」を目指しております。
以下は、前年同期対比及び2022年10月13日に公表の業績予想対比の分析を記載しております。
売上高の状況
当連結会計年度の実績
(千円)
比較情報増減金額(千円)増減率(%)
20,531,832前年同期対比2,830,628+16.0
業績予想対比△1,613,536△7.3

前年同期と比較し売上高が16.0%増加した要因は、「オフィス光119事業」及び「オフィスソリューション事業」においてストック型ビジネスの収入が順調に積み上がったためであります。また、業績予想に対しては業績予想対比7.3%減となった要因は、電力小売販売「オフィスでんき119」において、2023年8月期上期はJEPXの電力取引価格の高騰が継続しておりましたが、下期にかけて安定的な価格水準で推移したため顧客への請求額が業績予想策定時に想定した金額を下回ったことが主な要因です。
「オフィス光119事業」では、Web広告からの集客及び代理店の活用が順調に推移し、さらに既存顧客に対するリテンション活動に力を入れ解約抑止に努めたところ、契約保有回線数が前連結会計年度末から6,896回線増加し120,591回線(なお、2023年8月期における解約率(※)は0.65%となりました。)となり、2023年8月期で掲げていた目標契約保有回線数120,000回線を達成することができました。売上高は前年同期比6.5%増、業績予想比0.8%減と概ね予想通りでの着地となり、ストック型ビジネスの収入が着実に積み上がりました。今後も顧客へのリテンション活動を継続し、顧客の顕在課題のみならず潜在的な課題を抽出・解決することによりクロスセルに繋げ、さらに、新規開業顧客に必要な商材を一括提案するなど、1顧客当たりの平均単価の向上を実現することに注力してまいります。
また、「オフィスソリューション事業」では、「オフィスでんき119」新規獲得のためテレマーケティングや代理店の活用により契約保有件数を積み上げました。さらに、電気需給約款の変更及びサービス料金体系の変更に対する既存顧客への説明に注力し、解約率の低減に努めました。このため、新規獲得に従事する人員を約款変更及び料金体系の変更に対する説明に割いたこと、代理店の獲得件数が当初想定していた件数を下回ったこと等により2023年8月期で掲げていた目標契約保有件数37,000件に対して前連結会計年度末から10,205件増加し34,170件(なお、2023年8月期における解約率(※)は1.17%となりました。)となり、目標値を達成することはできませんでした。売上高は前年同期比30.9%増、業績予想比14.2%減となり、業績予想は下回りましたが、確実に新規獲得件数を積み上げたことによりストック型ビジネスの収入増に貢献いたしました。今後は、デジタルマーケティング移行へのWeb投資を継続し、「オフィスでんき119」契約保有件数増大と、顧客ターゲットを高単価顧客へ注力してまいります。
一方、「ファイナンシャル・プランニング事業」では、店頭及びWeb広告からの集客により面談回数が増加し、成約率の向上に努めた結果、売上高が前年同期比1.7%増となりました。今後は、「お客様が話しかけやすい店舗づくり」を継続し、Web集客及びテナント施設での集客強化、SMSを活用したリテンションマーケティングの強化及びスタッフへの商品知識・接客スキル向上への研修に取り組み、手数料収入の増加を図ってまいります。
(※)2022年9月から2023年8月における月間解約率(該当月の解約数÷該当月の末日の保有件数)の平均
営業利益の状況
当連結会計年度の実績
(千円)
比較情報増減金額(千円)増減率(%)
1,649,820前年同期対比1,315,002+392.8
業績予想対比289,216+21.3

前年同期と比較し営業利益が392.8%増加した要因は、ストック型ビジネスである「オフィス光119」の収入が順調に積み上がったこと、「オフィスでんき119」が前連結会計年度に損益分岐点を超え安定した収入を計上することができるようになったこと及び「オフィスでんき119」の電気需給約款の変更及びサービス料金体系の変更を行ったことにより冬季・夏季の外部要因による利益変動要因(当連結会計年度の影響は夏季のみ)に対して対策を講じたこと等によるものであります。また、JEPXの電力取引価格が下期にかけて安定的な価格水準で推移したため売上原価が当初想定していた価格を下回ったこと等により、業績予想対比21.3%増となりました。
「オフィス光119事業」では、人件費、Web広告等の販売費及び一般管理費が予算通りに消化できたためセグメント利益が前年同期比0.3%増加いたしました。また、「オフィスソリューション事業」では、「オフィスでんき119」が収益フェーズに入ったこと及び電気需給約款の変更及びサービス料金体系の変更を行った等によりセグメント利益1,459,902千円(前連結会計年度はセグメント利益12,471千円)となりました。「ファイナンシャル・プランニング事業」では、面談数の増加及び成約率向上に努めたことによりセグメント利益が前年同期比13.3%増となりました。
今後は、契約保有顧客数の最大化を図り、生産性及び顧客単価の向上のためデジタルマーケティングを強化いたします。また、サステナビリティ経営推進のため2022年8月から提供開始したCO2削減という環境価値を訴求した「オフィスでんき119」再エネプランの販売に注力し、ストック型ビジネスを成長させるとともに、将来的な利益拡大につながる人的資本には積極的に投資を行うとともに、営業力の強化及び経費のコントロールに努めてまいります。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.経営戦略の現状と見通し
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、当社グループの主たる事業である「オフィス光119事業」に係る光回線の仕入及び「オフィスソリューション事業」に係る電力の仕入に伴う費用に加え、人件費等の販売費及び一般管理費等があります。これらの資金需要に対して安定的な資金供給を行うための財源については、主に内部資金又は借入により確保しております。このうち、借入による資金調達に関しては総額4,010,000千円の当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を株式会社三十三銀行他2行と締結しております。当該契約に基づく当連結会計年度末の借入実行残高は1,400,000千円であります。また、当社の所要資金として長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)800,000千円を計上しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者より一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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