有価証券報告書-第9期(2023/11/01-2024/10/31)

【提出】
2025/01/28 16:22
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【項目】
130項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末の流動資産は、前期末に比べ643,329千円増加し2,425,724千円となりました。これは主に現金及び現金同等物が370,518千円、売上債権及びその他の債権が318,904千円それぞれ増加した一方、その他の流動資産が46,093千円減少したことによります。
当連結会計年度末の非流動資産は、前期末に比べ302,872千円減少し1,635,812千円となりました。これは主にビッコレ取得に係るのれんの減損損失の計上、保険事業におけるのれん及び使用権資産の減損損失の計上や使用権資産の償却に伴い、のれんが201,478千円、使用権資産が113,708千円それぞれ減少したことによります。
この結果、当連結会計年度末における資産合計は、4,061,536千円となりました。
(負債)
当連結会計年度末の流動負債は、前期末に比べ524,956千円増加し1,289,498千円となりました。これは主に未払法人所得税が177,338千円、仕入債務及びその他の債務が253,748千円、その他の流動負債(主に前受金や未払消費税等)が118,655千円それぞれ増加したことによります。
当連結会計年度末の非流動負債は、前期末に比べ253,101千円減少し475,986千円となりました。これは主に社債及び借入金が149,172千円、リース負債が103,801千円それぞれ減少したことによります。
この結果、当連結会計年度末における負債合計は、1,765,484千円となりました。
(資本)
当連結会計年度末における資本合計は、前期末に比べ68,601千円増加し2,296,051千円となりました。これは主に当期利益の計上により利益剰余金が142,160千円増加した一方、期末配当の実施等により資本剰余金が93,416千円、自己株式の処分により自己株式が11,006千円それぞれ減少したことによります。
② 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、大企業を中心とした賃金の上昇やインバウンド需要の拡大など一部では景気回復の兆しも見られるものの、世界的には欧米における高金利の継続や中東情勢等、引き続き先行き不透明な状況となっております。
当社グループを取り巻くインターネット広告市場におきましては、2023年の広告費は3兆3,330億円(前年比7.8%増加)となり、一貫して成長を続けている結果、2022年に続きマスコミ四媒体広告費(新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディア広告費の合算)を上回りました。(出所:株式会社電通「2023年日本の広告費」)
このような事業環境のもと、当社グループはメディア事業を中心に事業を展開しており、当該事業においては主に弁護士を顧客とするリーガルメディアや、弁護士以外を顧客とする派生メディアを運営しております。また、メディア事業に加えて、弁護士・公認会計士といった士業人材や管理部門人材を対象とする人材紹介サービス及び事務人材の人材派遣サービスを提供するHR事業や、弁護士に依頼する際の費用の一部を補償対象とする弁護士費用保険を販売する保険事業を展開しております。
主要事業であるメディア事業において、リーガルメディアでは、新規顧客開拓を推し進めるとともに、解約率の引き下げ並びに既存顧客からの追加受注に注力するなどした結果、2024年10月における掲載枠数(注1)は3,146枠(前年同月比30.3%増加)、掲載顧客数(注2)は1,153件(前年同月比17.3%増加)となり、順調に伸長しております。
(注1)掲載枠数とは、掲載延べ数であり、同一顧客が複数の広告枠掲載を行う場合は複数カウントを行って
おります。
(注2)掲載顧客数とは、広告枠の掲載を行っている顧客の実数であります。
また、派生メディアにおいては、企業の採用意欲の高まりが継続していることや、積極的な広告出稿等から転職メディア「キャリズム」の案件数が増加し、当連結会計年度における問合せ数は90,607件(前期比77.1%増加)となり、大幅に増加いたしました。
なお、保険事業については、これまで取り扱ってきた個人向け保険に加え、より成長性が期待できる法人向け保険にも注力する方針であり、現在保険事業のリソースを法人保険の商品開発に投下して個人向け保険の販促投資は取り止めていることから、保険事業の顧客数は横ばいで推移しております。
以上の結果、国際会計基準(IFRS)に準拠した当連結会計年度の業績は、売上収益は4,798,254千円(前期比50.0%増)、営業利益は328,712千円(同517.1%増)、税引前利益は318,572千円(同636.8%増)、当期利益は127,996千円(前期は38,469千円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は142,160千円(前期は12,397千円の損失)となりました。当社は2025年10月期に売上収益55億円、営業利益11億円の達成を主な目標とする中期経営計画を策定しており、そのための施策として当連結会計年度を中長期的な成長のための投資を積極化させる「成長投資期間」と位置付けていることから、各段階利益に関しては低水準で推移しておりましたが、想定以上に各事業が好調であったことに加え、第4四半期は来期に利益を創出するための準備として投資を段階的に抑制し始めたことから、各段階利益は前期から大幅に増益となっております。また、当連結会計年度において、ビッコレ取得に係るのれんの減損損失並びに株式会社アシロ少額短期保険取得に係るのれん及び使用権資産の減損損失として合計203,460千円の減損損失を計上しておりますが、当社はIFRSを採用していることから減損損失はその他の費用として営業損益に含まれ、営業利益以下の各段階利益に影響しております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、売上収益はセグメント間取引の相殺消去後の数値であります。
なお、当社は2024年4月18日開催の取締役会において、リーガルメディア事業部と派生メディア事業部を束ねる「メディア事業本部」を新設することを決議しており、当連結会計年度より従来「リーガルメディア関連事業」としていた報告セグメント名称を「メディア事業」に変更しております。当該セグメントの名称変更によりセグメント情報に与える影響はありません。
[メディア事業]
リーガルメディアの掲載枠数及び掲載顧客数の増加に伴う掲載料収入等の増加に加えて、新たなユーザーの獲得に向けた施策検討を行うとともに、高価格商品の販売が好調に推移いたしました。また、派生メディアにおいては、企業の採用意欲の高まりが継続していることや積極的な広告出稿といった背景に加えて、送客の質や量が評価されていることも起因し、転職メディア「キャリズム」の案件数が大幅に増加いたしました。派生メディアは主に転職メディア「キャリズム」が同事業の大半の収益を占めておりますが、第3四半期から好調であった浮気調査のための探偵事務所を検索する「浮気調査ナビ」も引き続き好調に推移しております。一方、ビッコレ取得に係るのれん136,549千円を減損損失として計上しております。以上の結果、売上収益は4,427,134千円(前年同期比47.7%増)、セグメント利益は1,092,602千円(同27.2%増)となりました。
なお、リーガルメディアの売上収益は2,460,690千円(同33.9%増)、営業利益は767,012千円(同31.7%増)となりました。また、派生メディアの売上収益は1,966,444千円(同69.6%増)、営業利益は325,590千円(同17.9%増)となりました。
[HR事業]
人材紹介に関しては、業務フローの改善や業務効率化等を推し進め、体制の最適化を図ってまいりました。また、今期より連結子会社である株式会社ヒトタスにて人材派遣の許認可を取得して人材派遣事業を開始しております。以上の結果、売上収益は295,167千円(前年同期比117.5%増)、セグメント損益は182,000千円の損失(前年同期は161,931千円の損失)となりました。
[保険事業]
株式会社アシロ少額短期保険が営む保険事業は、これまで既存商品の拡販に注力しておりましたが、当連結会計年度より主に新商品の開発に注力しており、商品開発等今後の成長に向けた準備を行っております。一方、株式会社アシロ少額短期保険取得に係るのれん及び使用権資産66,911千円を減損損失として計上しております。以上の結果、売上収益は75,954千円(前年同期比17.8%増)、セグメント損益は130,470千円の損失(前年同期は217,499千円の損失)となりました。
[その他]
現時点では重要性の乏しい新規事業等を報告セグメントに含まれない事業セグメントとして区分し、「その他」として開示しております。当連結会計年度は、当該セグメントの実績計上はありません(前期は、売上収益は259千円、セグメント損益は2,464千円の損失)。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,596,471千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは729,894千円の資金流入(前期は103,212千円の資金流出)となりました。これは主に、増加要因として税引前利益の計上318,572千円、ビッコレ取得に係るのれんの減損損失並びに保険事業におけるのれん及び使用権資産の減損損失の計上203,460千円、減価償却費及び償却費158,979千円、仕入債務及びその他の債務の増加240,201千円、その他の流動負債の増加118,244千円、減少要因として売上債権及びその他の債権の増加318,904千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは10,769千円の資金流出(同168,425千円の資金流出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出9,335千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは348,607千円の資金流出(同377,944千円の資金流出)となりました。これは主に、減少要因として配当金の支払による支出98,013千円、長期借入金の返済による支出105,576千円、社債の償還による支出70,000千円、リース負債の返済による支出101,491千円によるものであります。
(参考情報)
当社グループは、投資家が会計基準の差異にとらわれることなく、当社グループの業績評価を行い、当社グループの企業価値についての純粋な成長を把握するうえで有用な情報を提供することを目的として、EBITDA及び調整後EBITDAを経営成績に関する参考指標として公表することとしました。EBITDAは、営業利益から非資金費用項目(減価償却費及び償却費)等の影響を除外しております。また、調整後EBITDAは、EBITDAからIFRS適用に伴う非資金費用項目(株式報酬費用、使用権資産の償却費等)の影響を除外しております。
EBITDA及び調整後EBITDAの計算式及び算出方法は次のとおりであります。
・EBITDA =営業利益+減価償却費及び償却費-その他の収益 +その他の費用
・調整後EBITDA =EBITDA ±IFRS適用に伴う非資金費用項目
(単位:千円)

前連結会計年度
(自 2022年11月1日
至 2023年10月31日)
当連結会計年度
(自 2023年11月1日
至 2024年10月31日)
財務諸表における営業利益53,271328,712
+減価償却費及び償却費136,644158,979
-その他の収益△5,620△31,634
+その他の費用114,555204,460
小計245,579331,805
EBITDA298,850660,517
+有給休暇引当金繰入額6,18610,544
+株式報酬費用10,47011,880
+敷金の計上額の調整179267
-使用権資産償却費の調整△91,045△111,726
-資本取引直接増分費用の調整△1,991-
小計△76,202△89,035
調整後EBITDA222,648571,482

(注)千円未満は四捨五入して記載しております。
④ 生産、受注及び販売の実績
(生産実績)
当社グループは、生産活動を行っていませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
(受注実績)
当社グループは、受注生産を行っていませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
(販売実績)
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年11月1日
至 2024年10月31日)
前年同期比(%)
メディア事業 (千円)4,427,134147.7
うち、リーガルメディア (千円)2,460,690133.9
派生メディア (千円)1,966,444169.6
HR事業 (千円)295,167217.5
保険事業 (千円)75,954117.8
合計(千円)4,798,254150.0

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要性がある会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に与える見積りが必要となります。経営者は、これらの見積りを行うに当たり過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しておりますが、連結財務諸表の作成に当たって特に重要と認識しているものは以下のとおりであります。
・のれんの減損テスト
当社グループは、のれんについて、毎期又は減損の兆候が存在する場合には都度、減損テストを実施しております。減損テスト時に見積る資産又は資金生成単位の回収可能価額は、使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうち、いずれか高い金額としております。なお、この公正価値は、用いられる評価技法へのインプットに基づき、レベル3に区分されます。
重要なのれんの資金生成単位の状況は以下のとおりであります。
メディア事業におけるのれん
メディア事業におけるのれん1,138,725千円は、株式会社ASIROが旧 株式会社アシロ(実質的な存続会社)の株式を取得して子会社化し、旧 株式会社アシロを吸収合併したことで生じたものであります。
当該使用価値は、取締役会が承認した3年以内の事業計画のうちメディア事業に係る計数を基礎とし(今後の3年間の売上収益の成長率は前連結会計年度においては平均24.2%、当連結会計年度においては平均16.1%と仮定して算出)、その後の永久成長率は0%と仮定して計算した将来キャッシュ・フローの見積額を現在価値に割り引いて算定しております。この事業計画は、運営するメディアサイトの掲載枠数等を計画に基づいて見積り、過去の実績及び外部環境とも整合性を取ったうえで策定しております。また、この事業計画は、主としてリーガルメディアにおいては掲載枠数、派生メディアにおいては問合せ数の影響を受けます。
使用価値の測定で使用した割引率は、前連結会計年度においては12.3%、当連結会計年度においては12.1%であり、これは、税引前加重平均資本コストを基礎に、外部情報及び内部情報を用いて事業に係るリスク等が適切に反映されるよう算定しております。
資金生成単位の使用価値を算定して実施した減損テストにおいて主要な感応度を示す仮定は将来キャッシュ・フローの見積額及び割引率です。
前連結会計年度末において回収可能価額は、のれんが含まれる資金生成単位グループの資産の帳簿価額を9,182百万円上回っておりますが、仮に各期の将来キャッシュ・フローの見積額が82.2%減少した場合、又は割引率が56.5%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性があります。
当連結会計年度末において回収可能価額は、のれんが含まれる資金生成単位グループの資産の帳簿価額を14,456百万円上回っておりますが、仮に各期の将来キャッシュ・フローの見積額が87.3%減少した場合、又は割引率が99.3%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性があります。
上記の減損計上の余裕度に関する推定は、各期の将来の見積キャッシュ・フローの減少及び割引率の上昇がそれぞれ単独で発生するとの仮定に基づき記載しております。
減損テストの結果、算定された回収可能価額は帳簿価額を上回っているため、減損損失は計上しておりません。主要な仮定は不確実な要素の変動によって影響を受けるため、これらの仮定の見直しが必要となった場合には、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
ⅰ.財政状態
(単位:千円)
前連結会計年度
(2023年10月31日)
当連結会計年度
(2024年10月31日)
前年同期比
増減額増減率(%)
流動資産1,782,3952,425,724643,32936.1
非流動資産1,938,6841,635,812△302,872△15.6
資産合計3,721,0794,061,536340,4569.1
流動負債764,5421,289,498524,95668.7
非流動負債729,087475,986△253,101△34.7
負債合計1,493,6291,765,484271,85618.2
資本合計2,227,4502,296,05168,6013.1

(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて340,456千円増加し、4,061,536千円となりました。この主な要因は、現金及び現金同等物が370,518千円、営業活動に伴う売上債権及びその他の債権が318,904千円増加した一方、ビッコレ関連事業に係るのれんの減損損失の計上、保険事業に係るのれん及び使用権資産の減損損失の計上や使用権資産の償却に伴い、のれんが201,478千円、使用権資産が113,708千円減少したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて271,856千円増加し、1,765,484千円となりました。この主な要因は、返済により社債及び借入金が172,348千円減少した一方、利益の計上等により未払法人所得税が177,338千円、営業活動に伴う仕入債務及びその他の債務が253,748千円増加したことによるものであります。
(資本)
当連結会計年度末における資本合計は、前連結会計年度末に比べて68,601千円増加し、2,296,051千円となりました。この主な要因は、当期利益の計上等により利益剰余金が142,160千円増加した一方、期末配当の実施等により資本剰余金が93,416千円、自己株式の処分により自己株式が11,006千円減少したことによるものであります。
ⅱ.経営成績
(単位:千円)
前連結会計年度
(自 2022年11月1日
至 2023年10月31日)
当連結会計年度
(自 2023年11月1日
至 2024年10月31日)
前年同期比
増減額増減率
(%)
売上収益3,197,7824,798,2541,600,47250.0
メディア事業2,997,3164,427,1341,429,81847.7
うち、リーガルメディア1,838,0362,460,690622,65433.9
派生メディア1,159,2791,966,444807,16469.6
HR事業135,739295,167159,428117.5
保険事業64,46975,95411,48517.8
その他259-△259-
売上原価1,941,2743,036,5361,095,26256.4
売上総利益1,256,5081,761,717505,20940.2
販売費及び一般管理費1,094,3021,260,179165,87715.2
その他の収益5,62031,63426,014462.9
その他の費用114,555204,46089,90578.5
営業利益53,271328,712275,441517.1
税引前利益43,235318,572275,337636.8
当期利益(△損失)△38,469127,996166,465-
親会社の所有者に帰属する当期利益
(△損失)
△12,397142,160154,557-

当連結会計年度における経営成績は、売上収益は4,798,254千円(前期比50.0%増)となりました。
[メディア事業]
リーガルメディアの掲載枠数及び掲載顧客数の増加に伴う掲載料収入等の増加に加えて、新たなユーザーの獲得に向けた施策検討を行うとともに、高価格商品の販売が好調に推移いたしました。また、派生メディアにおいては、企業の採用意欲の高まりが継続していることや積極的な広告出稿といった背景に加えて、送客の質や量が評価されていることも起因し、転職メディア「キャリズム」の案件数が大幅に増加いたしました。派生メディアは主に転職メディア「キャリズム」が同事業の大半の収益を占めておりますが、第3四半期から好調であった浮気調査のための探偵事務所を検索する「浮気調査ナビ」も引き続き好調に推移しております。一方、ビッコレ取得に係るのれん136,549千円を減損損失として計上しております。以上の結果、売上収益は4,427,134千円(前年同期比47.7%増)、セグメント利益は1,092,602千円(同27.2%増)となりました。
なお、リーガルメディアの売上収益は2,460,690千円(同33.9%増)、営業利益は767,012千円(同31.7%増)となりました。また、派生メディアの売上収益は1,966,444千円(同69.6%増)、営業利益は325,590千円(同17.9%増)となりました。
[HR事業]
人材紹介に関しては、業務フローの改善や業務効率化等を推し進め、体制の最適化を図ってまいりました。また、今期より連結子会社である株式会社ヒトタスにて人材派遣の許認可を取得して人材派遣事業を開始しております。以上の結果、売上収益は295,167千円(前年同期比117.5%増)、セグメント損益は182,000千円の損失(前年同期は161,931千円の損失)となりました。
[保険事業]
株式会社アシロ少額短期保険が営む保険事業は、これまで既存商品の拡販に注力しておりましたが、当連結会計年度より主に新商品の開発に注力しており、商品開発等今後の成長に向けた準備を行っております。一方、株式会社アシロ少額短期保険取得に係るのれん及び使用権資産66,911千円を減損損失として計上しております。以上の結果、売上収益は75,954千円(前年同期比17.8%増)、セグメント損益は130,470千円の損失(前年同期は217,499千円の損失)となりました。
[その他]
現時点では重要性の乏しい新規事業等を報告セグメントに含まれない事業セグメントとして区分し、「その他」として開示しております。当連結会計年度は、当該セグメントの実績計上はありません(前期は、売上収益は259千円、セグメント損益は2,464千円の損失)。
売上原価は、1,095,262千円増加して3,036,536千円(同56.4%増)となりました。また、販売費及び一般管理費は、165,877千円増加して1,260,179千円(同15.2%増)となりました。当社は2025年10月期に売上収益55億円、営業利益11億円の達成を主な目標とする中期経営計画を策定しており、そのための施策として当連結会計年度を中長期的な成長のための投資を積極化させる「成長投資期間」と位置付けていることから、売上原価や販売費及び一般管理費が増加いたしました。具体的には、売上原価の大半を占める広告媒体費が売上収益の増加に伴って増加した他、社員数の増加に伴って人件費や採用費、オフィス増床に伴う家賃等の各種費用が増加いたしました。
以上の結果、営業利益は328,712千円(同517.1%増)、税引前利益は318,572千円(同636.8%増)、当期利益は127,996千円(前期は38,469千円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は142,160千円(前期は12,397千円の損失)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの経営成績は、次のとおりであります。なお、売上収益はセグメント間取引の相殺消去後の数値であります。
(単位:千円)
前連結会計年度
(自 2022年11月1日
至 2023年10月31日)
当連結会計年度
(自 2023年11月1日
至 2024年10月31日)
金額構成比(注)
(%)
金額構成比(注)
(%)
メディア事業売上収益2,997,31693.74,427,13492.3
セグメント利益858,7861,612.11,092,602332.4
HR事業売上収益135,7394.3295,1676.2
セグメント利益△161,931△304.0△182,000△55.4
保険事業売上収益64,4692.075,9541.6
セグメント利益△217,499△408.3△130,470△39.7
その他売上収益2590.0--
セグメント利益△2,464△4.6--
調整額売上収益----
セグメント利益△423,621△795.2△451,420△137.3
合計売上収益3,197,782100.04,798,254100.0
セグメント利益53,271100.0328,712100.0

(注)それぞれ対連結全体の売上収益、対連結全体のセグメント利益に占める比率を記載しております。

メディア事業における売上収益及び営業利益について、リーガルメディアと派生メディアの内訳及びリーガルメディアにおけるストック収益とフロー収益の内訳(注)は次のとおりであります。
(注)リカーリングで発生する月額定額の掲載料収入をストック収益として集計し、ストック収益以外の収益をフロー収益として集計しております。なお、フロー収益は主に初期手数料やアフィリエイト収入、当社が保険代理店となっている保険商品の代理店手数料で構成されております。
(単位:千円)
前連結会計年度
(自 2022年11月1日
至 2023年10月31日)
当連結会計年度
(自 2023年11月1日
至 2024年10月31日)
金額構成比(注)
(%)
金額構成比(注)
(%)
リーガルメディア売上収益1,838,03657.52,460,69051.3
うち、ストック収益1,635,87951.22,227,42346.4
うち、フロー収益202,1576.3233,2674.9
営業利益582,5221,093.5767,012233.3
派生メディア売上収益1,159,27936.31,966,44441.0
営業利益276,264518.6325,59099.1
合計売上収益2,997,31693.74,427,13492.3
営業利益858,7861,612.11,092,602332.4

(注)それぞれ対連結全体の売上収益、対連結全体の営業利益に占める比率を記載しております。
③ キャッシュ・フローの状況の分析
(単位:千円)
前連結会計年度
(自 2022年11月1日
至 2023年10月31日)
当連結会計年度
(自 2023年11月1日
至 2024年10月31日)
前年同期比
増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー△103,212729,894833,105
投資活動によるキャッシュ・フロー△168,425△10,769157,656
財務活動によるキャッシュ・フロー△377,944△348,60729,336
現金及び現金同等物の期末残高1,225,9531,596,471370,518
有利子負債(リース負債を除く)665,181492,833△172,348
短期172,538149,362△23,176
長期492,643343,471△149,171

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,596,471千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは729,894千円の資金流入(前期は103,212千円の資金流出)となりました。これは主に、増加要因として税引前利益の計上318,572千円、ビッコレ取得に係るのれんの減損損失並びに保険事業におけるのれん及び使用権資産の減損損失の計上203,460千円、減価償却費及び償却費158,979千円、仕入債務及びその他の債務の増加240,201千円、その他の流動負債の増加118,244千円、減少要因として売上債権及びその他の債権の増加318,904千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは10,769千円の資金流出(同168,425千円の資金流出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出9,335千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは348,607千円の資金流出(同377,944千円の資金流出)となりました。これは主に、減少要因として配当金の支払による支出98,013千円、長期借入金の返済による支出105,576千円、社債の償還による支出70,000千円、リース負債の返済による支出101,491千円によるものであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要のうち主なものは、当社が運営する各種メディアサイトに関する広告費用等の営業費用であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローにより大部分の運転資金の確保が可能であり、必要に応じて金融機関からの借入等を行う方針であります。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
⑥ 経営者の問題認識と今後の課題について
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑦ 経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について
当社グループは、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、売上収益の継続的かつ累積的な増加を実現するため、リーガルメディアの有料広告の掲載枠数を主要な経営指標と位置づけております。下表のとおり掲載枠数は継続的に増加しており、当連結会計年度(2024年10月期)末時点における掲載枠数は、営業活動及びフォロー活動の強化により前年同月期比30.3%増となっており、売上収益の継続的かつ累積的な増加に向けた事業展開も順調に推移しているものと認識しております。
リーガルメディアの掲載枠数
(単位:件)
2020年10月期2021年10月期2022年10月期2023年10月期2024年10月期
掲載枠数(期末時点)1,2761,4781,9252,4153,146

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