有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2020/09/24 15:00
【資料】
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【項目】
125項目
(2)【手取金の使途】
上記の手取概算額2,134,400千円については、設備資金として①ECサイト開発費、及び運転資金として②採用費及び人件費、③広告宣伝費、及び④借入金(代預託を含む)の返済に充当する予定であります。
①ECサイト※1開発費
ECサイト開発のための開発費に300,000千円(2021年7月期に100,000千円、2022年7月期に150,000千円、2023年7月期に50,000千円)を充当する予定であります。 本書提出日現在において、当社のECサイトはパッケージソフトウェアで構築されておりますが、事業拡大に伴う取扱いデータ量の増加によりサーバー等のインフラ強化が急務であること、及び顧客の利便性向上や社内業務の効率化を機動的に行うことを目的に自社でECサイトを構築、開発するための費用として活用する予定であります。
②採用費及び人件費
化粧品製造・販売事業において、既存の「DUO」及び「CANADEL」ブランドの規模拡大のための商品開発人員、マーケティング人員、卸売営業人員及び管理体制強化のための管理人員の採用費及び人件費に683,280千円(2021年7月期に423,980千円、2022年7月期に259,300千円)を充当する予定であります。
当社では、「ザ クレンジングバーム」に次ぐ第2の柱となる商品又はブランドの育成に注力しており、「DUO」ブランドにおいては、お肌の悩みに応じた商品展開が可能となる商品ラインナップの拡充を、「CANADEL」ブランドにおいては、知名度向上と魅力的な商品企画に取り組んでおります。その取り組みに際して、商品開発人員を増強し、またWebマーケティング及び卸売営業人員を増強する予定であります。また、規模拡大に合わせて管理体制強化を行うべく、管理人員を増強する予定であります。
③広告宣伝費
当社ブランドの認知度向上及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費に851,120千円(2021年7月期に660,020千円、2022年7月期に191,100千円)を充当する予定であります。
当社の提供する、クレンジングバーム※2を中心とする「DUO」ブランド及びオールインワン化粧品※3を中心とする「CANADEL」ブランドについて、認知度向上及び顧客基盤拡大のため、Web広告に加え、TVCMやイベント等Web以外の広告宣伝にも活用していく予定であります。
④借入金(代預託を含む)の返済
当社ビジネスの主力である通販売上高の大部分は、一定の間隔で同一製品を継続的にお客様にお届けする定期販売で構成されており、その定期販売を拡大するための広告宣伝費を積極的に投下しております。その広告宣伝費の回収には一定期間を要することから、一時的な資金の不足分については銀行から借入れて運用しております。財務体質の強化を図るために、その借入金の返済資金として、300,000千円(2021年7月期に300,000千円)を充当する予定であります。また、一部の賃貸物件の敷金及び保証金について、当社、貸主及び金融機関との間での代預託契約に基づき、金融機関は貸主に対し敷金及び保証金相当額を預託し、当社は貸主が金融機関に対して負う当該預託金の返還債務を保証しており、本保証債務の解消に充当する予定であります。
なお、将来における具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(注)設備資金の内容については、「第二部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の項をご参照下さい。
※1 当社商品やサービスを、インターネット上の当社独自運営のウェブサイトで販売するサイト
※2 バーム製剤を用いたクレンジング剤
※3 化粧水や乳液、美容液などの基礎化粧品の様々な役割を果たす化粧品