- #1 事業等のリスク
(18)有利子負債について
当社グループは、金融機関を貸付人とする借入契約を締結しており、2023年3月期末時点における総資産に占める借入金の割合は約52%となっております。当該契約には財務制限条項が付されており、これに抵触した場合、貸付人の請求があれば同契約上の期限の利益を失い、当社グループの財政状態及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。
なお、当社グループでは、当該契約における金利上昇リスクと財務制限条項への抵触による期限の利益喪失リスクに対応するため、主に以下の取り組みを実施しております。
2023/06/23 16:00- #2 注記事項-借入金、連結財務諸表(IFRS)(連結)
17.
借入金
(1)
借入金の内訳
| | | (単位:百万円) |
| 前連結会計年度(2022年3月31日) | 当連結会計年度(2023年3月31日) | 利率(%)(注) | 返済期限 |
1年内返済予定の長期借入金 | 27,251 | 30,212 | 2.30 | 2024年3月31日 |
長期借入金 | 280,685 | 262,403 | 2.05 | 2026年6月30日 |
合計 | 307,936 | 292,616 | - | - |
(注) 利率については、当連結会計年度末残高に対する加重平均利率を記載しております。
2023/06/23 16:00- #3 注記事項-金融商品、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(1)資本管理
当社グループは、事業の競争力を高めて継続的な成長を図り、企業価値を最大化することを資本管理の基本としております。そのための事業の投資等に対する資金は借入金等の手段を総合的に勘案して調達を実施しております。当社グループは、リスクに見合った十分な自己資本を確保し、自己資本の充実と有効活用に努め、財務の健全性と資本コストのバランスを考慮し、適切な資本構成の維持をしております。また、当社グループは、有利子負債(借入金及びリース負債を合計したもの)から現金及び現金同等物を控除した純有利子負債、資本合計を管理対象としており、その前連結会計年度及び当連結会計年度の残高は以下のとおりであります。
2023/06/23 16:00- #4 注記事項-関連当事者、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注)1.当社は、金融機関と2019年10月31日に締結されたファシリティ契約に関する第五変更契約書に基づくシンジケートローン(322,671百万円)について、KKR PHC Investment L.P.及び三井物産株式会社より担保の提供を受けておりましたが、長期借入金の借換(リファイナンス)を目的として、2021年5月31日付で国内金融機関4社と金銭消費契約を締結し、2021年6月30日に借入、同日付で従前のファシリティ契約の借入を全額期限前返済したことにより従前契約に係る債務保証若しくは担保の提供はすべて解除されております。
2.経営管理コンサルティングにつきましては、コンサルティング契約に基づく経営指導料と契約解除料であります。当社の新規上場によるコンサルティング契約終了に伴い、契約残額(1,482百万円)を契約解除料として一括で支払しております。
2023/06/23 16:00- #5 税効果会計関係、財務諸表(連結)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
| | (単位:百万円) |
繰延税金負債 | | |
外貨建借入金換算調整 | △316 | △614 |
その他有価証券評価差額金 | △3,905 | △799 |
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
2023/06/23 16:00- #6 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(連結)
- 借入金の返済について
当社の借入金は、過去に行ったM&A等により総資産の過半を占める水準となっておりますが、今後見込まれるフリー・キャッシュ・フローにより返済可能な水準であると考えております。当連結会計年度におきましては、新規調達は行わず、手元資金を活用して事業投資や設備増強、及び借入金の返済等を実施いたしました。引き続き事業における資金需要に鑑みつつ、早期の財務体質強化に努めてまいります。2023/06/23 16:00 - #7 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて29,753百万円減少し、561,567百万円となりました。この主な要因は、現金及び現金同等物が34,298百万円減少したこと、過去の買収により発生した無形資産の償却が進み無形資産が8,015百万円減少したこと、Senseonics社の転換権付貸付金の評価損等によりその他の金融資産が6,221百万円減少したこと、欧州における政治不安等に備えた在庫確保と、日本国内の原材料不足に備えた先行購入手配等により棚卸資産が7,223百万円増加したこと、主に診断・ライフサイエンスセグメントにおける増収に伴い営業債権が5,553百万円増加したこと、診断・ライフサイエンスセグメントの病理事業においてのれんの減損を認識した一方、円安の影響を受けたことやM-M France SASU、Laurypath SASU2社の買収等によりのれんが1,952百万円増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べて32,515百万円減少し、422,740百万円となりました。この主な要因は、返済等により借入金が15,320百万円減少したこと、配当源泉税が減少したこと等によりその他の流動負債が6,420百万円減少したこと、外貨建借入金に係る繰延税金資産の増加、Senseonics社の転換権付貸付金に係る繰延税金負債の減少等により繰延税金負債が4,477百万円減少したこと、売上減少に伴う返金負債の減少等により営業債務及びその他の債務が3,874百万円減少したことによるものであります。
資本合計は、前連結会計年度末と比べて2,762百万円増加し、138,827百万円となりました。この主な要因は、在外営業活動体の換算差額等によりその他の資本の構成要素が13,500百万円増加した一方、親会社の所有者に帰属する当期損失と配当の支払い等により利益剰余金が11,271百万円減少したことによるものであります。また、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の22.9%から1.7ポイント増加して24.6%となりました。
2023/06/23 16:00- #8 財務制限条項に関する注記
務制限条項
当社の借入金294,005百万円には、以下の財務制限条項が付されております。
(a)各事業年度の末日における連結資本の金額は契約に定める一定金額を下回らないこと
2023/06/23 16:00- #9 連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS)(連結)
| | | | (単位:百万円) |
財務活動によるキャッシュ・フロー | | | | |
短期借入金の純増減額(△は減少) | 31 | △870 | | △265 |
長期借入による収入 | 31 | 311,348 | | - |
長期借入金の返済による支出 | 31 | △332,912 | | △25,931 |
リース負債の返済による支出 | 31 | △5,358 | | △5,749 |
2023/06/23 16:00- #10 連結財政状態計算書(IFRS)(連結)
| | | | (単位:百万円) |
営業債務及びその他の債務 | 16 | 68,802 | | 65,639 |
借入金 | 17 | 27,251 | | 30,212 |
未払法人所得税等 | | 3,219 | | 2,393 |
営業債務及びその他の債務 | 16 | 1,942 | | 1,230 |
借入金 | 17 | 280,685 | | 262,403 |
退職給付に係る負債 | 21 | 8,214 | | 7,875 |
2023/06/23 16:00- #11 配当政策(連結)
3【配当政策】
当社グループは株主利益の最大化を重要な経営目標の1つとして認識しております。利益配分につきましては、業績の推移・財務状況、今後の事業・投資計画等を総合的に勘案し、内部留保や借入金の返済等とのバランスをとりながら、安定的な配当を維持していくことを基本方針としつつ、親会社の所有者に帰属する当期利益から、買収に関連する無形資産償却費用、転換権付貸付金時価評価収益・費用等を調整したキャッシュベース当期利益(Cash Based Net Income)に対して連結配当性向30%以上を目安とし、中期的には40%を目標として実施してまいります。
なお、当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。また、「取締役会の決議により、毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる。」旨を定款に定めております。
2023/06/23 16:00- #12 重要な会計方針、財務諸表(連結)
ッジ手段
外貨建借入金
2023/06/23 16:00- #13 関係会社に関する資産・負債の注記
※1 関係会社に対する金銭債権及び金銭債務
| | (単位:百万円) |
短期債務 | | |
短期借入金 | 46,331 | 61,494 |
未払金 | 888 | 1,023 |
2023/06/23 16:00