有価証券報告書-第13期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/03/28 12:25
【資料】
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【項目】
109項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、社会・経済活動が活性化し雇用・所得環境が改善する中、個人消費および設備投資に持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、継続的な国内の物価上昇により個人消費に一部足踏みがみられるなど、未だ先行き不透明な状況が続いております。
当社の顧客が事業を展開する在宅医療業界におきましては、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、地域包括ケアシステムの構築を実現させることが国策として進められている中、2024年6月からの「訪問看護レセプト(医療保険請求分)のオンライン請求」および「訪問看護のオンライン資格確認」等、効果的かつ効率的で質の高い医療サービスの実現に向けた医療DXが推進されると共に、2024年度の診療報酬・介護報酬改定においても「訪問看護」の報酬はプラス改定になる等、国策により追い風が吹く環境となりました。
このような状況の中、当社は、2024年度の診療報酬・介護報酬改定への対応、およびAIを活用した新サービス「AI訪問看護計画」、「AI訪問看護報告」の提供を開始しました。
この結果、当事業年度の経営成績は、主力サービス「iBow」の新規顧客獲得が順調に推移し、売上高は2,571,852千円(前期比24.3%増)、営業利益は1,135,932千円(前期比25.0%増)、経常利益は1,138,949千円(前期比25.1%増)、当期純利益は808,261千円(前期比31.9%増)となりました。
当社は、訪問看護ステーション向けサービス提供事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
売上高をサービス別に示すと、次のとおりであります。
なお、当社が提供するサービスについて、その提供方法により、従来は「クラウドサービス」と「BPOサービス」の2つのカテゴリーに区分して売上高の開示を行っておりましたが、このうち「BPOサービス」は、業務プロセスの効率化のみならず、生産性の向上や人材育成等、ユーザーが抱える経営課題の解決に当社のクラウドサービスを用いた総合的な業務支援を行うサービスであり、またその機能の高度化が進んでいることから、当事業年度末からその名称を「BPaaS」に変更しております。
(単位:千円)
第13期(2024年12月期)
1Q
1-3月
2Q
4-6月
3Q
7-9月
4Q
10-12月
合計
1-12月
<クラウドサービス>511,982563,145575,496624,0502,274,674
iBow457,306488,333510,487535,3971,991,524
iBow レセプト46,03851,17655,29859,732212,244
その他8,63723,6369,71128,92070,906
54,43561,24471,88682,476270,042
iBow事務管理代行サービス54,19560,94471,80682,376269,322
その他24030080100720
<その他>8,5426,3557,1455,09127,134

②財政状態の状況
(資産)
当事業年度末における流動資産は2,526,732千円となり、前事業年度末に比べ669,964千円増加となりました。これは主に、当期純利益の増加による現金及び預金が553,021千円増加、売上高の増加に伴い売掛金が90,734千円増加したこと等によるものであります。
固定資産は543,854千円となり、前事業年度末に比べ19,893千円増加となりました。これは主に、減価償却等により有形固定資産が33,240千円減少した一方で、ソフトウエア投資により無形固定資産が27,929千円増加、譲渡制限付株式報酬として新株式の発行等により長期前払費用が8,089千円増加、繰延税金資産が17,115千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は3,070,587千円となり、前事業年度末に比べ689,858千円増加となりました。
(負債)
当事業年度末における流動負債は559,095千円となり、前事業年度末に比べ29,541千円減少となりました。これは主に、未払消費税等が38,432千円増加、契約負債が32,004千円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が91,500千円減少、未払法人税等が15,695千円減少したこと等によるものであります。
固定負債は102,389千円となり、前事業年度末に比べ337千円増加しました。
この結果、負債合計は661,485千円となり、前事業年度末に比べ29,204千円減少いたしました。
(純資産)
当事業年度末における純資産は2,409,102千円となり、前事業年度末に比べ719,062千円増加となりました。これは主に、譲渡制限付株式報酬の払込および新株予約権の行使により資本金が30,295千円増加、資本準備金が30,168千円増加し、また繰越利益剰余金が当期純利益の計上により808,261千円増加、配当金の支払いにより149,616千円減少したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の71.0%から78.5%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は1,965,928千円となり、営業活動により856,787千円増加、投資活動により77,890千円減少、財務活動により225,875千円減少したこと等により、前事業年度末と比較して553,021千円増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、856,787千円(前事業年度は626,907千円の獲得)となりました。これは主に、売上債権の増加90,734千円、法人税等の支払額365,052千円があったものの、業績が好調に推移したことによる税引前当期純利益の計上1,138,370千円、減価償却費の計上80,859千円があったこと等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、77,890千円(前事業年度は217,845千円の使用)となりました。これは有形固定資産の取得による支出17,700千円、無形固定資産の取得による支出60,190千円があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、225,875千円(前事業年度は71,365千円の使用)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入14,878千円があったものの、配当金の支払額149,207千円、長期借入金の返済による支出91,500千円があったこと等によります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
c.販売実績
当事業年度(2024年12月期)の販売実績は2,571,852千円(前期比24.3%増)となりました。
前期比で増加した要因は、既存サービスのシェア拡大と追加機能のリリースなどサービスの拡充に努めた結果によるものであります。
なお、当社は訪問看護ステーション向けサービス提供事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。サービス別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」を参照ください。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態の分析
前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。
②経営成績の分析
a.売上高
当事業年度における売上高は、2,571,852千円(前期比24.3%増)となりました。これは「iBow」の契約ステーション数の増加、顧客平均単価の上昇に加え、2021年1月にリリースした「iBow 事務管理代行サービス」、および2021年4月にリリースした「iBow レセプト」の利用者数が、当事業年度において順調に増加したことによるものです。
b.売上原価、売上総利益
当事業年度における売上原価は、574,424千円(前期比32.7%増)となりました。これは主に、戦略的な開発人材、BPaaS人材の採用に伴う労務費とサーバーコストの増加によるものです。
この結果、売上総利益は1,997,428千円(前期比22.0%増)となりました。
c.販売費及び一般管理費、営業利益
当事業年度における販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ133,403千円増加し、861,495千円(前期比18.3%増)となりました。これは主に、本社移転による地代家賃の増加、展示会への積極参加やWEB広告の強化による広告宣伝費の増加等によるものです。
この結果、営業利益は、1,135,932千円(前期比25.0%増)となりました。
d.営業外損益、経常利益
当事業年度における営業外収益は、前事業年度に比べ209千円減少し、5,358千円(前期比3.8%減)となりました。また、営業外費用は、前事業年度に比べ1,438千円減少し2,342千円(前期比38.0%減)となりました。これは主に、借入金返済による支払利息の減少があったことによるものです。
この結果、経常利益は、1,138,949千円(前期比25.1%増)となりました。
e.特別損益、当期純利益
当事業年度における特別損失は、前事業年度に比べ1,770千円減少し、578千円となりました。
この結果、当期純利益は、808,261千円(前期比31.9%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
④資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要は、運転資金に加え、ソフトウエア開発費用や研究開発投資等があります。これらの資金需要に対して、主に自己資金を充当し、必要に応じて金融機関からの借入等により資金調達する方針としております。
⑤経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
⑥経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について
当社は、経営上の目標の達成状況を「稼働ステーション数」「市場シェア」「四半期平均解約率」「月間平均単価」の指標で判断しております。
当社は、サブスクリプションでサービスを提供しており、既存収入の安定、新規顧客の獲得、低解約率の継続により今後の業績は順調に推移すると認識しております。当事業年度末までの各指標の状況は次のとおりであります。
・稼働ステーション数
(単位:件)
2022年12月期2023年12月期2024年12月期
1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q
1,6971,8241,9211,9962,0772,2142,2982,3912,4702,5772,6902,790

(注)稼働ステーション数は、「iBow」のサービス利用中の四半期ごとの稼働ステーション数の月末平均であり、サービス提供準備中のステーション数は含んでおりません。
・市場シェア
(単位:%、件)
2022年12月2023年12月2024年12月
市場シェア15.116.417.5
契約ステーション数2,1612,5753,028
市場ステーション数14,30415,69717,329

(注)市場シェアは、毎年12月末における当社契約ステーション数を、毎年6月に一般社団法人全国訪問看護協会が公表する4月1日時点における稼働ステーション数で除して算出しております。
契約ステーション数は、稼働ステーションおよびサービス準備中のステーション数の合計であります。
・四半期平均解約率
(単位:%)
2022年12月期2023年12月期2024年12月期
1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q
0.050.060.070.110.110.140.090.110.150.270.200.13

(注)1.四半期平均解約率は、各月の売上に対する前月解約による売上の減少割合である月次解約率を算出し、当該月次解約率を四半期ごとに単純平均しております。
2.月次平均解約率を重要な経営指標としているのは、解約率が低位で安定していることが、顧客の満足度を図る一つの指標であると考えているためであります。
・月間平均単価
(単位:千円)
2022年12月期
4Q
2023年12月期
4Q
2024年12月期
4Q
月間平均単価73.676.381.3

(注)月間平均単価は、各年度の4Qにおける平均月間売上高(リカーリングレベニューの)を「iBow」の同期間における月末平均稼働ステーション数で除して算出しております。

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