有価証券報告書-第11期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/25 15:46
【資料】
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【項目】
145項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済環境は、2023年5月8日に新型コロナウイルスが第5類感染症へ移行したことで行動制限の緩和が進み、経済活動は正常化に向かいました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による世界的な資源価格の高騰や為替相場の大幅な変動による影響など先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが属する食関連業界におきましては、行動制限の緩和による外食機会の増加に伴い、全体としては順調に回復しておりますが原材料費・光熱費、人件費の高騰や継続的な採用難など、依然として事業を取り巻く環境は厳しいものとなっています。
このような事業環境のなか、当社グループは、「世界の食をもっと楽しく」をミッションに、「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げ、事業に取り組んでまいりました。BtoBコマースサービスでは、新規・休眠ユーザーの掘り起こしなどアクティブユーザー数増加に向けての取り組み、BtoCコマースサービスではマーチャンダイジングの改善、HRサービスでは飲食店向けの営業を強化するなど、各サービスにおいて事業規模拡大に向けた戦略を実行してまいりました。
市況が不安定な中で、当社グループは安定的かつ効率的な商品供給と出荷に取り組んでまいりました。また2023年8月に大田フルフィルメントセンターの開設を行い、出荷余力の確保と生産性向上を実施し固定費は増加したものの、OPEX(注1)比率(注2)は32.6%となり、前年同期に比べて0.4ポイント減少しました。
これらの結果、当社グループの当連結会計年度における経営成績は、売上高6,351,673千円(前年同期比20.3%増)、営業利益196,233千円(前年同期比43.7%増)、経常利益196,373千円(前年同期比40.6%増)、特別利益に固定資産受贈益41,122千円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益191,731千円(前年同期比90.0%増)となりました。
主要なサービス別の概況は以下のとおりであります。当社グループは生鮮流通プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントごとに記載しておらず、サービス別に区分して記載しております。
(注)1.OPEXはOperating Expenditureの略。事業の運営費用を指し、販売費及び一般管理費から減価償却
費を除いたもの。
2.OPEX比率はOPEXの売上高に対する比率。
ⅰ BtoBコマースサービス
当連結会計年度における売上高は4,979,939千円(前年同期比25.2%増)となりました。前連結会計年度同様に、アクティブユーザー数及びARPUが堅調に推移いたしました。大田フルフィルメントセンターの開設も順調に進み、商品数の拡充も行い、一層利便性の高いサービスを構築しました。
ⅱ BtoCコマースサービス
当連結会計年度における売上高は1,002,342千円(前年同期比6.5%増)となりました。
2023年4月に「sakana bacca グランスタ丸の内店」の出店を行った一方で、2023年9月に「sakana bacca 豪徳寺」の閉店を行いました。従いまして、店舗数は当連結会計年度末においては前連結会計年度末から変更はなかったものの、当連結会計年度の上期は前年同期比1店舗増加していたため、売上高は前連結会計年度と比較して増加いたしました。なお、当連結会計年度末において8店舗を運営しております。
ⅲ HRサービス
当連結会計年度における売上高は369,391千円(前年同期比3.1%増)となりました。従来は既存エリアにおけるスーパー・小売店への人材紹介を中心に営業しておりましたが、飲食店への営業も展開しております。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は3,407,786千円(前連結会計年度末:3,017,414千円)となり、前連結会計年度末と比較して390,372千円の増加となりました。
流動資産は3,089,506千円(前連結会計年度末:2,857,692千円)となり、前連結会計年度末と比較して231,814千円の増加となりました。主な要因として、現金及び預金が106,312千円、売掛金が81,349千円及び商品が37,207千円増加したこと等によります。
固定資産は318,279千円(前連結会計年度末:159,722千円)となり、前連結会計年度末と比較して158,557千円の増加となりました。主な要因として、建物が138,986千円、その他(投資その他の資産)が24,854千円増加したこと等によります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は1,210,824千円(前連結会計年度末:1,073,784千円)となり、前連結会計年度末と比較して137,040千円の増加となりました。
流動負債は877,625千円(前連結会計年度末:563,758千円)となり、前連結会計年度末と比較して313,867千円の増加となりました。主な要因として、1年内返済予定の長期借入金が246,470千円、BtoBサービスの取引増加等により買掛金が43,151千円、未払費用が22,057千円増加したこと等によります。
固定負債は333,198千円(前連結会計年度末:510,026千円)となり、前連結会計年度末と比較して176,828千円の減少となりました。主な要因として、資産除去債務が108,821千円増加したものの、長期借入金が282,080千円減少したこと等によります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は2,196,961千円(前連結会計年度末:1,943,629千円)となり、前連結会計年度末と比較して253,332千円の増加となりました。主な要因として、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことにより利益剰余金が191,732千円増加したこと、新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ30,800千円増加したこと等によります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ106,312千円増加し、2,301,730千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益が229,631千円、仕入債務の増加が43,151千円ありましたが、売上債権の増加が81,349千円、法人税等の支払額が47,907千円あったこと等により、127,716千円の資金の増加(前年度比168,368千円の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、敷金及び保証金の回収による収入が3,315千円ありましたが、敷金及び保証金の差入による支出が28,796千円、有形固定資産の取得による支出が17,798千円あったこと等により、43,798千円の資金の減少(前年度比18,042千円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、長期借入金の返済が35,610千円ありましたが、株式の発行による収入が61,600千円あったこと等により、22,394千円の資金の増加(前年度比1,127,911千円の減少)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループが提供する性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループが提供する性質上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
c.販売実績
当社グループは生鮮流通プラットフォーム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度におけるサービス別の売上高は以下のとおりであります。
サービスの名称当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
売上高(千円)前期比(%)
BtoBコマースサービス4,979,939125.2
BtoCコマースサービス1,002,342106.5
HRサービス369,391103.1
合計6,351,673120.3

(注)主要な販売先については、総販売実績に対する販売割合が10%以上の相手先がないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、決算日における資産及び負債の報告のうち、報告期間における収入、費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に棚卸資産の評価、有形固定資産の評価、貸倒引当金及び返金負債であり、継続して評価を行っております。見積り及び判断、評価については、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表を作成するに当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は6,351,673千円となりました。なお、詳細につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照下さい。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は2,096,037千円(前期比:336,905千円増)となりました。主な要因として、組織拡大に伴う人員増加により給料及び手当が53,291千円増加したこと、売上増加に伴い荷造運送費が69,558千円増加したこと等によります。その結果、当連結会計年度の営業利益は196,233千円(前期比:59,697千円増)となりました。
(営業外損益、経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、違約金収入、講演料等収入等を計上し、3,914千円(前期比:17,805千円減)となりました。当連結会計年度における営業外費用は、支払利息等を計上し、3,774千円(前期比:14,788千円減)となりました。その結果、当連結会計年度の経常利益は196,373千円(前期比:56,680千円増)となりました。
(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、固定資産受贈益を計上し、41,122千円(前連結会計年度はなし)、特別損失は、sakana bacca店舗の内、収益性の低下した店舗において帳簿価額を回収可能価額まで減額し減損損失を計上したこと及び「sakana bacca 豪徳寺」の閉店に伴い店舗閉鎖損失を計上したことにより、7,864千円(前期比:16,944千円減)となりました。その結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は229,631千円(前期比:114,746千円増)となり、法人税等を計上し、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は191,731千円(前期比:90,815千円増)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フロー分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの主な資金需要は、人件費、広告宣伝費、新規出店及び改装等に係る設備投資です。これらの資金需要は、自己資金及び借入金により充当しております。また、運転資金の機動的かつ安定的な調達を可能とするため、複数の取引銀行と当座貸越契約を確保しており、将来に対して充分な財源及び流動性を確保しております。また、現時点において重要な資本的支出の予定はございません。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与えるようについては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであり、当該リスクが顕在化した場合、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。そのため、当社を取り巻く事業環境の変化に留意しつつ、優秀な人材の確保や組織体制の整備を行い、経営資源を適切に配分し、適切な対応を図ってまいります。
⑥ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析
当社グループは経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断する財務KPIとして、売上高、売上総利益、EBITDA(注1)、OPEX比率を重要指標とし、事業KPIとしてBtoBコマースサービスのアクティブユーザー数及びARPUを経営戦略上の重要指標と位置付けております。
重要指標当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
前期比(%)
売上高(千円)6,351,673120.3
売上総利益(千円)2,292,271120.9
EBITDA(千円)220,964142.5
OPEX比率(%)32.6△0.4
アクティブユーザー(ユーザー)(注2)4,01210.8
ARPU(円)(注2)104,5385.5

(注)1.EBITDAは営業利益に減価償却費を加えた指標
2.アクティブユーザー及びARPUは第4四半期の実績

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