有価証券報告書-第19期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/03/31 14:18
【資料】
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【項目】
159項目
①ガバナンス
(a)組織体制
当社のサステナビリティ推進のためのガバナンス体制図は以下のとおりです。
0102010_008.png※1 INPEX Value Assurance System(IVAS)審査会:プロジェクトの価値向上及び推進に関する当社の意思決定に資することを目的とした審査会
(監督機能における取締役会)
サステナビリティ関連のリスク及び機会の監督機関として、当社の取締役会はサステナビリティ分野のスキルを有しています。詳細は「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③コーポレート・ガバナンス体制 a)取締役及び取締役会 i)取締役及び取締役会の活動状況 取締役及び監査役のスキルマトリックス」に記載しています。また、取締役会メンバーの知見向上の取組みとして、社外有識者による講演・意見交換会を実施し、サステナビリティに関連する世間動向や課題に対する知見を深めています。
(業務執行体制)
イ)経営会議
サステナビリティを含む業務執行の決定に関しては、意思決定の迅速化の観点から、経営会議を設置し、取締役会の決議事項に属さない事項についての機動的な意思決定を行うとともに、取締役会の意思決定に資するための議論を行っています。経営会議は毎週ないし適宜開催されます。当社の経営会議は、常勤の取締役、本部長である執行役員及び議長が必要と判断し経営会議の決議によって選任された執行役員をもって構成されています。経営会議の議長は代表取締役社長が務めることとしています。
ロ)代表取締役社長並びに各部門及び子会社
代表取締役社長は、責任者として、当社を代表し当社のサステナビリティを含む業務を執行します。また、本部長または担当役員である執行役員は、委嘱された特定の部門及び子会社に係る業務を執行します。 委嘱された特定の部門及び子会社に係る各業務執行者は、サステナビリティ関連事項についての各種施策・取組みの進捗を管理し、経営会議に報告しています。
ハ)サステナビリティ推進委員会
当社グループの社会的責任を果たし、社会の持続可能な発展に貢献する取組みを推進することを目的としてサステナビリティ推進委員会を設置しています。本委員会は代表取締役社長を委員長とし、代表取締役、総務本部長、経営企画本部長、コンプライアンス委員会委員長、コーポレートHSE委員会委員長から構成され、サステナビリティに関する基本方針、同推進に関する重要事項等を審議しています。また、サステナビリティ推進委員会の下部組織として、各本部の実務者レベルで構成するサステナビリティ推進ワーキンググループ並びに気候変動対応推進ワーキンググループを設置し、全社横断的な協議推進体制を整備しています。
(b)2024年度の取締役会及び経営会議、サステナビリティ推進委員会での決議・審議・報告事項
サステナビリティ推進委員会では整合性の取れた全社的なサステナビリティ経営を継続的かつ計画的に推進するため次に掲げる事項等を議論しています。サステナビリティ推進委員会で議論された内容は、経営会議・取締役会でも決議・報告されています。なお2024年にサステナビリティ推進委員会は2回開催され、全15回開催された取締役会中13回でサステナビリティに関する議論が行われました。
・サステナビリティ経営の取組み方針の策定
・「気候変動対応の基本方針」に基づく「INPEXの取組み」及び「今後の検討課題」の決定
・気候変動関連リスク及び機会の評価
・当社のマテリアリティ(重要課題)の見直し
・人権マネジメント強化のための調査報告
・社会貢献活動計画
(c)報酬
当社の代表取締役をはじめ全ての取締役(社外取締役を除く)の報酬においては、2022年に報酬制度を改定し、株式報酬のKPIとして温室効果ガス排出原単位、賞与のKPIとして安全指標(重大な事故ゼロ※1)を採用しています。2025年2月に公表した「INPEX Vision 2035」においても、引き続き管理指標となっています。
項目評価ウェイトに占める割合
株式報酬のKPI温室効果ガス排出原単位10%
賞与のKPI安全指標(重大な事故ゼロ)10%

※1 オペレータープロジェクトにおける、死亡事故、重篤負傷、重大漏えい