有価証券報告書-第19期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/03/31 14:18
【資料】
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【項目】
159項目
16.非金融資産の減損
(1)減損損失
減損損失のセグメント別内訳は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2023年1月1日
至 2023年12月31日)
当連結会計年度
(自 2024年1月1日
至 2024年12月31日)
石油・ガス資産持分法で
会計処理
されている
投資
石油・ガス資産持分法で
会計処理
されている
投資
探鉱・評価
資産
開発・生産
資産
探鉱・評価
資産
開発・生産
資産
国内O&G------
海外O&G-イクシスプロジェクト---1,954--
海外O&G-その他のプロジェクト106100,783-3,75215,996-
その他--27,807---
合計106100,78327,8075,70715,996-

連結損益計算書上、石油・ガス資産の減損損失は「その他の営業費用」に、持分法で会計処理されている投資の減損損失は「持分法による投資損益」に計上しております。
前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)
「海外O&G-その他のプロジェクト」セグメントのプレリュードFLNGプロジェクトについて、主に豪州での環境規制強化等を含む外部環境の変化等に伴い減損の兆候が確認されたことから減損テストを実施した結果、当該プロジェクトに係る石油・ガス資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、81,898百万円の減損損失を計上しております。回収可能価額208,822百万円は使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを税引前割引率12.9%により現在価値に割り引いて算定しております。
「その他」の区分に含まれるネットゼロ5分野事業に関する持分法で会計処理されている投資の一部につ
いて、減損テストを実施した結果、27,807百万円の減損損失を計上しております。
当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)
「海外O&G-その他のプロジェクト」セグメントのプレリュードFLNGプロジェクトについて、主に短期の原油価格及び生産量の見通しの下落等に伴い減損の兆候が確認されたことから減損テストを実施した結果、当該プロジェクトに係る石油・ガス資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、14,713百万円の減損損失を計上しました。回収可能価額181,375百万円は使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを税引前割引率11.6%により現在価値に割り引いて算定しております。当該減損損失に関する主要な仮定は、注記「4.重要な会計上の見積り及び判断 (1)非金融資産の減損」に記載しております。
(2)のれんの減損
企業結合で生じたのれんは、取得日に企業結合からシナジーがもたらされる資金生成単位又は資金生成単位グループに配分しております。
のれんの帳簿価額のセグメント別及び、資金生成単位又は資金生成単位グループ別の内訳は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
報告セグメント資金生成単位又は
資金生成単位グループ
前連結会計年度
(2023年12月31日)
当連結会計年度
(2024年12月31日)
海外O&G-その他のプロジェクトINPEX Idemitsu Norge AS20,47120,515

前連結会計年度及び当連結会計年度において、減損テストの回収可能価額は、使用価値に基づき算定しております。使用価値は、保有する鉱区の確認埋蔵量及び推定埋蔵量の合計数量に基づく生産可能年数の将来キャッシュ・フローの見積額を、当該資金生成単位又は資金生成単位グループの税引前加重平均資本コストを基礎として現在価値に割引いて算定しております。キャッシュ・フローの見積りにおける主要な仮定は埋蔵量、将来の油価であり、詳細は注記「4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。算定に使用した税引後の割引率は4.9%(前連結会計年度5.9%)であります。また、税引前の割引率は、資金生成単位又は資金生成単位グループが事業を行う地域での高い税率や将来キャッシュ・フロー等の特性から、6.0%(前連結会計年度47.7%)であります。
減損テストに使用した主要な仮定が変更された場合には減損が発生するリスクがありますが、使用価値は当該資金生成単位又は資金生成単位グループの帳簿価額を十分に上回っており、減損テストに使用した主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変化したとしても、使用価値が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しております。