有価証券報告書-第18期(2023/01/01-2023/12/31)

【提出】
2024/03/27 13:04
【資料】
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【項目】
150項目
②戦略
当社グループは、経営理念を踏まえた「サステナビリティ憲章」を定め、当社及び当社のステークホルダーの双方にとって重要度の高いサステナビリティに関する6つの重点テーマを特定し、サステナビリティへの取り組みを推進しています。当社の重点テーマは、ダブルマテリアリティの原則に沿って、当社のサステナビリティだけでなく、外部のステークホルダーや環境などに大きな影響を与える可能性のある課題を特定した上で、優先順位をつけて特定されています。さらに、テーマごとに当社が優先的に行うべきアクションを「重要課題」と特定し、当社の各部署のPDCAサイクルに組み込み、継続的に改善がなされるようになっています。2022年には、同年2月に発表した「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)」(以下「INPEX Vision @2022」という。)に合わせて重要課題の見直しを行っています。
(a)経営理念
私たちは、エネルギーの開発・生産・供給を、持続可能な形で実現することを通じて、より豊かな社会づくりに貢献します。
(b)サステナビリティ憲章
当社グループは、事業活動を通じて社会的責任を果たす信頼される企業であり続けるとともに、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を図ります。経営トップの率先垂範の下、実効あるガバナンス体制を構築して社内・グループ企業に周知徹底を図り、ステークホルダーの関心に配慮しつつ、以下の原則に基づき、事業やバリューチェーンを通じてサステナビリティの課題に積極的に取り組んでいきます。
・社会に不可欠なエネルギーを、よりクリーンな形で安定的かつ効率的に供給します。
・気候変動対応やネットゼロカーボン社会への移行に貢献するべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組みます。
・従業員をはじめ事業に関わる全ての人々の健康と安全を確保し、安全操業・管理を徹底します。また、地球環境課題に取り組み、環境価値の創造に努めます。
・法令を遵守し、人権を含む各種の国際規範や操業地域における社会的規範に沿った良識ある行動をとります。
・広くステークホルダーとのコミュニケーションを図り、企業情報を積極的かつ公正に開示します。
・ダイバーシティを尊重するとともに、働きやすい環境や人材の能力を最大限に発揮する機会を提供し、活力とイノベーションの創出につなげます。
・各国・各地域の文化・習慣に配慮し、当該国・地域の経済社会の発展に貢献します。
(c)サステナビリティに関する6つの重点テーマとINPEXの重要課題
6つの重点テーマINPEXの重要課題
ガバナンスガバナンス体制の強化
リスクマネジメント体制の強化
サプライチェーンリスク管理
コンプライアンス人権の尊重
法令遵守及び贈収賄・汚職防止
気候変動対応気候変動対応目標達成の推進とTCFD提言に沿った情報開示
ネットゼロ5分野の推進
・水素・アンモニア
・CCUS
・再生可能エネルギー
・カーボンリサイクル・新分野
・森林保全
石油・天然ガス分野のクリーン化とガスシフト
HSE(健康・安全・環境)重大災害防止
労働安全衛生の確保
生物多様性保全・水リスク管理
地域社会地域社会・先住民に対する影響評価、低減策の実施
地域社会への貢献
人的資本最高に働きがいのある会社の実現