四半期報告書-第52期第2四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/12 10:06
【資料】
PDFをみる
【項目】
29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における日本の経済は、雇用・所得環境の改善傾向は持続しているものの、新興国や資源国の景気減速や英国のEU離脱への不安感等により円高・株安基調が続くなど、依然先行き不透明な状況が続いております。
建設業界においては、ゼネコンの最高益更新が目につき、来年、オリンピック需要の盛り上がりが予想されるものの、足元の建設需要が落ち込んでおり、サブコン各社においては対応に苦慮しているケースが多数発生しています。
PCカーテンウォール業界も当面、仕事量はそれほど多くないため、各社、工場の稼働率がそれほど高まっておらず、製造する案件の確保が至上命題となっています。その中で、当社は今期の生産量はやや低下するものの、来年度のプロジェクト増加に備え、4工場体制を維持する所存です。また、工場の効率化推進、新商品の開発により、収益力の維持向上、マーケットの拡大を図ってゆきます。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は52億37百万円(前年同四半期比1.5%減)、営業利益9億18百万円(前年同四半期比0.3%増)、経常利益9億25百万円(前年同四半期比0.1%増)、親会社に帰属する四半期純利益9億25百万円(前年同四半期比2.8%増)となりました。
なお、受注高は48億38百万円(前年同四半期比17.0%増)、受注残高は102億72百万円(前連結会計年度末比3.7%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①PCカーテンウォール事業
当第2四半期連結累計期間においては、着実に売上を伸ばし、採算面で適正な受注単価を保ったため、工場稼働率が低下したものの良好な収益構造を維持できました。
当セグメントの売上高は50億43百万円(前年同四半期比2.1%減)、セグメント利益は9億13百万円(前年同四半期比3.8%減)となりました。
②アクア事業
当第2四半期連結累計期間においては、フィットネスクラブ、消防訓練施設の受注が低調な状況でありますが、学校関連のプール施設等については受注が堅調に推移しております。
また、オリンピック関連の施設などの受注獲得をめざし営業力の強化を図ってゆきます。
当セグメントの売上高は1億46百万円(前年同四半期比4.7%減)、セグメント損失は6百万円(前年同四半期は36百万円のセグメント損失)となりました。
③その他
その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と建設事業(不動産賃貸事業を含む)であります。
当セグメントの売上高は47百万円(前年同四半期比234.5%増)、セグメント利益は8百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント利益)となりました。
(2) 財政状態の分析
①資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は106億10百万円と前連結会計年度末と比較して12億96百万円の減少となりました。これは主に現金預金が7億8百万円増加し、電子記録債権が6億57百万円及び未成工事支出金が14億69百万円減少したことによるものであります。
②負債の状況
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は41億91百万円と前連結会計年度末と比較して20億25百万円の減少となりました。これは主に、支払手形・工事未払金等が1億76百万円、未成工事受入金が13億70百万円及び長期借入金が2億10百万円減少したことによるものであります。
③純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は64億18百万円と前連結会計年度末と比較して7億28百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金が、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により9億25百万円増加したことと、配当金の支払いにより1億78百万円減少したことにより7億47百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フロ-の状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前年同四半期と比較して16億77百万円増加して18億98百万円(前年同四半期比759.6%増)となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に税金等調整前四半期純利益の計上9億23百万円、未成工事支出金の減少額14億69百万円及び未成工事受入金の減少額13億70百万円により12億91百万円の資金増加(前年同四半期比179.7%増)となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に有形固定資産の取得による支出1億8百万円により1億16百万円の資金減少(前年同四半期は2億87百万円の資金減少)となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に長期借入金の返済による支出2億10百万円、社債の償還による支出72百万円及び配当金の支払額1億77百万円により4億66百万円の資金減少(前年同四半期は2億67百万円の資金減少)となりました。
(4) 事業上および財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
特記事項はありません。
(6) 従業員数
① 連結会社の状況
当第2四半期連結累計期間において、著しい増減はありません。
② 提出会社の状況
当第2四半期累計期間において、著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間の状況につきましては、(1)経営成績の分析をご参照下さい。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。