有価証券報告書-第80期(2024/10/01-2025/09/30)

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2025/12/22 15:30
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150項目
(経営成績等の概要)
(1)経営成績
当連結会計年度(2024年10月1日~2025年9月30日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善および各種政策の効果により、緩やかな回復基調が継続しました。一部に足踏みも見られましたが、個人消費は物価上昇の影響を受けつつも、賃上げの広がりにより持ち直しの動きが見られました。設備投資についても、企業収益の改善やデジタル・脱炭素分野への投資拡大を背景に、高水準で推移しました。
期中の懸案事項であった物価高に関しては、コストプッシュ型の上昇が続く中、価格転嫁や賃上げへの対応が進展する一方で、米国の通商政策や中国経済の減速、中東地域における国際紛争の激化、金融資本市場の変動など、外部環境の不透明感は依然としてリスク要因となっています。
こうした経済環境のもと、当社の主要事業領域である不動産業界では以下のような動向が見られました。
・全国平均:住宅地・商業地・工業地のいずれも4年連続で地価が上昇
・三大都市圏(東京・大阪・名古屋):全用途で上昇幅が拡大。特に東京圏では住宅地が前年より5.2%上昇
・地方圏:上昇傾向が継続。地方四市(札幌・仙台・広島・福岡)では上昇幅がやや縮小も他地域では拡大
傾向
用途別の特徴
・住宅地:利便性の高い地域で需要が堅調。富良野市などのリゾート地が人気
・商業地:店舗・ホテル需要が旺盛。千歳市など半導体関連地域で上昇率が高い
・工業地:ネット通販や物流需要に支えられ、12年連続で上昇
このような状況のもと、当社は、『多様化する世界に驚きと感動を与え続けるためにたゆまぬ努力で挑戦し続ける。』の企業理念に基づき、当社グループの柱であるリアルエステート事業の収益力のさらなる強化と、新たな柱となる事業の育成の取組みを進めております。
この結果、当社の当連結会計年度の業績は、売上高94億22百万円(前年同期比7.0%増加)、営業利益2億11百万円(前年同期比69.8%減少)、経常損失8百万円(前年同期経常利益6億64百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失2億39百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益2億90百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分に基づいて記載しております、詳細は、「第5経理の状況、1連結財務諸表等、注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
また、以下の売上高にはセグメント間の内部売上高を含んでおりません。
①リアルエステート事業
リアルエステート事業においては、販売用不動産の消化が進展したほか、インバウンド需要によりホテル事業が堅調に推移し、さらに沖縄の不動産開発事業の売上寄与もあり、当連結会計年度の売上高90億48百万円(前年同期比7.4%増加)となりました。一方で、販売を予定していた大型案件において、土地の追加取得を進めたことにより売上計上が次期以降へとずれ込んだため、セグメント利益7億9百万円(前年同期比43.9%減少)となりました。
②ヘルスケア事業
ヘルスケア事業におきましては、昨年3月に発覚した紅麹関連の問題を契機に業績が低迷する状況が続きましたが、当連結会計年度は事業再生に向けた基盤整備の期間と位置づけ、原材料である原体の品質整備及び管理強化に取り組むとともに、それを活用した新商品の開発を推進し、新規顧客の獲得および既存顧客の定着を図る施策として、来期の発売に向けた準備を進めてまいりました。
以上の結果、売上高1億37百万円(前年同期比63.8%減少)、セグメント損失1百万円(前年同期セグメント損失0百万円)となりました。
③クリーンエネルギー事業
クリーンエネルギー事業は、系統用蓄電池用地販売や事業開発が進み、今後の安定した収益を見込むことから、当連結会計年度より報告セグメントとして区分表記いたしました。当連結会計年度は、売上高2億35百万円(前年同期売上高-百万円)、セグメント利益71百万円(前年同期セグメント利益-百万円)となりました。
なお、2025年6月30日より運転を開始した系統用蓄電池事業「fantasista gunma PSS (群馬太田蓄電所)」の運用ノウハウやデータの蓄積は他社に先駆け、将来のより大規模な特別高圧蓄電所建設に寄与するものと期待しております。
④その他
2024年6月30日付取締役会において事業廃止を決議した「不動産コンサルティング事業」は、当連結会計年度より報告セグメントを廃し、「リアルエステート事業」に含めて表示しております。
(2)財政状態
①資産
当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べて49億77百万円減少し、92億37百万円となりました。流動資産は49億3百万円減少し、75億11百万円となりました。固定資産は74百万円減少し、17億25百万円となりました。
流動資産の減少の主な要因は現金及び預金の減少11億81百万円、販売用不動産の減少35億85百万円によるものです。
固定資産の減少の主な要因はのれんの減少3億27百万円、建物及び構築物の増加19百万円、機械装置及び運搬具の増加5億92百万円、土地の増加50百万円、建設仮勘定の減少3億85百万円などによるものです。
②負債
当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末に比べて47億38百万円減少し、28億60百万円となりました。負債の減少の主な要因は、買掛金の減少16億12百万円、短期借入金の減少32億98百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加14億91百万円、1年内償還予定の社債の減少8億50百万円などによるものです。
③純資産
当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2億39百万円減少し、63億76百万円となりました。純資産減少の主な要因は、親会社株主に帰属する当期純損失2億39百万円の計上などによるものです。
(3)キャッシュ・フロー
連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ12億12百万円減少し、14億63百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は24億62百万円(前年同期39億76百万円 資金の減少)となりました。主な要因は、棚卸資産の減少35億32百万円、仕入債務の減少16億12百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は10億25百万円(前年同期7億6百万円 資金の減少)となりました。主な要因は、貸付による支出5億円、有形固定資産の取得による支出4億8百万円、無形固定資産の取得による支出90百万円などです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は26億49百万円(前年同期47億71百万円 資金の増加)となりました。主な要因は、短期借入れによる収入17億78百万円、短期借入金の返済による支出36億99百万円、社債の償還による支出8億50百万円などです。
(生産、受注及び販売の実績)
(1)受注実績
該当事項はありません。
(2)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年10月1日
至 2025年9月30日)
前年同期比(%)
リアルエステート事業(千円)9,048,994107.4
ヘルスケア事業(千円)137,80936.2
クリーンエネルギー事業(千円)235,538-
合計(千円)9,422,342107.0

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。その内容等については、「第2 事業の状況4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績」をご参照願います。
3.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
大和ハウス工業株式会社--4,899,75252.0
株式会社日進3,506,05639.8--
株式会社プレジャーズコーポレーション1,234,75314.0--

4.主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
当社グループは、主力事業であるリアルエステート事業を核としつつ、クリーンエネルギー事業など新たな収益源の確立に向けた取り組みを進めております。
リアルエステート事業は、当社グループの収益の柱として、これまで安定的な利益獲得に大きく寄与してまいりました。しかしながら、当該事業の年度業績は、大型案件の有無により変動する傾向が強く、売上高および利益率が個別案件に大きく依存する構造となっております。このため、収益の安定性確保が重要な課題と認識しております。
こうした状況を踏まえ、当社グループでは新規事業の開拓を通じて、第二の収益の柱の構築を推進しております。クリーンエネルギー事業をはじめとする新規事業は、将来の成長可能性を有する一方、事業化の過程において試行錯誤を伴い、一定の費用超過が発生するケースも見受けられます。現在、各事業の収益性や成長性を精査しながら、ポートフォリオの最適化を進めております。
今後、安定的な収益基盤を確立するためには、一定の時間を要するものと見込んでおりますが、当社グループは中長期的な視点に立ち、既存事業の強化と新規事業の育成を両輪とした持続的成長を目指してまいります。
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 当連結会計年度の経営成績に関する分析
①売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度より6億16百万円増加し、連結売上高94億22百万円(前年同期比7.0%増)となりました。主な要因は、主力事業であるリアルエステート事業(ホテル事業を含む)が堅調に推移したことに加え、沖縄開発事業およびクリーンエネルギー事業における系統用蓄電池用地の売買が売上に寄与したことによるものです。
②営業利益
当連結会計年度の営業利益は、増収や販管費の削減があったにもかかわらず、2億11百万円(前年同期比69.8%減)にとどまりました。主な要因は、リアルエステート事業において販売が成立した案件の利益率が前連結会計年度実績を下回ったことに加え、原価率の上昇、さらに利益額および利益率の高い大型案件が来期にずれ込んだことにより、売上総利益が減少したことです。
③経常利益
当連結会計年度の経常損失は8百万円(前年同期は経常利益6億64百万円)となりました。主な要因は、借入金増加に伴う支払利息の増加によるものです。
④親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は2億39百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益2億90百万円)となりました。主な要因は、経常利益の減益に加え、不動産DX事業におけるAIアプリケーション「造成くん.AI」について、販売開始時期の遅れにより当初の販売計画に遅延が生じたため、当該ソフトウェア開発費を保守的な観点から特別損失(△1億59百万円)として計上したことによるものです。
(2) 経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 3事業等のリスク」をご参照ください。
(3) 財政状態の分析
①資産
当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べて49億77百万円減少し、92億37百万円となりました。流動資産は49億3百万円減少し、75億11百万円となりました。固定資産は74百万円減少し、17億25百万円となりました。
流動資産の減少の主な要因は現金及び預金の減少11億81百万円、販売用不動産の減少35億85百万円によるものです。
固定資産の減少の主な要因はのれんの減少3億27百万円、建物及び構築物の増加19百万円、機械装置及び運搬具の増加5億92百万円、土地の増加50百万円、建設仮勘定の減少3億85百万円などによるものです。
②負債
当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末に比べて47億38百万円減少し、28億60百万円となりました。
負債の減少の主な要因は、買掛金の減少16億12百万円、短期借入金の減少32億98百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加14億91百万円、1年内償還予定の社債の減少8億50百万円などによるものです。
③純資産
当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2億39百万円減少し、63億76百万円となりました。純資産減少の主な要因は、親会社株主に帰属する当期純損失2億39百万円の計上などによるものです。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は、以下の事業活動に関連する支出により構成されています。
・リアルエステート事業における不動産の購入・仕入に加え、ホテルや民泊など宿泊施設増設対応と運営費用
・ヘルスケア事業における「5-ALA(5-アミノレブリン酸)」原体の維持管理および商品開発に係る費用
・クリーンエネルギー事業における系統用蓄電所の開発・建設・運営に係る費用
・販売費及び一般管理費の支払資金
運転資金および販売費・一般管理費については、概ね内部資金により賄っております。一方、不動産購入資金や宿泊施設の増設や系統用蓄電所関連資金については、主として金融機関からの借入等による外部資金調達に依存しております。さらに、資金調達手段の一環として、直接金融による資金調達も検討・実施しております。
今後も、既存事業の安定的な運営と宿泊施設の拡充、新規事業の成長に伴い、一定規模の資金需要が継続する見込みであり、内部資金の効率的活用と外部資金調達のバランスを図りながら、財務健全性の維持に努めてまいります。
(5) キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3) キャッシュ・フロー」をご参照ください。
(6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産、負債、収益及び費用の報告額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。
当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照下さい。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、特に重要なものは以下のとおりであります。
a. 繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。
当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。
b. 減損会計における将来キャッシュ・フロー
当社グループは、事業投資の結果生じた有形固定資産やのれん等の無形固定資産に対し、固定資産の減損に係る会計基準(「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」(企業会計審議会 2002年8月9日))及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第6号 2003年10月31日)を適用しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては、投資判断当初の想定からの乖離の有無を継続的に確認し、必要に応じて業績改善のための対応策を検討しております。
当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。
また、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」もご参照下さい。

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