有価証券報告書-第58期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/30 9:37
【資料】
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【項目】
84項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は、「高い目標に挑戦する」「お客様に満足を提供する」「広く社会に貢献する」を経営理念とし、昭和34年の創業以来、オフィスビル、工場、病院、研究所、学校、商業施設等の空調自動制御の設計から施工、メンテナンスに至るまで、一貫したサービスを提供する「空調計装エンジニアリング会社」のパイオニアとして、当分野において確固たる地位を築いてまいりました。
また空調計装で培った技術をファクトリーオートメーションの分野にも展開し、一社単独であらゆる計装分野への対応が可能な「総合計装エンジニアリング企業」として、お客様の様々なニーズにお応えしてまいりました。
当社は、長い歴史で培ってきた計装の総合力を以って、省エネ化、省力化、快適化された社会の実現に貢献し、ステークホルダーの皆様と共に栄え、成長することを目指し、株主や投資家の皆様のご期待に応えてまいる所存でございます。
(2) 経営戦略等
当社は、中長期的な経営指針として経営ビジョン「New Design For The Next ~「計装」の総合力で、未来を拓く」を制定しております。
当経営ビジョンの骨子は「『New Design(新しい構想、新しい企画、新しい設計)』でお客様にバリュー(価値)を提供し(for the Customer)、企業として成長し(for the Success)、永続的な企業を目指す(for the Future)」というものであります。
具体的には、以下の3つのパートに分解されます。
①New Design for the Customer
・「計装」の総合力でお客様のニーズを拓く
②New Design for the Success
・「計装」の総合力で事業を拓く
③New Design for the Future
・「計装」の総合力で新たな領域を拓く
当社ではこれらの項目について年度ごとに具体策を立案・計画化し、取り組んでまいります。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は「総合計装エンジニアリング企業」として、空調計装関連事業、産業計装関連事業においてバランスのとれた成長を目指しており、当面の目標として、空調計装関連事業受注高25,000百万円、産業計装関連事業受注高5,000百万円をそれぞれ定めております。
また事業活動の結果として、株主の皆様に相応の利益還元が図れるよう、株主の資金と利益の相関を表すROE(自己資本当期純利益率)10%程度の達成を継続的な目標指標として重視しております。
(4) 経営環境
国内の設備投資動向は、建設投資においては、都市部を中心に底堅い建設需要が続いており、また製造業の設備投資額も好調な推移となっていることから、空調計装関連事業の新設市場、既設市場及び産業計装関連市場とも、当面は概ね当事業年度と同様、堅調な経営環境が続き、事業機会の拡大が見込まれております。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
上記経営環境を踏まえ、当社では以下の3点を当面の取り組むべき課題と位置付けております。
①空調計装関連事業の新設工事においては、「既設工事に繋がる物件の受注」
②空調計装関連事業の既設工事においては、「提案型営業力強化による受注量確保」
③産業計装関連事業においては、「事業拠点と業容の拡充による事業展開」
当社は、これらに対応するべく、事業ごとに明確かつ詳細なミッションを定め、事業展開してまいります。