有価証券報告書-第72期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/25 12:06
【資料】
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【項目】
94項目
(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
(ア)組織・人員
当社は、監査役会設置会社であり、その構成は常勤監査役2名と非常勤監査役1名、この3名のうち2名が
社外監査役であります。
また、監査役会に直属する監査役室を設置し、監査役の職務を補助する専任スタッフ2名を配置しております。当該監査役スタッフの人事異動、業績評価等に関しては監査役の同意を得るものとし、取締役からの独立性を高め、監査役の指示の実効性を確保しております。
(イ)各監査役の経験および能力
a.常勤監査役 澤井政彦氏は、長らく当社グループの内外財務経理部門での要職を歴任してきており、財務統制および経営管理の経験・知見ならびに内部統制の高度化に資する情報収集力を監査業務に活かしております。
b.常勤監査役 亀井温裕氏は、内外の金融・資本市場に精通し、大手金融グループでの役員経験や投資ファンド運営を通じた企業価値改善の実績から、当社グループの経営課題への洞察を監査業務に反映させております。
c.非常勤監査役 向井千杉氏は、企業法務に精通している弁護士として、取締役会での監査機能強化・経営に
対する監視・業務執行の適正性の保持のための専門的知見を監査業務に活かしております。
(ウ)監査役および監査役会の活動状況
(監査役の主な活動)
a.取締役会に出席し、議事運営・決議内容等を監査し、必要に応じて意見表明を行っております。その他の企業統治に関する機関については、常勤監査役が経営会議、社外監査役が経営諮問委員会に出席しております。
また、業務執行を行わない役員が経営上の優先課題について認識共有をする場である独立社外取締役・監査役連絡会を開催し、事業上のリスクに関する3つのテーマ(①情報システムのリスク管理、②グローバルブランドの戦略、③サプライチェーンの構築)について議論を行いました。
b.業務執行取締役とは複数回の面談を実施すると共に、16人の執行役員全員へのヒアリングも実施し、当社グループの経営課題が明確に共有された業務執行状況であることを確認しております。重要な決裁書を閲覧し、社内決議に基づいた承認手続きを確認しております。また、重要な投融資案件を審議する投融資委員会にも出席し
意見を述べております。
c.当事業年度は62事業所について往査を通じて適正な事業運営であることを確認し、作成した監査調書は監査役間で共有しております。監査効率の向上を図るため、6回の三様監査会議において内部監査室及び会計監査人と監査所見や内部統制の状況などについて情報交換を行いました。
(監査役会の活動)
当事業年度は主として、下記を重点監査項目として取り組みました。1回あたりの所要時間は約2時間でした。また、決議事項は20件、報告事項は40件、審議・協議事項は4件でした。
a.コンプライアンスへの取り組み
コンプライアンス委員会に全て出席し、その活動状況や内部通報制度の運用状況および研修等の実施状況を
確認しました。
b.子会社管理状況
国内外子会社への往査を実施し、各社の状況把握に努めるとともに、業務改善提言等を行いました。11回のグループ事業会社監査役会を開催し、国内グループ会社の内部統制状況について情報共有いたしました。
c.働き方改革への取り組み
子会社および部門の監査実施時に残業時間削減・休暇取得の状況やハラスメントなどへの対応状況が
適切であることを確認いたしました。
d.決算処理の状況
往査先の子会社での棚卸資産および固定資産管理の状況を調査し、適切な会計処理がなされていることを確認いたしました。
e.会計監査人の評価・選任
「会計監査人の選任及び再任の基準」に基づき、現在の監査法人を含め大手監査法人からの監査提案を受けて評価し、選任・再任の相当性について検討・議論を行いました。

(重要な会議への出席状況)
澤井 政彦亀井 温裕(注)1向井 千杉
常勤
社外
独立
監査役会出席11/117/711/11
取締役会出席11/117/711/11
経営諮問委員会
独立社外取締役・
監査役連絡会
三様監査会議
グループ監査役会
投融資委員会

(注)1 亀井温裕氏の出席状況は、2019年6月26日に就任して以来のものを記載しております。
② 内部監査の状況
(ア)内部監査は、勘定系の監査を主体としたいわゆる内部監査のほかに、代表取締役からの特命調査・監査を担 当しています。
(イ)監査役監査、内部監査及び会計監査の相互連携について、監査役と内部監査室(9名)は、随時、相互に情報
交換を行うなど緊密な連携を保っています。会計監査人と監査役及び内部監査室においても、随時、監査の所見
や関連情報の交換をして意思疎通を図り、また、必要に応じて会計監査人の監査に立ち会っています。
③ 会計監査の状況
(ア)監査法人の名称
有限責任監査法人トーマツ
(イ)継続監査期間
2010年3月期以降
(ウ)業務を執行した公認会計士の氏名、所属する監査法人名について
公認会計士の氏名等所属する監査法人名継続監査年数
業務執行社員鈴木 基之有限責任監査法人トーマツ1年
箕輪 恵美子1年
原田 達2年

(エ)監査業務に係る補助者の構成
公認会計士 7名、その他 12名
(オ)監査法人の選定理由と方針
監査役会は、監査役監査基準に準拠し、会計監査人の職務遂行状況を財務経理部から聴取するとともに、会計
監査人の監査活動の適切性、専門性、当社からの独立性、品質管理等の評価項目に関して総合的に判断した結
果、再任することといたしました。
(カ)監査役及び監査役会による監査法人の評価
監査役会は、財務経理部から会計監査人の活動実態について報告聴取するほか、自ら連結会計年度を通して、会計監査人から会計監査についての報告聴取等を行い、会計監査人が監査品質を維持し適切に監査しているか、また、監査活動の適切性及び妥当性を評価するとともに、会計監査人の独立性、法令等の遵守状況についても問
題ないか確認しています。
④ 監査報酬の内容等
(ア)監査公認会計士等に対する報酬の内容
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社773770
連結子会社47-47-
12531250

当社における非監査業務の内容は、公認会計士法第2条第1項の業務以外の業務である財務会計に関連する研修であります。
(イ)監査公認会計士等と同一のネットワーク(デロイト トウシュトーマツ グループ)に対する報酬((ア)を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社-15-33
連結子会社9798112
97258145

当社における非監査業務の内容は、コンサルティング費用であります。
また、連結子会社における非監査業務の内容は、主に税金に関するコンサルティング費用であります。
(ウ)監査報酬の決定方針
監査法人より提示された監査計画の内容や監査時間等を検討した上で監査役会の同意の上、決定しております。
(エ)監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び報酬見積りの算出根拠等が適切であるかどうかについて、必要な検証を行い、会計監査人の報酬等の額について、同意することが相当であると判断しています。