四半期報告書-第45期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/08/08 13:30
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期累計期間(平成29年1月~6月)における日本国内の経済環境は、政府による経済施策により企業業績や雇用情勢・所得環境の改善に伴い個人消費は底堅く推移し緩やかな回復基調が続きましたが、海外経済の減速や英国のEU離脱、金融市場の変動や米国の政権移行に伴い、景気の先行きに不透明感が増しております。外食業界では個人消費の伸び悩みや中食の増加など、業態を超えた競争が更に激化しております。
このような環境の下、当社ではマーケティング戦略のテーマを「Back to Basics(原点回帰)」としてサーティワン・ブランドが最も勢いに乗っていた2000年代の原点にもう一度立ち戻り、フレーバーやキャンペーン、ターゲットなどを見直し、更に進化させてまいりました。
また、既存店舗の売上向上も最重要課題とし、店頭でキャンペーンやお勧め商品を動画により発信する「デジタル・サイネージ」の導入を中心とした店舗の改装や、市場環境の変化に対応したスクラップアンドビルドにも積極的に取り組んでおります。
当第2四半期の営業施策としては、毎月「フレーバー・オブ・ザ・マンス」として魅力的なアイスクリームを発売するとともに、アイスクリームケーキ4品をリニューアルし商品ラインナップを強化いたしました。また、ゴールデンウィークは「ダブルコーン・ダブルカップ31%OFF」、6月には「チャレンジ・ザ・トリプル」キャンペーンを実施しTVCMで告知したほか、オケージョンに合わせた「ワンダフルイースター」キャンペーンや人気商品“トリプルポップ”のプロモーションなどを実施すると同時に、情報発信力の強い女子中高生に対するSNSでの告知を強化して情報を拡散し、ヘビーユーザーや新しい顧客の来店促進を図りました。
また店舗施策として、改装を61店実施した一方、戦略的な閉鎖を先行した結果、当第2四半期末店舗数は1,171店舗と前年同期末に比べ3店舗減少となりました。
以上の取り組みとともに、昨年この時期にはなかったソフトバンク社のキャンペーン「SUPER! FRIDAY」とのコラボレーション(4月)やデイリーヤマザキとのコラボ商品販売の効果により、当第2四半期累計期間の売上高は92億48百万円(前年同期比103.3%)と前年同期間を上回ることができました。
また売上原価は、原材料費の低減効果により46億33百万円の原価率50.1%(前年同期原価率51.6%)となり、売上総利益も改善いたしました。
しかし販売費及び一般管理費を全て吸収するまでには至らず営業損失は39百万円となりましたが、前年同期の営業損失2億円に比べ損失を削減することができました。
以下、経常損失15百万円(前年同期は経常損失1億78百万円)、四半期純損失32百万円(前年同期は四半期純損失89百万円)と前年に比べ損失額は減少いたしました。
なお、当社はアイスクリーム製品の製造及び販売等を行う単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第2四半期末における総資産は、固定資産が1億73百万円増加した一方で、流動資産は2億83百万円減少し、前事業年度末に比べ1億10百万円減少の182億54百万円となりました。これは繁忙期に向けた在庫の増加がありましたが、売掛金の回収による減少がこれを上回ったことによるものです。
負債は前事業年度末に比べ1億9百万円増加の88億85百万円となりました。これは、主にショッピングセンター内店舗の売上金が当社を経由して加盟店に支払われるための預り金が増加したためです。
純資産は前事業年度末に比べ2億19百万円減少の93億68百万円となりました。これは主に、剰余金の配当額と四半期純損失の計上により繰越利益剰余金が減少したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べて68百万円減少の17億77百万円となりました。
営業活動から得られた資金は、11億65百万円(前年同期は20億28百万円の獲得)となりました。これは、売上債権の減少額が8億円、減価償却費が6億35百万円、たな卸資産の増加額が5億65百万円、預り金の増加額が4億3百万円あったことによるものです。
投資活動に使用した資金は8億76百万円(前年同期は7億98百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が3億90百万円、敷金及び保証金の差入による支出が3億8百万円、長期前払費用の取得による支出が1億41百万円あったことによるものです。
財務活動に使用した資金は3億57百万円(前年同期は5億47百万円の使用)となりました。これは、長期借入金の返済による支出が1億64百万円、配当金の支払いが1億92百万円あったことによるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社は、バスキン・ロビンス・フランチャイジング エルエルシーと“ライセンスおよび技術援助契約”を締結しており、アイスクリーム研究開発については同社で実施しているため、研究開発費は発生しておりません。