訂正有価証券報告書-第92期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/07/06 14:33
【資料】
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【項目】
119項目

研究開発活動

研究開発活動の基本方針
当社グループでは、「お客様に信頼と満足をお届けする製品の開発」という基本的な考えのもと、当社独自の技術
や仕組みにより、世界のあらゆるお客様の期待に応えられる魅力的で高品質な商品開発に取り組んでおります。
そのために、年々高度化・多様化するお客様のニーズを先取りし、他社を凌駕する魅力的な技術・商品開発、及びコア技術の更なる熟成を図っております。また、各地域統括会社が、それぞれの地域のニーズに即した製品
開発を行うことで、グループをあげて、グローバルマーケットを視野に入れた最適な開発体制を構築しております。
また、新興国市場の急激な拡大にも対応できる徹底した良品廉価活動による競争力の強化を進めてまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、37,884百万円であり、セグメント別の研究開発活動は、次のとおりであり
ます。
①日本
2016年12月の発売以来、幅広いユーザー層から人気を博しているトヨタ自動車㈱のコンパクトSUVに、シート、内装部品、エアフィルターが搭載されました。シートは、高いシートフレーム剛性に加え、最適なクッションパッド
形状を追及したもので、しっかりとしたホールド感と包まれるような座り心地を実現しています。
また、LEXUSの新型クーペに、匠の技で先進的なデザインと機能性を両立したシートや内装品が採用されまし
た。内装システムサプライヤーとして、次世代のLEXUSを象徴するクーペにふさわしい手触りや質感を追求し、上質な車室空間を実現しました。
材料開発技術においては、2016年5月に横浜市にて開催された「人とくるまのテクノロジー展2016」に世界トップ
クラスの軽量化と衝撃強度を両立した軽量発泡基材や、意匠性とリラックス・抗菌効能を有したヒノキ複合プラス
チック材を出品し、自動車部品などへの活用例を提案いたしました。
自動車以外では、映画館用シートのデザイン監修を初めて担当しました。2016年7月に愛知県名古屋駅前にオー
プンした「ミッドランドシネマ2」において、当社がデザイン監修したプレミアムシートが設置され、お客様に特別
な時間を提供しています。
②北中南米
2016年4月に米国のシリコンバレーにトヨタ紡織アメリカ㈱シリコンバレーオフィスを新設しました。当社の日本
の基礎研究所や世界各地域における開発センターとも連携し、自動運転や移動空間に関する先進技術の情報調査・分
析活動をさらに強化してまいります。
③アジア・オセアニア
特に記載すべき事項はありません。
④欧州・アフリカ
特に記載すべき事項はありません。