有価証券報告書-第90期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/15 15:42
【資料】
PDFをみる
【項目】
124項目

研究開発活動

研究開発活動の基本方針
当社グループでは、「お客様に信頼と満足をお届けする製品の開発」という基本的な考えのもと、当社独自の技術
や仕組みにより、世界のあらゆるお客様の期待に応えられる魅力的で高品質な商品開発に取り組んでおります。
そのために、年々高度化・多様化するお客様のニーズを先取りし、他社を凌駕する魅力的な技術・商品開発、及びコア技術の更なる熟成を図っております。また、各地域統括会社が、それぞれの地域のニーズに即した製品
開発を行うことで、グループをあげて、グローバルマーケットを視野に入れた最適な開発体制を構築しております。
また、新興国市場の急激な拡大にも対応できる徹底した良品廉価活動による競争力の強化を進めてまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、38,821百万円であり、セグメント別の研究開発活動は、次のとおりであり
ます。
①日本
燃料電池関連部品の「セパレーター」と「スタックマニホールド」が新型燃料電池自動車MIRAI(ミライ)に
採用されました。セパレーターについては当社独自の高精度・高速プレス加工技術により、発電効率向上に寄与して
おります。スタックマニホールドは大型アルミ部品と樹脂部品のインサート成形により薄型化され、燃料電池スタッ
クの小型化を実現しています。
また、シートは理想的な形状と優れたフィット感とホールド性を実現する表皮一体発泡工法を活用しており、MIRAIを含め計7車種まで採用が拡大されております。
新たな取り組みとして、環境負荷軽減に寄与するエンジン部品「高性能小型オイルミストセパレーター」を開発し
ました。これによりエンジン性能維持、燃費向上、省スペース化、及び軽量化に貢献しております。
また、「クリーンエアフィルタープレミアム」を㈱デンソーと共同開発しました。従来性能を維持しつつ、アレル
物質の抑制、脱臭(ペット臭)、ビタミンC放出機能を新たに追加しました。
2015年1月には、フルモデルチェンジで進化したトヨタのアルファードとヴェルファイアに「エグゼクティブラ
ウンジシート」と「助手席スーパーロングスライドシート」が採用されました。助手席スーパーロングスライドシー
トは後席までの長いスライドを可能とし、ゆとりの空間を創出しています。
②北中南米
特に記載すべき事項はありません。
③アジア・オセアニア
豊田紡織(中国)有限公司は2015年3月に本社・R&Dセンター社屋を移転・拡充しました。新社屋の開発スペース
は旧社屋の約3倍で、さらなるビジネス拡大に向け、お客様の期待を超える製品をスピーディに開発・提案していき
ます。
④欧州・アフリカ
特に記載すべき事項はありません。