有価証券報告書-第19期(2023/04/01-2024/03/31)
14.のれん及び無形資産
(1) 増減表
無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額は、以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
取得原価
償却累計額及び減損損失累計額
帳簿価額
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
取得原価
償却累計額及び減損損失累計額
帳簿価額
前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要な自己創設資産はありません。
無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれております。
(2) 重要な無形資産
連結財政状態計算書に計上されている重要な無形資産は、以下のとおりです。
・2010年3月の当社による三菱レイヨン㈱(現 三菱ケミカル㈱)の株式取得により取得した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度8,786百万円、当連結会計年度6,571百万円であり、残存償却年数は1~5年です。
・2014年11月の当社による大陽日酸㈱(現 日本酸素ホールディングス㈱)の株式取得により取得した「顧客に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度19,346百万円、当連結会計年度17,242百万円であり、残存償却年数は4~9年です。
・2017年10月の田辺三菱製薬㈱によるニューロダーム社の買収により取得した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度54,614百万円、当連結会計年度61,927百万円であり、耐用年数を確定できない無形資産に分類しております。
・2018年12月の大陽日酸㈱(現 日本酸素ホールディングス㈱)による欧州事業の取得等により計上したニッポン・ガシズ・ユーロ・ホールディング社が保有する「顧客に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度188,773百万円、当連結会計年度199,260百万円であり、残存償却年数は主に24年です。
・2020年10月の三菱ケミカルアメリカ社によるジェレスト社の買収により取得した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度29,692百万円、当連結会計年度30,977百万円であり、残存償却年数は主に11年です。
・2022年9月の田辺三菱製薬㈱において、Eli Lilly and Companyに対して日本国内における医薬品の販売権許諾の対価を支払ったことにより計上した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度11,823百万円、当連結会計年度10,641百万円であり、残存償却年数は9年です。
・2024年1月の三菱ケミカルヨーロッパ社によるシーピーシー社の買収により取得した「顧客に係る無形資産」
帳簿価額は当連結会計年度19,225百万円であり、残存償却年数は4年です。
(3) 耐用年数を確定できない無形資産
耐用年数を確定できない無形資産の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ63,127百万円及び68,793百万円です。主なものはヘルスケアセグメントの田辺三菱製薬㈱が2017年にニューロダーム社を買収した際に認識された仕掛研究開発費であり、「技術に係る無形資産」に含まれております。当該資産は研究開発の段階にあり、未だ規制当局の販売承認が得られていないもので使用可能な状態にないため、将来の経済的便益が流入する期間が予見可能でないと判断し、耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産に分類しております。
当該資産については、減損の兆候の有無にかかわらず毎年一定の時期に減損テストを実施しております。減損テストに際し、無形資産の回収可能価額は、使用価値により測定しております。
使用価値の算定にあたっては、経営者によって承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を使用しております。事業計画は、過去の経験及び外部からの情報に基づいたものであり、原則として、合理的な理由がある場合を除き、5年を限度としており、主要な仮定は、規制当局の販売承認の取得の可能性、上市後の売上収益の予測及び割引率です。割引率については、税引前の加重平均資本コストを使用しており、前連結会計年度は8.2%~15.0%、当連結会計年度は8.8%~13.4%です。また、ニューロダーム社に係る仕掛研究開発費の年次の減損テストにおける割引率は、前連結会計年度は15.0%、当連結会計年度は13.4%です。なお、前連結会計年度は割引率が1.3%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性がありました。当連結会計年度は割引率が0.7%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性があります。
主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば回収可能価額の算定結果が異なる可能性があります。
また、耐用年数を確定できない無形資産について認識した減損損失は、注記「16. 減損損失」に記載のとおりです。
(4) のれん
資金生成単位(資金生成単位グループ)に配分されたのれんの帳簿価額は、以下のとおりです。
(注)当連結会計年度の第1四半期連結会計期間より報告セグメントを見直したことに伴い、前連結会計年度及び当連結会計年度の各資金生成単位(資金生成単位グループ)に配分されたのれんの帳簿価額は、変更後の区分方法により作成しております。なお、製剤材料に配分されたのれんは、当連結会計年度においては製剤材料事業の譲渡が完了しているため残高はありません。
資金生成単位グループののれんの回収可能価額は、使用価値により測定しております。
使用価値は、過去の経験と外部からの情報を反映させて作成され、経営者によって承認された5年を限度とする事業計画を基礎とし、事業計画の予測の期間を超えた後(5年を超える期間)は、将来の不確実性を考慮し、成長率を0%と仮定して事業計画の最終年度のキャッシュ・フロー金額と同額で推移すると仮定しております。将来キャッシュ・フローの見積額は主として、売上収益の予測及び市場の成長率に影響を受けます。なお、主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば回収可能価額の算定結果が異なる可能性があります。
回収可能価額の算定に利用している割引率は、以下のとおりです。
なお、製剤材料に配分されたのれんについて、前連結会計年度は割引率が1.9%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性がありました。
(1) 増減表
無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額は、以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
取得原価
| (単位:百万円) | ||||||
| のれん | 無形資産 | |||||
| 技術に係る 無形資産 | 顧客に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 | ||
| 2022年4月1日残高 | 721,686 | 308,323 | 377,015 | 80,705 | 69,275 | 835,318 |
| 個別取得 | - | 14,904 | 53 | 5,132 | 3,391 | 23,480 |
| 企業結合による取得 | 740 | - | 173 | - | 377 | 550 |
| 売却及び処分 | - | △13,414 | △490 | △3,184 | △75 | △17,163 |
| 振替 | - | △1 | - | △172 | △12 | △185 |
| 在外営業活動体の 換算差額等 | 27,965 | 14,744 | 15,669 | 2,043 | 2,341 | 34,797 |
| 2023年3月31日残高 | 750,391 | 324,556 | 392,420 | 84,524 | 75,297 | 876,797 |
償却累計額及び減損損失累計額
| (単位:百万円) | ||||||
| のれん | 無形資産 | |||||
| 技術に係る 無形資産 | 顧客に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 | ||
| 2022年4月1日残高 | 16,274 | 183,463 | 101,204 | 62,645 | 39,201 | 386,513 |
| 償却費 | - | 9,120 | 18,847 | 6,708 | 2,081 | 36,756 |
| 減損損失 | 6,739 | 1,717 | - | 754 | 21 | 2,492 |
| 売却及び処分 | - | △13,198 | △490 | △3,049 | △67 | △16,804 |
| 在外営業活動体の 換算差額等 | △277 | 6,563 | 1,268 | △451 | 1,247 | 8,627 |
| 2023年3月31日残高 | 22,736 | 187,665 | 120,829 | 66,607 | 42,483 | 417,584 |
帳簿価額
| (単位:百万円) | ||||||
| のれん | 無形資産 | |||||
| 技術に係る 無形資産 | 顧客に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 | ||
| 2022年4月1日残高 | 705,412 | 124,860 | 275,811 | 18,060 | 30,074 | 448,805 |
| 2023年3月31日残高 | 727,655 | 136,891 | 271,591 | 17,917 | 32,814 | 459,213 |
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
取得原価
| (単位:百万円) | ||||||
| のれん | 無形資産 | |||||
| 技術に係る 無形資産 | 顧客に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 | ||
| 2023年4月1日残高 | 750,391 | 324,556 | 392,420 | 84,524 | 75,297 | 876,797 |
| 個別取得 | 745 | - | 57 | 5,800 | 1,896 | 7,753 |
| 企業結合による取得 | 56,829 | - | 19,554 | 616 | 2,690 | 22,860 |
| 売却及び処分 | △32,562 | △14,664 | △2,645 | △3,851 | △11,284 | △32,444 |
| 振替 | - | 1 | - | 146 | △167 | △20 |
| 在外営業活動体の 換算差額等 | 64,844 | 30,953 | 37,839 | 2,526 | 2,349 | 73,667 |
| 2024年3月31日残高 | 840,247 | 340,846 | 447,225 | 89,761 | 70,781 | 948,613 |
償却累計額及び減損損失累計額
| (単位:百万円) | ||||||
| のれん | 無形資産 | |||||
| 技術に係る 無形資産 | 顧客に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 | ||
| 2023年4月1日残高 | 22,736 | 187,665 | 120,829 | 66,607 | 42,483 | 417,584 |
| 償却費 | - | 10,355 | 21,061 | 6,612 | 3,046 | 41,074 |
| 減損損失 | 31 | 1,233 | 2,083 | 185 | 566 | 4,067 |
| 売却及び処分 | △16,274 | △11,218 | △1,517 | △3,064 | △9,909 | △25,708 |
| 在外営業活動体の 換算差額等 | 855 | 17,586 | 10,036 | 2,116 | 830 | 30,568 |
| 2024年3月31日残高 | 7,348 | 205,621 | 152,492 | 72,456 | 37,016 | 467,585 |
帳簿価額
| (単位:百万円) | ||||||
| のれん | 無形資産 | |||||
| 技術に係る 無形資産 | 顧客に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 | ||
| 2023年4月1日残高 | 727,655 | 136,891 | 271,591 | 17,917 | 32,814 | 459,213 |
| 2024年3月31日残高 | 832,899 | 135,225 | 294,733 | 17,305 | 33,765 | 481,028 |
前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要な自己創設資産はありません。
無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれております。
(2) 重要な無形資産
連結財政状態計算書に計上されている重要な無形資産は、以下のとおりです。
・2010年3月の当社による三菱レイヨン㈱(現 三菱ケミカル㈱)の株式取得により取得した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度8,786百万円、当連結会計年度6,571百万円であり、残存償却年数は1~5年です。
・2014年11月の当社による大陽日酸㈱(現 日本酸素ホールディングス㈱)の株式取得により取得した「顧客に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度19,346百万円、当連結会計年度17,242百万円であり、残存償却年数は4~9年です。
・2017年10月の田辺三菱製薬㈱によるニューロダーム社の買収により取得した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度54,614百万円、当連結会計年度61,927百万円であり、耐用年数を確定できない無形資産に分類しております。
・2018年12月の大陽日酸㈱(現 日本酸素ホールディングス㈱)による欧州事業の取得等により計上したニッポン・ガシズ・ユーロ・ホールディング社が保有する「顧客に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度188,773百万円、当連結会計年度199,260百万円であり、残存償却年数は主に24年です。
・2020年10月の三菱ケミカルアメリカ社によるジェレスト社の買収により取得した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度29,692百万円、当連結会計年度30,977百万円であり、残存償却年数は主に11年です。
・2022年9月の田辺三菱製薬㈱において、Eli Lilly and Companyに対して日本国内における医薬品の販売権許諾の対価を支払ったことにより計上した「技術に係る無形資産」
帳簿価額は前連結会計年度11,823百万円、当連結会計年度10,641百万円であり、残存償却年数は9年です。
・2024年1月の三菱ケミカルヨーロッパ社によるシーピーシー社の買収により取得した「顧客に係る無形資産」
帳簿価額は当連結会計年度19,225百万円であり、残存償却年数は4年です。
(3) 耐用年数を確定できない無形資産
耐用年数を確定できない無形資産の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ63,127百万円及び68,793百万円です。主なものはヘルスケアセグメントの田辺三菱製薬㈱が2017年にニューロダーム社を買収した際に認識された仕掛研究開発費であり、「技術に係る無形資産」に含まれております。当該資産は研究開発の段階にあり、未だ規制当局の販売承認が得られていないもので使用可能な状態にないため、将来の経済的便益が流入する期間が予見可能でないと判断し、耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産に分類しております。
当該資産については、減損の兆候の有無にかかわらず毎年一定の時期に減損テストを実施しております。減損テストに際し、無形資産の回収可能価額は、使用価値により測定しております。
使用価値の算定にあたっては、経営者によって承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を使用しております。事業計画は、過去の経験及び外部からの情報に基づいたものであり、原則として、合理的な理由がある場合を除き、5年を限度としており、主要な仮定は、規制当局の販売承認の取得の可能性、上市後の売上収益の予測及び割引率です。割引率については、税引前の加重平均資本コストを使用しており、前連結会計年度は8.2%~15.0%、当連結会計年度は8.8%~13.4%です。また、ニューロダーム社に係る仕掛研究開発費の年次の減損テストにおける割引率は、前連結会計年度は15.0%、当連結会計年度は13.4%です。なお、前連結会計年度は割引率が1.3%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性がありました。当連結会計年度は割引率が0.7%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性があります。
主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば回収可能価額の算定結果が異なる可能性があります。
また、耐用年数を確定できない無形資産について認識した減損損失は、注記「16. 減損損失」に記載のとおりです。
(4) のれん
資金生成単位(資金生成単位グループ)に配分されたのれんの帳簿価額は、以下のとおりです。
| (単位:百万円) | |||
| 報告セグメント | 資金生成単位 (資金生成単位グループ) | 前連結会計年度 (2023年3月31日) | 当連結会計年度 (2024年3月31日) |
| スペシャリティ マテリアルズ | 炭素繊維・複合材料 | 8,350 | 65,818 |
| 高機能エンプラ | 27,235 | 30,865 | |
| その他 | 55,517 | 60,823 | |
| 合計 | 91,102 | 157,506 | |
| 産業ガス | 産業ガス | 523,921 | 576,921 |
| ヘルスケア | 医薬品 | 54,540 | 56,099 |
| MMA | MMA | 38,474 | 38,861 |
| ベーシックマテリアルズ | その他 | 3,152 | 3,359 |
| その他 | 製剤材料 | 16,288 | - |
| その他 | 178 | 153 | |
| 合計 | 16,466 | 153 | |
| 合計 | 727,655 | 832,899 |
(注)当連結会計年度の第1四半期連結会計期間より報告セグメントを見直したことに伴い、前連結会計年度及び当連結会計年度の各資金生成単位(資金生成単位グループ)に配分されたのれんの帳簿価額は、変更後の区分方法により作成しております。なお、製剤材料に配分されたのれんは、当連結会計年度においては製剤材料事業の譲渡が完了しているため残高はありません。
資金生成単位グループののれんの回収可能価額は、使用価値により測定しております。
使用価値は、過去の経験と外部からの情報を反映させて作成され、経営者によって承認された5年を限度とする事業計画を基礎とし、事業計画の予測の期間を超えた後(5年を超える期間)は、将来の不確実性を考慮し、成長率を0%と仮定して事業計画の最終年度のキャッシュ・フロー金額と同額で推移すると仮定しております。将来キャッシュ・フローの見積額は主として、売上収益の予測及び市場の成長率に影響を受けます。なお、主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば回収可能価額の算定結果が異なる可能性があります。
回収可能価額の算定に利用している割引率は、以下のとおりです。
| 報告セグメント | 資金生成単位 (資金生成単位グループ) | 前連結会計年度 (2023年3月31日) | 当連結会計年度 (2024年3月31日) |
| スペシャリティ マテリアルズ | 炭素繊維・複合材料 | 6.3% | 6.9% |
| 高機能エンプラ | 6.3% | 6.9% | |
| 産業ガス | 産業ガス | 5.5% | 6.1% |
| ヘルスケア | 医薬品 | 8.2% | 8.8% |
| MMA | MMA | 5.5% | 6.1% |
| その他 | 製剤材料 | 5.8% | - |
なお、製剤材料に配分されたのれんについて、前連結会計年度は割引率が1.9%上昇した場合に回収可能価額と帳簿価額が等しくなる可能性がありました。