有価証券報告書-第99期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 11:04
【資料】
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【項目】
161項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針、および経営戦略等
当社グループは、プラスチックバルブ、フェノール樹脂、各種水処理施設の工事に関わる技術やサービス、品質向上による競争力の強化に努め、旭有機材グループとしての事業の拡大と収益の確保を図ることにより、グループ各社の社業の発展を通じて社会の繁栄に貢献していくことを経営の基本方針としており、重点的に下記に取り組んでおります。
①顧客満足度の維持・向上
②技術力の強化
③グローバル化の一層の推進
④社会と環境の重視
⑤法と社会規範の遵守
また、2020年度を最終年度とする5ヶ年計画の中期経営計画「Asahi Rising Sun 2020」を進行中です。本中計では、「世界のお客様に必要とされるグローバルニッチトップ企業、ASAHI YUKIZAIブランドの確立」を目指し、ニッチトップ・Aクラスクオリティ・グローバルグロース・ダイナミックアクションの4つを活動のキーワードとして掲げ、継続的な成長と収益力向上を目指して活動を続けています。
管材システム事業は、世界でもトップクラスのシェアを持っている樹脂バルブをはじめとした配管材料の生産販売を行っており、国内においては樹脂バルブの使用範囲の拡大とシェアアップを目指して流通改革等の施策に、海外においては樹脂バルブの耐食性が作り出すロングライフを武器に金属代替による市場創造に取り組んでいます。
樹脂事業は、自動車や建設機械に必要な鋳物製品の製造に使われる素形材製品のうち国内トップシェアのレジン・コーテッドサンドをはじめとして、フェノール樹脂を中心とした製品を扱っており、国内は鋳物品質や製造環境の向上を目指した製品開発を通じてシェアアップを、海外は進出地域における販路の拡大に取り組んでいます。また、自動車分野以外での事業構築を目的として建築・土木分野向けの発泡材料製品(現場発泡断熱材、地山固結材)の育成に力を入れています。
また、2020年4月より先端材料事業本部を設置し、現在手掛けている電子材料製品の拡大と次世代先端材料製品の探索活動を開始しています。
水処理・資源開発事業は、水処理事業において設備の設計施工からメンテナンスに至るまで自社で一貫したサービスを提供できる体制を持っており、また都心の中水設備においてはトップクラスの施工とメンテナンスの実績を有しています。このような一貫したサービスと豊富な実績をもとに、国内での受注拡大と中国での業容拡大に取り組んでまいります。資源開発事業においては、日本初の地熱発電用蒸気井の掘削を手掛けたのをはじめとして、温泉掘削件数で国内トップレベルの実績を持つ等、競合に対して優位性を有しています。今後、再生エネルギーの普及が推進される中、地熱発電用蒸気井掘削だけでなく、温泉設備における未利用エネルギーを活用した小規模発電等への事業展開を進め、お客様に選ばれる事業を目指します。
(2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の当社グループを取り巻く事業環境は、国内では、緩やかな経済成長への期待はあるものの、人材不足や原料価格高騰によるコスト増、海外では、保護主義的な動きによる輸出環境の悪化や地政学的なリスク等は継続するものと予想されます。なお、2020年の初頭より世界的に広がっている新型コロナウイルス感染症の当社グループへの影響については、日本では主に自動車生産の落ち込みによる影響を、中国では春節明けより中国国内のロックダウンや移動制限等の感染防止対策による経済活動の落ち込み等の影響を受けておりますが、今後下期にかけて徐々に回復するものと予測しています。
そのような環境の中、当社グループは、中期経営計画にて設定した目指すべき姿の達成に向け、各事業の課題解決に向けた施策を着実に実行してまいります。加えて、当社グループは各種産業のサプライチェーンの一員であるという認識のもと、出来る限りの感染予防対策を取り事業活動を止めることのないよう努めてまいります。
管材システム事業については、「耐食問題へのソリューション」「安心・安全・ロングライフ・使い勝手の良さ」を顧客に提供し、ナンバーワンの信頼と圧倒的なブランド力を構築するために、耐食バリューチェーンの構築、コスト競争力とカスタム品対応力の革新強化等により、強靭で特色のある事業構造を目指します。具体的には、耐食・耐熱性の向上や大口径製品等による金属弁代替活動の展開や、サービスの強化を目的とした、国内外の商流改革とワンストップ供給体制の構築、使い勝手の良さの追求、エンジニアリングサービス体制の充実を図ってまいります。更に、管材製造所の生産性向上や安定供給体制の強化を図ると共に、海外供給拠点の強化や各国や地域のニーズに適した製品開発を進めます。
樹脂事業については、素形材、高機能材料、発泡材料共に、「ものづくり課題へのソリューション」「特長あるラインナップとすり合わせ力」を顧客に提供し、グローバルブランドの確立を図るために、勝てる事業への資源の投入、生産技術革新によるコストダウンや品質向上等、総力を結集し、カスタマイズ力の強化と安定収益構造の構築を目指します。素形材は、中国、インド子会社を含む海外での売上拡大並びにメキシコ子会社の早期立ち上げを推進します。また、国内においては、生産の合理化を引き続き進めることで、低コスト化を図ると共に、営業改革を実施し、顧客ニーズにマッチした商品やサービスの強化を進めます。発泡材料は、現場発泡分野での販売拡大、シェアアップに向けて、環境対応製品であるゼロフロンER-Xの施工性の向上と施工品質の安定化を図るとともに、地山固結材等の土木分野への積極的な展開を進めます。
また、2020年4月より先端材料事業本部を設置し、次世代の先端材料の探索を行い新事業へつなげる活動を始めました。そして、電子材料の拡大強化を図るために、人財及び生産技術を強化し、超低メタル化製品の品質の向上による差別化に加え、中国拠点を利用した販路の拡大を積極的に推進します。
水処理・資源開発事業については、水処理事業と環境薬剤事業とのシナジー強化を進め、特色ある水処理システムを提案し他社との差別化を図り、民間の産業排水分野の受注拡大を目指します。また、公共の上下水道分野においては、設計施工の効率化を推進し安定した受注の確保を目指します。資源開発事業は、地熱発電の拡大、再生可能エネルギーの普及に貢献できる技術と体制を強化します。メンテナンス事業は、各事業部門の情報をもとに取引先を広げる活動を強化すると共に、設備のリモート監視システムの構築を進め、設備管理サービスの向上に努めます。
研究開発については、顧客ニーズに基づいた製品開発に注力し、製品化スピードアップを図り、また、当社の基幹事業の成長に資する基盤技術や生産技術の向上を促進します。
当社グループとしましては、これらの施策の着実な実行を通じて成長力・収益力の向上を図ると共に、ガバナンスの強化に努め、企業価値を高めてまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2020年度を最終年度とする中期経営計画「Asahi Rising Sun 2020」では、当社グループ全体の指標として、売上高、営業利益、ROEを、事業ごとに売上高を、管材システム事業と樹脂事業については、売上高に加えて海外売上高比率を指標として設定しています。
以下、中期経営計画期間中の指標に対する結果について記載しています。
2016年度2017年度2018年度2019年度ARS2020
(最終年度)
連結売上高420億円502億円561億円566億円630億円
管材システム229億円276億円335億円322億円340億円
樹脂122億円153億円163億円172億円175億円
水処理・資源開発69億円73億円63億円72億円85億円
連結営業利益21億円34億円42億円44億円42億円
ROE2.9%7.0%9.3%7.2%7%以上
海外
売上高
比率
管材システム28%35%30%30%40%
63億円96億円101億円95億円-
樹脂21%23%22%18%30%
26億円35億円36億円30億円-

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