有価証券報告書-第169期(2025/04/01-2026/03/31)
②戦略
当社グループでは、複数の事業をグローバルに展開しており、事業分野ごとに様々なリスクと機会を有しております。気候変動がもたらす各事業への影響を特定するため、TCFD提言に沿ってグループ全体の気候関連のリスクを評価し、さらに事業分野ごとの機会を検討しました。気候関連のリスクと機会を特定するにあたり、Evolution2035では、リスクが出現する時期を以下のように定義しております。
気候関連の事業リスクについては、1.5℃シナリオと4℃シナリオの2つのシナリオに関して、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による代表的濃度経路に関する将来シナリオ(RCP2.6,8.5シナリオ)、並びにIEA(国際エネルギー機関)によるSDS(持続可能な発展シナリオ)及びSTEPS(公表政策シナリオ)に基づき特定しました。
1.5℃シナリオにおける脱炭素経済への移行のリスク
4℃シナリオにおける物理的影響リスク
当社グループでは、複数の事業をグローバルに展開しており、事業分野ごとに様々なリスクと機会を有しております。気候変動がもたらす各事業への影響を特定するため、TCFD提言に沿ってグループ全体の気候関連のリスクを評価し、さらに事業分野ごとの機会を検討しました。気候関連のリスクと機会を特定するにあたり、Evolution2035では、リスクが出現する時期を以下のように定義しております。
| 期間 | 採用した理由 | |
| 短期 | 2028年度まで | 2026年度よりスタートした長期経営計画Evolution2035 Phase1の期間を設定 |
| 中期 | 2035年度まで | 長期経営計画Evolution2035最終年度に合わせて設定 |
| 長期 | 2050年度まで | NDC(国が決定する貢献)目標年に合わせて設定 |
気候関連の事業リスクについては、1.5℃シナリオと4℃シナリオの2つのシナリオに関して、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による代表的濃度経路に関する将来シナリオ(RCP2.6,8.5シナリオ)、並びにIEA(国際エネルギー機関)によるSDS(持続可能な発展シナリオ)及びSTEPS(公表政策シナリオ)に基づき特定しました。
1.5℃シナリオにおける脱炭素経済への移行のリスク
| カテゴリー | 主なリスク | リスク 出現時期 | 財務影響 | 主な対策 |
| 政策及び 法規制 | 排出規制強化の影響による操業コスト増大 | 短期~長期 | 中 | 各拠点への太陽光発電、高効率コジェネ発電などの分散化電源の導入 MFCAの活用によるマテリアルロスの削減や徹底した省エネ活動 |
| 電力及びLNG(液化天然ガス)などの価格上昇 | 短期~長期 | 中 | ||
| 排出規制強化の影響による原材料価格上昇 | 短期~長期 | 大 | エンゲージメントを通じたサプライヤーの排出削減推進 | |
| 市場・評判 | 環境情報開示及びLCA(ライフサイクルアセスメント)算定などのコスト増加 | 中期~長期 | 小 | 各拠点からの排出量集計方法の合理化やLCA算定のシステム化 |
4℃シナリオにおける物理的影響リスク
| カテゴリー | 主なリスク | リスク 出現時期 | 財務影響 | 主な対策 |
| 急性的・慢性的な物理的リスク | 台風、大雨、高潮などの洪水被害によるコスト増加 | 短期~長期 | 中 | 工場を新設する際には、洪水被害を想定し、立地条件や設備の構造、配置を考慮 |
| 水不足による操業への影響 | 中期~長期 | 小 | 生産に使用する水の節水対策の強化や、水のリユース、リサイクルの検討 | |
| 気温上昇による労働生産性の低下 | 中期~長期 | 小 | 空調の強化などによる労働環境改善や、高温工程の自動化の推進 |