有価証券報告書-第115期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 13:52
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【項目】
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対処すべき課題

今後の見通しにつきましては、補正予算執行による景気下支えや労働需給の引き締まりをうけた所得情勢の改善が続く等、個人消費の伸長も期待されることから、我が国の景気は緩やかに回復する見込みです。しかしながら、株価下落や円高進行による先行収益に対する懸念や中国を始めとする新興国や資源国の景気減速の動きが強まることで、輸出が減少に転じるリスクがあり、景況感は依然先行き不透明な状況にあることから、企業経営環境は予断を許さないものと予想されます。
当社グループにおきましても、引き続き厳しい事業環境下での経営が予想されるなか、対処すべき課題として、かかる環境下でも安定した収益を確保すべく、販売力の回復及びコスト削減と品質向上による競争力強化に努めてまいります。
合成樹脂事業におきましては、市場動向を注視し中国を始めとしたアジア地域への積極的な拡販を行うとともに、更なる品質改善・歩留まりアップに加え、省力化・合理化によるコスト競争力を強化し、拡販を実現させてまいります。一方、化成品事業におきましては、国内市場において更なる競争力を強化すべく、製造・開発・販売一体による商品開発・販売力を強化し、海外関連子会社と連携することで、海外展開をより積極的に推し進めてまいります。