有価証券報告書-第63期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 9:00
【資料】
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【項目】
101項目

研究開発活動

研究開発活動を行う上で重要なことは、「製品」ではなく、提供する「もの」に主眼を置くことと捉え、その「もの」についても人を便利にする「もの」ではなく、豊かにする「もの」と捉えて活動を行ってまいります。
組織変更を実施して4年間が経過しましたが、現状を共有し、「考え抜く力によって、人そして地球を豊かにすること」を軸として、在りたい姿を明確にして、自分達の「仕事のやり方」を確認しながら新たな価値を提供できる研究開発を行ってまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費総額は497百万円であります。
当連結会計年度の研究開発活動における成果は次のとおりであります。
(1)反応系製品
反応系製品の中で繊維関係につきましては、細番手対応糊剤、油剤のさらなる性能向上を進めています。
化粧品関係につきましては、ヘアセット用樹脂で海外規制を含めた環境対応型製品の開発を進めています。また、シャンプー・コンディショナー用樹脂の高性能化、スキンケア用樹脂およびメーキャップ用樹脂の開発に取組みました。
製紙・印刷関係につきましては、環境対応として第二種有機溶剤規則への対応品や、非危険物光沢ニスを完成しました。また、高感度UVニスではより高感度、高光沢の製品を開発しています。
その他工業用につきましては、水溶性ポリエステル樹脂でメインのPETフィルムのほか、PPフィルムなどの難接着素材に対するコート剤の開発を行いました。また、焼成用樹脂につきましては、ハイブリッド樹脂の開発を進めました。
当連結会計年度の反応系製品に係る研究開発費は357百万円であります。
(2)混合系製品
電子産業用につきましては、LED関連のレジストインクの開発に注力しました。また、インクジェットインク関連につきましては開発が進展しました。
当連結会計年度の混合系製品に係る研究開発費は140百万円であります。