訂正有価証券報告書-第85期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2022/02/10 13:06
【資料】
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【項目】
131項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グル-プは、次の4つの理念を使命として、色彩関連製品を提供するとともに、人と自然環境の融合を理念においた製品づくりを目指しています。
① 色彩を通じて、ゆとりのある生活をみなさまに提供し、社会の繁栄に寄与します。
② グローバリゼーションの中で、地域社会との調和と共生を目指します。
③ 技術革新・サービス向上に努め、お客様のニーズに合った環境に配慮した高品質の製品作りを目指します。
④ 個性溢れる人材を育成し、創造性豊かで活力のある企業集団を目指します。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2021年度を初年度とする新たな5ヵ年中期経営計画“Change & Evolution 2025”を策定しました。
前中期経営計画「Challenge2020」(2016年から2020年の5年間)では、「ボーダレス化への再編と新生へのステップ」として、次世代の柱の確立、持続的成長に向けた土台固めに取り組んでまいりました。想定を超える外部環境の急激な変化もあり計画を達成することはできませんでしたが、基盤面等での着実な強化は実現できました。
新たな中期経営計画では、当社の「創立100周年」である2025年度を最終年度とし、次の100年を見据えた成長基盤強化、持続可能な社会の実現への貢献に積極的に取り組む計画としています。
〈中期経営計画骨子〉
1.2025年度のあるべき姿
社会的課題に技術力をもって解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業としての
成長、飛躍を実現する活力ある会社となることを目指します。
2.中期経営計画 “Change & Evolution 2025” の基本方針
これまで培ってきた当社の事業基盤を更に強固なものとするとともに、新たな付加価値を市場に提供する
事業領域の創造を行うことで、「次の100年」の当社の成長、並びに持続可能な社会の実現にしっかりと
貢献してゆくことを基本方針といたします。
① 新たな事業機会の創出
・前中期経営計画からの継続課題である、新たな事業基盤の構築に向けた取り組みを強化、実現を可能と
する体制を整備
・海外事業比率の引き上げ
・適時・適切な投資の実行
② 持続可能な社会への貢献
・「環境リスク低減」の取り組みを強化
③ 経営基盤強化
・連結営業キャッシュフロー、EBITDA拡大の実現
・ESGを意識したコーポレートガバナンスの継続的な拡充
・「働きがい」ある職場の実現、人材活用基盤の整備
(3)目標とする経営指標
中期経営計画“Change & Evolution 2025”の目標として、資本効率の向上を目指し2025年度ROE6%以上を掲げております。
(4)経営環境・会社の対処すべき課題
今後の我が国経済の見通しにつきましては、ワクチン接種による新型コロナウイルス感染症収束への期待感はある ものの変異株の急拡大などもあり、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。また、当社グループの主要需要 先である自動車産業においては、今後も需要回復が見込まれておりますが、半導体不足等の懸念材料もあり、予断を許さない状況が続くものと思われます。このような先行き不透明な状況のなか、当社グル-プは製販一体となって合理化、効率化に努め、収益確保に全力を注いでまいります。