有価証券報告書-第153期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/20 15:25
【資料】
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【項目】
116項目

有報資料

(1) 創薬及びCMC研究*1
当連結会計年度は前連結会計年度に引き続き、感染症、疼痛・神経の2大コア疾患領域を中心として継続的な開発候補品及び開発品の創出を目指し、取り組んでまいりました。その結果、感染症領域におきましては、新規メカニズムを有する抗HIV薬開発候補品、新規抗結核治療薬候補S-004992を創出することができました。疼痛・神経領域におきましては、中枢性神経障害性疼痛薬候補S-637880を創出いたしました。
また、低分子だけでなく中分子領域においても、ペプチド創薬プログラムを複数開始し、核酸創薬からは、ワクチン用アジュバント*2の開発候補品も創出いたしました。
特発性肺線維症治療薬候補S-770108(ピレスパ吸入製剤)につきましても、独自の吸入製剤技術を活用することにより臨床試験入りを果たすことができました。
また、低分子化合物の製造技術について、光を利用した酸化還元反応を合成経路の中に組み込むことで、原料コストを約半分に削減することに成功いたしました。また、中分子化合物の製造技術について、がんペプチドワクチン(S-288301)の製造過程での反応に関し、マイクロウェーブを利用することで反応時間を約1/40に短縮することに成功いたしました。
*1 CMC研究:原薬プロセス研究、製剤開発研究、品質評価研究を統合した研究
*2 アジュバント:非特異的免疫賦活作用で薬物の効果を増強させる物質
(2) 開発
当連結会計年度は、新規の抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ錠に優先的に経営資源を投下することで、日本において2017年10月25日に「先駆け審査指定制度*3」の下で承認申請し、2018年2月23日に承認を取得いたしました。さらに2018年3月14日に販売開始と、画期的新薬をいち早く患者さまへお届けすることに貢献することができました。
また、多剤耐性グラム陰性菌感染症治療薬候補セフィデロコルにつきましては、近年、地球規模での多剤耐性菌(AMR)問題が深刻化する中、セフィデロコルの価値を最大化するためにカルバペネム耐性グラム陰性菌感染症に対する試験を行ってまいりました。
また、乱用防止を目的としたオキシコンチンTR錠*4について2017年8月に承認を取得し、2017年12月に販売を開始いたしました。日本において既に発売されている血小板減少症治療薬Mulpletaにつきましては、米国、欧州において承認申請いたしました。
ゾフルーザにつきましては、その価値最大化のための顆粒剤の第Ⅲ相臨床試験を開始しました。サインバルタにつきましても、小児におけるうつ病、うつ状態を適応にした第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。
*3 先駆け審査指定制度:「日本再興戦略」に基づき、世界に先駆けて開発され、早期の治験段階で著明な有効性が見込まれる医薬品等を指定し、各種支援による早期の実用化を目指す制度
*4 オキシコンチンTR錠:乱用防止を目的としたTR(Time Release、徐放)製剤
こうした活動の結果、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は599億45百万円となりました。
開発品(2018年5月現在)
領域開発No.
(一般名)
[製品名]
薬効
(剤型)
適応症ステージ起源開発
感染症S-649266
(セフィデロコルトシル酸塩硫酸塩水和物)
セフェム系抗生物質
(注射)
多剤耐性グラム陰性菌感染症グローバル:フェーズⅢ
米国:申請準備中
自社自社
S-033188
(バロキサビル マルボキシル)
[日本:ゾフルーザTM]
インフルエンザ治療薬
(経口)
インフルエンザウイルス感染症日本:承認(2018年2月)
米国:申請準備中
グローバル:フェーズⅢ
自社自社/Roche社
(スイス)
S-033188
(バロキサビル マルボキシル)
[日本:ゾフルーザTM]
インフルエンザ治療薬
(経口)
インフルエンザウイルス感染症(小児)日本:承認(2018年2月)自社自社/Roche社
(スイス)
S-033188
(バロキサビル マルボキシル)
[日本:ゾフルーザTM]
インフルエンザ治療薬
(経口・顆粒)
インフルエンザウイルス感染症日本:申請(2018年4月)自社自社/Roche社
(スイス)

領域開発No.
(一般名)
[製品名]
薬効
(剤型)
適応症ステージ起源開発
疼痛・
神経
S-297995
(ナルデメジントシル酸塩)
[日本:スインプロイク®]
[米国:Symproic®]
末梢性オピオイド受容体アンタゴニスト
(経口)
オピオイド誘発性便秘症米国・日本:承認(2017年3月)
欧州:申請(2017年3月)
自社自社
S-877489
(リスデキサンフェタミンメシル酸塩)
中枢神経刺激薬
(経口)
小児ADHD日本:申請(2017年4月)Shire社(アイルランド)自社/Shire社
S-877503
(グアンファシン塩酸塩)
[インチュニブ®]
非中枢神経刺激薬
(経口)
成人ADHD日本:フェーズⅢShire社(アイルランド)自社/Shire社
S-120083炎症性疼痛治療薬
(経口)
炎症性疼痛日本:フェーズⅠ
米国:フェーズⅡ
自社/Purdue社
(米国)
自社/Purdue社
S-010887神経障害性疼痛治療薬
(経口)
神経障害性疼痛日本:フェーズⅠ自社自社
S-117957不眠症治療薬
(経口)
不眠症米国:フェーズⅠ自社/Purdue社
(米国)
自社/Purdue社
S-600918神経障害性疼痛治療薬
(経口)
神経障害性疼痛日本:フェーズⅠ自社自社
S-637880神経障害性疼痛治療薬
(経口)
神経障害性疼痛日本:フェーズⅠ自社自社
LY248686
(デュロキセチン塩酸塩)
[サインバルタ®]
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
(経口)
うつ病・うつ状態(小児)日本:フェーズⅢEli Lilly
(米国)
自社/日本イーライリリー社
代謝
疾患
S-237648ニューロペプチド Y Y5受容体アンタゴニスト
(経口)
肥満症日本:フェーズⅡ
米国:フェーズⅠ
自社自社
S-707106インスリン抵抗性改善薬
(経口)
2型糖尿病米国:フェーズⅡa自社自社
フロン
ティア
S-888711
(ルストロンボパグ)
[日本:ムルプレタ®]
トロンボポエチン受容体作動薬
(経口)
慢性肝疾患による血小板減少症日本:承認(2015年9月)
米国:申請(2017年12月)
欧州:申請(2018年1月)
自社自社
S-524101
[アシテア®]
ダニ抗原特異的舌下免疫療法薬
(舌下)
ダニ抗原による小児通年性アレルギー性鼻炎日本:承認(2018年2月)Stallergenes社
(フランス)
自社
S-588410がんペプチドワクチン
(注射)
食道がん日本:フェーズⅢオンコセラピー・サイエンス社(日本)自社
S-588410がんペプチドワクチン
(注射)
膀胱がん日欧:フェーズⅡオンコセラピー・サイエンス社(日本)自社
S-525606スギ抗原特異的舌下免疫療法薬
(舌下)
スギ抗原によるアレルギー性鼻炎日本:フェーズⅡStallergenes社
(フランス)
自社
S-488210がんペプチドワクチン
(注射)
頭頸部がん欧州:フェーズⅠ/Ⅱオンコセラピー・サイエンス社(日本)自社
S-222611
(epertinib)
HER2/EGFRデュアル阻害薬
(経口)
悪性腫瘍欧州:フェーズⅠ/Ⅱ自社自社
S-770108抗線維化薬
(吸入)
特発性肺線維症日本:フェーズⅠ自社自社

<導出品>
開発No.
(一般名)
[製品名]
薬効
(剤型)
適応症ステージ起源開発
S/GSK1349572 (dolutegravir)インテグラーゼ阻害薬
(経口)
HIV感染症(治療)米国:承認(2017年11月)
欧州:申請(2017年6月)
(DTG/rilpivirine配合剤(2剤維持療法))
グローバル:フェーズⅢ
(DTG/3TC未治療患者・2剤維持療法)
Shionogi-ViiV Healthcare社ViiV Healthcare社(英国)
S/GSK1265744 LAP*
(cabotegravir)
インテグラーゼ阻害薬
(注射)
HIV感染症(治療及び予防)グローバル:フェーズⅢ(治療)
グローバル:フェーズⅢ(予防)
Shionogi-ViiV Healthcare社治療:ViiV Healthcare社(英国)
予防:ViiV社、HPTN、NIAID、 Gilead社(米国)
S-0373非ペプチド型TRHミメティック(経口)脊髄小脳変性症日本:フェーズⅢ自社キッセイ薬品(日本)
Janssen/シオノギ β-セクレターゼ阻害薬β-セクレターゼ阻害薬
(経口)
アルツハイマー病グローバル:フェーズⅡ/Ⅲ自社Janssen Pharmaceuticals社
(米国)
オスペミフェン
[米国:オスフィーナ®]
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(経口)閉経後膣萎縮症に伴う膣乾燥感米国:申請(2018年3月)QuatRx社(米国)Duchesnay社(カナダ)

*: Long acting parenteral formulation
<「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において開発要請を受けた品目>
一般名
[製品名]
薬効
(剤型)
適応症ステージ起源開発
オキシコドン塩酸塩水和物
[オキシコンチン®]
アヘンアルカロイド系麻薬(経口)中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛日本:申請中(2016年11月)Napp社(英国)自社

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