四半期報告書-第103期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

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2014/08/08 16:45
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文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において参天製薬グループが判断したものです。
(1)業績の状況
① 当第1四半期連結累計期間の業績の状況
国内医療用眼科薬市場は、△4%台後半(消費税率引き上げの影響を含まないベース*)の薬価
改定の影響があったものの、網膜疾患治療剤および抗アレルギー点眼剤等の伸長により、前年同
期と比べ拡大しました。海外医療用眼科薬市場は、欧州・アジアでは堅調に推移しました。国内
一般用眼科薬市場は、前年同期と比べほぼ横ばいで推移しました。
このような状況下、当第1四半期連結累計期間の業績は、国内において△4%台後半(*同上)の薬価改定の影響、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響により、以下のとおり減収減益となりました。
前第1四半期連結累計期間
(百万円)
当第1四半期連結累計期間
(百万円)
対前年同期増減率
(%)
売上高34,31433,682△1.8
営業利益7,8145,391△31.0
経常利益8,2185,498△33.1
四半期純利益5,5623,731△32.9

[売上高]
前年同期と比べ1.8%減少し、336億8千2百万円となりました。
これは、主力の国内医療用医薬品事業における眼科用VEGF阻害剤「アイリーア硝子体内注射液」等の成長や、海外における普及促進活動により当社製品の市場浸透がみられた一方で、国内における薬価改定および消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響を受けたことによるものです。
[営業利益]
薬価改定、製品構成の変化に伴う原価率の上昇により、売上原価は前年同期と比べ0.6%増加し、135億8千4百万円となり、売上原価率は前年同期と比べ1.0ポイント増加し、40.3%となりました。販売費及び一般管理費については、海外での普及促進基盤強化のための費用増加に外国為替レートの影響が加わり、更には研究開発費も増加したため、前年同期と比べ13.1%増加し、147億6百万円となり、このうち研究開発費は42億3千7百万円となりました。
これらにより、営業利益は前年同期と比べ31.0%減少し、53億9千1百万円となりました。
[経常利益]
前年同期と比べ33.1%減少し、54億9千8百万円となりました。
[四半期純利益]
前年同期と比べ32.9%減少し、37億3千1百万円となりました。
② 当第1四半期連結累計期間のセグメント別業績の状況
参天製薬グループは、医薬品事業とその他の事業セグメントから構成されます。売上高の多くは医薬品事業によっており、その全売上高に占める比率は98.2%になります。
医薬品事業の売上高は、前年同期と比べ1.7%減少し、330億6千8百万円となりました。営業利益は、53億8千1百万円となりました。一方、その他の事業の売上高は、前年同期と比べ10.7%減少し、6億1千3百万円となりました。営業利益は、1千万円となりました。
国内海外合計
金額
(百万円)
対前年同期
増減率(%)
金額
(百万円)
対前年同期
増減率(%)
金額
(百万円)
対前年同期
増減率(%)
医薬品事業25,856△7.77,21228.333,068△1.7
医療用医薬品24,549△7.47,20028.331,750△1.1
うち眼科薬22,011△7.06,92926.928,941△0.6
うち抗リウマチ薬2,384△9.715△44.22,399△10.1
うちその他医薬品152△23.2256110.340927.5
一般用医薬品1,307△13.01129.21,318△12.8
その他の事業613△9.40△94.5613△10.7
医療機器561△9.20△94.5562△10.6
その他51△11.3--51△11.3
合計26,469△7.77,21328.133,682△1.8

(注) 各セグメントの売上高は、外部顧客に対する売上高を表しています。
[医薬品事業]
(医療用医薬品)
<眼科薬>[国内]
医療施設ごとの潜在ニーズとその変化を的確に捉えた医薬情報提供などの普及促進活動を展開しましたが、薬価改定や消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動、競合の影響などがあり、国内医療用眼科薬の売上高は、前年同期と比べ7.0%減少し、220億1千1百万円となりました。
緑内障・高眼圧症治療剤領域では、「タプロス点眼液」の売上高は、前年同期と比べ16.7%減少し、17億1千8百万円となりました。また、「コソプト配合点眼液」の売上高は、前年同期と比べ12.6%減少し、24億8千7百万円となりました。
角結膜疾患治療剤領域では、ドライアイ(眼球乾燥症候群)などに伴う角結膜上皮障害の治療剤「ヒアレイン点眼液」の売上高は、前年同期と比べ19.2%減少し、37億9千4百万円となりました。また、「ジクアス点眼液」の売上高は、前年同期と比べ17.7%減少し、14億4千3百万円となりました。
合成抗菌点眼剤領域では、「クラビット点眼液」、「タリビッド点眼液」両剤合わせた売上高は、前年同期と比べ23.9%減少し、18億8千7百万円となりました。
抗アレルギー点眼剤領域では、スギ花粉の飛散が前年と比べ小規模ではありましたが、医薬情報提供活動に注力した結果、「リボスチン点眼液」と平成25年11月より販売している新製品「アレジオン点眼液」を合わせた売上高は、前年同期と比べ275.0%増加し、11億1千4百万円となりました。
網膜疾患治療剤領域では、滲出型加齢黄斑変性の治療ニーズに応える「アイリーア硝子体内注射液」の売上高は、順調に市場浸透した結果、前年同期と比べ20.4%増加し、46億8千6百万円となりました。
[海外]
海外における医療用眼科薬の売上高は、円換算ベースで前年同期と比べ26.9%増加し、69億2千9百万円となりました。
欧州では医薬情報提供などの普及促進活動に注力した結果、緑内障・高眼圧症治療剤「タフロタン」が市場に浸透してきました。
アジアにおいても、主力品の普及促進活動の展開により、中国を中心に、当社製品の市場浸透が進みました。
<抗リウマチ薬>抗リウマチ薬については、薬価改定や競合の影響もあり、「リマチル錠」、「アザルフィジンEN錠」ならびに「メトレート錠」を合わせた売上高は、前年同期と比べ10.1%減少し、23億9千9百万円となりました。
<その他医薬品>その他医薬品には、技術提携(導出)契約に基づく収入、受託製造等が含まれます。
その他医薬品の売上高は、4億9百万円となりました。
(一般用医薬品)
一般用医薬品の売上高は、「サンテ」シリーズ全体のブランド価値向上のための販売促進活動に注力しましたが、国内における消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響などにより、前年同期と比べ12.8%減少し、13億1千8百万円となりました。
[その他の事業]
(医療機器)
医療機器の売上高は、高屈折率のアクリル素材を光学部に用いたフォールダブル眼内レンズ「エタニティー」シリーズの普及促進活動に注力したものの、国内の競合の影響などもあり、前年同期と比べ10.6%減少し、5億6千2百万円となりました。
(その他)
その他の売上高は、株式会社クレール(連結子会社)での無塵・無菌服のクリーニング業によるものと、サプリメント製品の販売によるもので、5千1百万円となりました。
③ 当第1四半期連結会計期間の財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産は、有価証券の減少などがありましたが、現金及び預金の増加などにより、前連結会計年度末と比べ253億9千7百万円増加し、2,565億3百万円となりました。
負債は、未払法人税等、未払金の減少、賞与引当金の取崩しなどがありましたが、米メルク社の資産の一部の譲り受けに関して短期借入れを行ったことなどにより、前連結会計年度末と比べ258億3千7百万円増加し、757億3千4百万円となりました。
純資産は、その他有価証券評価差額金の増加などがありましたが、為替換算調整勘定、利益剰余金の減少などにより、前連結会計年度末と比べ4億4千万円減少し、1,807億6千8百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末と比べ7.9ポイント減少し、70.3%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益が54億9千8百万円ありましたが、法人税等の支払いが78億2千1百万円、棚卸資産の増加が42億2千6百万円あったことなどにより、52億1千5百万円の支出(前年同期は16億5千7百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出が4億5千3百万円ありましたが、有価証券の売却及び償還による収入が9億1百万円あったことなどにより、3億9千5百万円の収入(前年同期は38億1千1百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いが40億3千9百万円ありましたが、米メルク社の資産の一部の譲り受けに関し、短期借入れによる収入が350億円あったことなどにより、309億6千5百万円の収入(前年同期は38億9千7百万円の支出)となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末と比べ256億6百万円増加し、980億2百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
中期経営計画について
参天製薬グループは、基本理念の実現に向けて、2020年に向けた長期的な経営ビジョンを掲げ、世界中の一人でも多くの患者さんの健康の増進に貢献するために、「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」を目指します。さらに、長期的な経営ビジョンの実現に向け、より具体的な取り組みを進めるために、2014年度から2017年度までの4ヵ年の中期経営計画を策定し、以下の3つの基本方針を主たる対処すべき課題として取り組んでおります。
(1) 持続的成長を可能とするための製品創製への変革、生産性向上の実現
(2) アジア・欧州での事業成長および新規市場参入によるプレゼンスの向上
(3) 持続的な成長を実現するための人材育成および組織構築
(4)研究開発活動
参天製薬グループは、中長期的な成長の源泉として新製品の創製を重視しており、眼科薬を中心とした積極的な研究開発活動を進めています。
緑内障・高眼圧症領域において、プロスタグランジンF2α誘導体DE-085(一般名:タフルプロスト)は、平成20年12月より日本で「タプロス点眼液」として販売しています。海外では欧州とアジアで自社販売しており、中国では製造販売承認を申請中です。緑内障・高眼圧症を適応症とする配合剤DE-111(一般名:タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)は、平成25年9月に日本において製造販売承認を取得しました。また、欧州において製造販売承認を申請中です。緑内障・高眼圧症を適応症とするEP2受容体作動薬DE-117(一般名:未定)は、米国で後期第Ⅱ相試験を開始しました。
角結膜疾患(ドライアイを含む)領域において、DE-089(一般名:ジクアホソルナトリウム)は、平成22年12月より日本で「ジクアス点眼液」として販売しています。また、韓国では平成25年10月より販売しています。中国では製造販売承認を申請中です。
網膜・ぶどう膜疾患領域において、糖尿病黄斑浮腫と網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫を対象としたDE-102(一般名:ベタメタゾン)は、所期の達成基準を満たすことが困難であると判断したため、開発を中止しました。ぶどう膜炎を適応症とするDE-109(一般名:シロリムス)は、米国、日本および欧州で第Ⅲ相試験を実施中です。また、DE-120(一般名:未定)は、滲出型加齢黄斑変性を対象に第Ⅰ相/前期第Ⅱ相試験を米国で実施中です。
サンテン・エス・エー・エス(連結子会社)の臨床開発品について、Cyclokat(開発品名:シクロカット、一般名:シクロスポリン、製品名:「Ikervis」(アイケルビス))は、重症ドライアイを適応症として欧州で平成25年12月より製造販売承認を申請中です。春季カタルを適応症とするVekacia(開発品名:ベカシア、一般名:シクロスポリン)は、欧州で第Ⅲ相試験を実施中です。
なお、当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、42億3千7百万円です。

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