有価証券報告書-第95期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/26 14:41
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(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続くなど、緩やかな回復基調で推移いたしましたが、一方で、米国の政策運営への警戒感や東アジア地域等の情勢不安による経済への影響などの不確実性も存在しており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。
医薬品業界では、毎年の薬価改定や医療の質の向上に向けた抜本的な改革の方針が示されるなど、伸び続ける社会保障費を抑制すべく、医療費適正化諸施策が進められており、経営のさらなる強化が求められるなか、研究開発費の増加、開発リスクの増大、企業間競争の激化など収益環境の厳しさが増しております。
このような状況のもと、当社は、主力製品の人工腎臓用透析剤キンダリーなど人工透析関連製商品および輸液などのより強固な浸透を図るとともに、後発医薬品の販売促進にも注力してまいりました。
その結果、当事業年度の業績につきましては、売上高は人工腎臓用透析剤キンダリーの売上が伸長したものの生理食塩液など一部の製品の減収もあり、459億円と前年同期と比べ8億81百万円(1.9%)の減収となりました。利益面では製造原価の低減に努めてまいりました結果、営業利益は7億98百万円と前年同期と比べ1億42百万円(21.7%)の増加、経常利益は8億32百万円と前年同期と比べ1億90百万円(29.7%)の増加、特別利益に保有不動産の固定資産売却益5億67百万円を計上したことにより、当期純利益は9億70百万円と前年同期と比べ1億8百万円(12.6%)の増加となりました。
当事業年度末の総資産は、建物や機械及び装置の減少等があったものの、現金及び預金や売掛金、建設仮勘定の増加等により前事業年度末から14億円(2.0%)増加し、701億88百万円となりました。
負債は、買掛金の減少等があったものの、1年内返済予定の長期借入金や設備関係支払手形、長期借入金の増加等により前事業年度末から13億65百万円(3.8%)増加し、376億8百万円となりました。
純資産は、自己株式の取得による減少等があったものの、利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加により前事業年度末から34百万円(0.1%)増加し、325億79百万円となり、自己資本比率は46.4%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ5億6百万円増加し、54億57百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
営業活動によるキャッシュ・フローは、固定資産売却益の計上や売上債権の増加、法人税等の支払等があったものの、税引前当期純利益や減価償却費の計上等により14億20百万円の収入となりました。(前事業年度は18億76百万円の収入)
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
投資活動によるキャッシュ・フロ-は、有形固定資産の売却による収入等があったものの、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出等により9億84百万円の支出となりました。(前事業年度は7億86百万円の支出)
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得や配当金の支払等があったものの、長期借入金の増加等により69百万円の収入となりました。(前事業年度は11億45百万円の支出)
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度における生産実績を医薬品事業の薬効別に示すと、次のとおりであります。
医薬品事業
内訳生産高(百万円)前年同期比(%)
神経系用薬232△5.8
アレルギー用薬7△5.1
循環呼吸器用薬2828.7
消化器官用薬449△9.4
ビタミン剤680△0.4
滋養強壮変質剤863△16.7
血液体液用薬20,4841.1
その他の代謝性用薬1430.6
調剤用薬67814.3
その他11△61.1
合計23,8340.3

(注) 1 金額は、卸売価格によっております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度における販売実績を事業ごとに示すと、次のとおりであります。
事業の名称販売高(百万円)前年同期比(%)
医薬品事業45,730△1.9
不動産事業1701.1
合計45,900△1.9
医薬品事業の内訳
神経系用薬3963.9
アレルギー用薬12△33.4
循環呼吸器用薬402△6.7
消化器官用薬832△7.1
泌尿生殖器用薬2,433△3.8
ビタミン剤7192.2
滋養強壮変質剤1,603△4.2
血液体液用薬31,534△2.3
その他の代謝性用薬1,02714.3
化学療法剤51△2.4
調剤用薬7932.9
その他51443.8
医療用機械器具5,409△3.6
合計45,730△1.9

(注) 1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
相手先前事業年度当事業年度
販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)
アルフレッサ㈱7,81816.87,29015.9
㈱スズケン8,66318.66,54914.3
㈱メディセオ5,53411.95,38011.8

2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の当事業年度の経営成績等は、輸液などの基礎的医薬品の安定供給に努めるほか、業績の確保に向け、主力製品の人工腎臓用透析剤キンダリーなど人工透析関連製商品のより強固な浸透を図るとともに、後発医薬品の販売促進にも注力してまいりました。
その結果、当事業年度の業績につきましては、売上高は人工腎臓用透析剤キンダリーの売上が伸長したものの生理食塩液など一部の製品の減収もあり、459億円と前年同期と比べ8億81百万円(1.9%)の減収となりました。利益面では製造原価の低減に努めてまいりました結果、営業利益は7億98百万円と前年同期と比べ1億42百万円(21.7%)の増加、経常利益は8億32百万円と前年同期と比べ1億90百万円(29.7%)の増加、特別利益に保有不動産の固定資産売却益5億67百万円を計上したことにより、当期純利益は9億70百万円と前年同期と比べ1億8百万円(12.6%)の増加となりました。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、製薬業界は、技術の進歩が急速であるという特性に加え、業界内はもとより、海外企業との激しい市場競争にあり、当社医薬品事業の主力製品である人工腎臓用透析剤も厳しい市場競争にあります。透析剤メーカーとしてトップシェアを占める当社では、常に原価低減に努めておりますが、「2 事業等のリスク」に記載しております市場環境等が大幅に変化した場合には、現状の業績に影響を与える可能性があります。
当事業年度の医薬品事業においては、前年同期と比べ8億83百万円(1.9%)の減収とはなりましたが、主力製品等の生産性向上に努め売上原価を9億11百万円(2.7%)、原価率を0.6%低減したことにより、27百万円(0.2%)の売上総利益の増加へと対応いたしました。
当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要な資金需要は、医薬品の製造販売を行うための製造費用、販売費及び一般管理費並びに生産設備の新設、更新や、透析医療のさらなる活性化や新領域への研究開発に係るものであります。
これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、生産設備投資・研究開発の計画に照らして、金融機関からの借入による資金調達にて対応していく方針であります。
当事業年度におきましては、城東工場の医薬品製造装置への投資や、研究開発活動を当該方針のもと資金調達を行いました。なお、当事業年度に行った不動産の売却代金もそれらの一部に充当いたしました。翌事業年度におきましては、重要な資本的支出として、当事業年度を上回る城東工場の医薬品製造装置への投資を、また当事業年度と同水準の研究開発活動をすすめていく予定であり、その資金調達につきましても、当該方針の通り対応いたします。
経営指標につきましては、特定の経営指標を定めておりませんが、当社は、医療用医薬品を主力とする医薬品メーカーであり、社会の高齢化が進むなか、医療技術の進歩と国民意識の健康福祉指向を背景に、医療ニーズの増大、多様化に対応する医薬品の開発とその安定供給に努め、「より良き医薬」のスローガンのもと、生命関連産業の一員としての本分を尽くしております。その上で、株主をはじめとした関係者の皆様の期待に応えていくことを経営の基本方針としながら、健全性、収益性、効率性、成長性などを総合的に勘案し、持続的かつ安定的な企業価値の向上を重視し、経営を行ってまいります。

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