訂正有価証券報告書-第68期(2016/04/01-2017/03/31)

【提出】
2023/05/26 15:06
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用情勢や企業収益が緩やかな回復基調にあり、個人消費に持ち直しの兆しが見られたものの、中国やアジア新興国等の経済成長に鈍化がみられ、先行き不透明な状態が続いております。
化粧品業界におきましても、経済産業省が発表した生産動態統計によりますと、平成28年暦年ベースの化粧品出荷金額が、訪日外国人客の増加によるインバウンド需要に支えられ、前年比1.2%増となりました。
このような市場環境のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)は、3ヵ年中期経営計画の2年目となり「VALUE UP! NARIS」をスローガンに、一人でも多くのお客様に当社グループの製品をお買い求めいただけるよう、引き続き販売数量の拡大を目指して取り組みました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は次のとおりとなりました。
当連結会計年度における売上高は、222億83百万円(前連結会計年度比1.4%増)となりました。営業利益は、4億64百万円(前連結会計年度比4.8%増)、経常利益は5億35百万円(前連結会計年度比2.3%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は3億32百万円(前連結会計年度比88.8%増)となりました。
セグメントごとの業績
① 化粧品事業
化粧品事業におきましては、国内では主に訪問販売市場、一般化粧品市場、通信販売市場での市場展開及びOEM事業の展開も行っております。
訪問販売市場での事業展開につきましては、「お客様の絶対数を増やす」をテーマに「新規のお客様づくり」を行うとともに「継続愛用者づくり」に引き続き注力しました。
「新規のお客様づくり」では、取り除いて与える当社の美容理論に基づいて、洗顔、化粧水、クリームの化粧品をセットし、28日間でお肌の変化を実感できる「ルクエ モニターセット」と、オールパーパスローションとコットンをセットし、よりお手軽に当社のスキンケアを体験できる「ルクエ角質クリアセット」を発売しました。
定期的に製品をお届けする「ふきとり定期便」に、主力スキンケアであるルクエシリーズを追加し、この定期便を中心に「継続愛用者づくり」を行いました。
以上のような施策を行いましたが、お試しいただいた方々のフォロー活動が不十分で、化粧品本品の購入にはつながらず、「新規のお客様づくり」のペースは前期より鈍化いたしました。
OEMでの事業展開におきましては、主要取引先に絞り込み、当社のものづくりのノウハウを生かした製品の提供を行うことにより、お客様に好評に受け入れられ、取引先からも多くのリピート受注をいただき好調に推移しております。
また、一般化粧品市場での事業展開につきましては、大手チェーンドラッグストアとの関係強化を図り、効率的な営業を行いました。ナショナルブランド製品では、「ネイチャーコンク」が某コスメランキングサイトで常に上位ランクにあり、口コミサイトを通じて多くのお客様にふきとり用化粧水の良さをアピールすることができています。中でも大手チェーンドラッグストアのマツモトキヨシ様では、プライベートブランドである「ブランホワイト」シリーズが平成29年2月に発売され、当社が得意とするふきとり用化粧水を中心としたラインナップが好評に受け入れられております。
海外におきましては、タイ・ベトナム・インドネシアを中心としたASEAN市場及び中国や台湾・香港市場に注力し、各国の代理店との関係強化を図りました。
これらの結果、売上高は186億88百万円(前連結会計年度比2.1%増)、営業利益は12億12百万円(前連結会計年度比3.7%減)となりました。
② その他の事業
その他の事業におきましては、健康食品、ボディメイク(補整下着)、機能性食品、浄水器、衣料品及び雑貨、美容機器等を製造販売しております。
前連結会計年度において簡単3ステップで肌のお手入れができる美顔器として好評だった「メガビューティ S」も需要の一巡により当初ほどの出荷が続かず、売上高は35億94百万円(前連結会計年度比2.2%減)、営業損失は63百万円(前連結会計年度に比べて損失が94百万円減少)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)が前連結会計年度末に比べ57百万円減少し、当連結会計年度末には、2億40百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は9億16百万円(前連結会計年度は11億37百万円の収入)となりました。これは、法人税等の支払額2億60百万円、仕入債務の減少2億26百万円等により資金が減少したものの、税金等調整前当期純利益5億19百万円、減価償却費5億67百万円、その他の負債の増加3億26百万円等により資金が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用された資金は7億13百万円(前連結会計年度は3億16百万円の支出)となりました。これは、固定資産の取得による支出6億91百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用された資金は2億60百万円(前連結会計年度は6億21百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額1億16百万円、長期借入金の返済による支出60百万円、自己株式の取得による支出52百万円等により資金が減少したことによるものです。