有価証券報告書-第66期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 11:40
【資料】
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【項目】
106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響を受けた個人消費が落ち込みを見せており、景気の先行きは不透明な状況となっております。化粧品業界におきましては、経済産業省の生産動態統計によりますと、平成26年暦年ベースの出荷金額は前年比104.2%と伸長しましたが、消費税引き上げ後の4月から12月の出荷金額は、前年比100.4%とほぼ横ばいとなっております。
このような状況のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)の売上高は、前連結会計年度比7.9%減の215億46百万円、経常利益は前連結会計年度比38.7%減の5億56百万円、また当期純利益は76.8%減の1億18百万円となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
① 化粧品事業
化粧品事業におきましては、当連結会計年度におきましても、「スキンケアモニター」企画を全国の当社店舗「ビューティスタジオ デ・アイム」で展開し、一人でも多くのお客様にご利用いただけるよう引き続き取り組んでまいりました。また、10月に「レジュアーナ アライブフィール」シリーズをリニューアル発売いたしました。また、1月に「マジェスタ ネオアクシス」シリーズより、エマルション同士を高圧で衝突させ、粒子を微細化(ナノ化)する技術と処方技術を融合させたiPFテクノロジーを新たに導入した化粧水3品を発売いたしました。
OEM事業におきましては、既存取引先からの新製品及び製品のリニューアルを受注するとともに、新規取引先の開拓も進みました。
なお、株式会社ナリスアップ コスメティックスからは、10代向け薬用ニキビケアシリーズ「アクメディカ」をリニューアル発売いたしました。
株式会社ナリス コスメティック フロンティアにおきましては、販売数量拡大に対応するため、生産性の向上に取り組んでまいりました。
この結果、販売数量は伸長しましたが個人消費に力強さが戻らず販売価格が低下したことで、売上高は前連結会計年度比3.2%減の175億79百万円、営業利益は前連結会計年度比19.2%減の11億96百万円となりました。
② その他の事業
その他の事業におきましては、従来の「ビューティメイド ショコラグランチ クランベリー」にカルシウムを配合した「ビューティメイド ショコラグランチ クランベリー CA」を発売いたしました。また、新ダイエット食品「ダイエット スムージー」シリーズより、食物繊維、グルコマンナン、植物発酵エキス等を配合した「紫の野菜 アサイー味」と「黄の果物 マンゴー&ピーチ味」の2品を発売いたしました。なお、海外向けの補整下着については需要が一巡いたしました。
この結果、売上高は前連結会計年度比24.1%減の39億66百万円、営業損失は34百万円(前連結会計年度の営業利益に比べて1億21百万円減少)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)が前連結会計年度末に比べ4億95百万円減少し、当連結会計年度末には98百万円(前連結会計年度末に比べ83.5%の減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、7億16百万円(前連結会計年度比2.2%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が4億80百万円、売上債権の減少(9億81百万円)、減価償却費(5億39百万円)等があるものの、仕入債務の減少(10億27百万円)、法人税等の支払額(3億77百万円)等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用された資金は、10億9百万円(前連結会計年度比798.3%増)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出(4億41百万円)、関係会社出資金の払込による支出(3億9百万円)、定期預金の純増による支出(3億3百万円)等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用された資金は、2億3百万円(前連結会計年度比71.3%減)となりました。これは主に、短期借入金の純増による収入(2億10百万円)等があるものの、長期借入金の返済による支出(1億51百万円)、自己株式の取得による支出(1億19百万円)、配当金の支払額(1億18百万円)等があったことによるものです。