有価証券報告書-第78期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 16:50
【資料】
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【項目】
153項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、お客様に心から満足していただける優れた品質の化粧品とサービスを提供したい、という信念のもとに経営に取り組んでまいりました。この想いは、画期的なファンデーションや業界初の美容液などの創造的な化粧品を生み出す研究開発力や生産技術力、生活者ニーズに合ったブランドを様々な販売チャネルを通じてお客様に提供する「独自のブランドマーケティング」の展開などに具現化され、発展の原動力にもなっております。
当社グループは、今後もこれら3つの強みを最大限に発揮し、「世界で存在感のある企業への進化」を目指し、事業運営を行ってまいります。
コーセーグループの将来像「世界で存在感のある企業への進化」
目指す姿「究極の高ロイヤルティ企業」~魅力に溢れるブランドで埋め尽くされたポートフォリオ~
(1)憧れの存在 ・・・ 誰もが知っていて、誰もが憧れ、誰からも一目置かれる存在
(2)唯一無二の存在 ・・・ オリジナリティが高く、他社のどことも似ていない“孤高”の存在
(3)かけがえのない存在 ・・・ リピート率や顧客固定化率が高く、顧客にとって「なくてはならない」存在
また同時に、法令等遵守の徹底やサステナビリティへの取り組みに一層注力することで、社会的責任を果たしてまいる所存です。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、売上高営業利益率及び総資産事業利益率(ROA)、自己資本当期純利益率(ROE)の向上を重要な経営指標としております。
注)総資産事業利益率=(営業利益+受取利息・配当金)/総資産(期首期末平均)×100
自己資本当期純利益率=親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本(期首期末平均)×100
(3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
当社グループは、創業80周年に向けて更なる成長ステージを目指した中長期ビジョン「VISION 2026」を推進しております。
「VISION 2026」では、売上高500,000百万円、売上高営業利益率16%以上を経営目標とし、その実現に向けたロードマップとして、「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化(PhaseⅠ)」、「世界での存在感拡大と更なる顧客体験の追求(PhaseⅡ)」、「世界のひとりひとりに存在感のある顧客感動企業への進化(PhaseⅢ)」の3つのフェーズを経て、世界で存在感のある企業への進化を目指してまいります。
2018年4月に掲げた以下基本戦略のもと、引き続き「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化(PhaseⅠ)」に取り組んでまいります。
「VISION 2026」 3つのフェーズ
・PhaseⅠ:「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化」(2018年4月~2021年3月)
・PhaseⅡ:「世界での存在感拡大と更なる顧客体験の追求」(2021年4月~2024年3月)
・PhaseⅢ:「世界のひとりひとりに存在感のある顧客感動企業への進化」(2024年4月~2027年3月)
「VISION 2026」 基本戦略
① 3つの成長戦略
1)ブランドのグローバル展開加速
2)独自性のある商品の積極的開発
3)新たな成長領域へのチャレンジ
② 2つの価値追求
1)デジタルを活用したパーソナルな顧客体験の追及
2)外部リソースや技術と連携した独自の価値追求
③ 3つの基盤
1)企業の成長を支える経営基盤の構築
2)ダイバーシティ&インクルージョン経営の実践
3)バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ戦略の推進
(4)新型コロナウイルス感染症への対応
新型コロナウイルス感染症への対応については、「第2 事業の状況2.事業等のリスク」に記載しております。