有価証券報告書-第73期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 12:18
【資料】
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【項目】
107項目

対処すべき課題

(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、お客様に心から満足していただける優れた品質の化粧品とサービスを提供したい、という信念のもとに経営に取り組んでまいりました。この想いは、画期的なファンデーションや業界初の美容液などの創造的な化粧品を生み出す研究開発力や生産技術力、生活者ニーズに合ったブランドを最適な流通チャネルに配置する「独自のブランドマーケティング」の展開などに具現化され、発展の原動力にもなっております。
当社グループは、今後もこれらの財産を有効に活用するとともに、3つの活動理念を指針として事業運営を行ってまいります。
①お客様志向や店頭発信に基づいた、独自の価値“美”の提案 … 良い商品を
②ブランドや商品の価値を共有できる、お取引先との共存共栄 … 良いお店で
③付加価値の高いサービスの提供による、お客様満足の追求 … きちんと売る
また同時に、法令等遵守の徹底や環境保全への取り組みに一層注力することで、社会的責任を果たしてまいる所存です。
(2)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
当社グループは、2020年度(平成33年3月期)に、売上高250,000百万円、営業利益30,000百万円を経営目標とした長期ビジョン「VISION2020」を策定し、その実現に向けたロードマップとして、「V字回復期(PhaseⅠ)」、「グローバルブランド育成期(PhaseⅡ)」、「高収益グローバル企業化(PhaseⅢ)」の3つのフェーズを経て、世界で存在感のある企業への進化を目指しております。
PhaseⅠにあたる「V字回復期」(平成24年4月~平成27年3月)では、ムダを省き経営効率を向上させながら変化に強い企業体質に変えた「守りの改革」、既存ブランドが持つ強みを磨き直し既存事業の売上と収益性を拡大させた「攻めの改革」に取り組み、最終年度の2014年度(平成27年3月期)には、過去最高の業績で締めくくることができました。
平成27年4月からスタートする中期経営計画(平成27年4月~平成30年3月)では、新たに掲げた2つの基本戦略のもと、「V字回復期」の成果を土台として、一段と成長のスピードを加速させる「グローバルブランド育成期」に移行します。
「VISION2020」 3つのフェーズ
・PhaseⅠ:「V字回復期」(平成24年4月~平成27年3月)
・PhaseⅡ:「グローバルブランド育成期」(平成27年4月~平成30年3月)
・PhaseⅢ:「高収益グローバル企業化」(平成30年4月~平成33年3月)
「グローバルブランド育成期」 2つの基本戦略
① 世界に通用するブランドの育成
1)重点グローバルブランドの育成
2)市場開拓のスピード化
3)事業戦略の遂行
② 経営資産の継続的なパフォーマンス向上
1)市場創造力・市場競争力のあるプロダクト・サービスの開発
2)人材のパフォーマンス向上
3)事業基盤の効率化