四半期報告書-第32期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 9:13
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間の当社グループ連結売上高は、5,595,720千円(前年同期比3.7%減)となりました。
本年度はイベント・セミナー・ネット広告等を強化し認知度向上を行っていますが、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動等で、品目別売上の基礎化粧品は3,513,411千円(同1.4%増)、メイクアップ化粧品は449,160千円(同9.0%減)、トイレタリーは329,798千円(同9.4%増)、栄養補助食品・雑貨等は1,278,132千円(同13.9%減)となっております。
販売ルート別売上では、通信販売が3,398,927千円(同5.9%減)、百貨店向卸売は546,884千円(同0.2%減)、その他卸売は1,292,837千円(同4.6%増)、直営店は355,699千円(同2.4%減)となりました。
売上原価は1,365,840千円(同2.7%減)となりました。販売費及び一般管理費は、イベント・セミナー・ネット広告等を強化したため、広告宣伝・販売促進費が1,989,229千円(同12.9%増)、その他経費が2,574,844千円(同1.7%減)、合計で4,564,074千円(同4.2%増)となりました。
これらの結果、営業損失は334,194千円、経常損失は355,680千円、四半期純損失は309,404千円となっております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ813,568千円減少し2,653,093千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、421,891千円となりました。これは主に、減価償却費282,931千円、売上債権の減少728,719千円の増加要因と、税金等調整前四半期純損失363,822千円、たな卸資産の増加421,206千円、法人税等の支払額673,941千円の減少要因によるものです。前年同期と比較して496,562千円の減少となっております
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、83,166千円となりました。これは主に、研究開発用ビルの売却のための収入83,813千円とハーバー銀座館のオープン工事等による有形固定資産の取得による支出97,496千円、子会社株式の取得による支出50,000千円によるものです。前年同期と比較して742,950千円の支出減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、307,964千円となりました。これは主に、短期借入金の純減少額200,000千円と長期借入金の純減少額28,310千円及び配当金の支払額78,454千円によるものです。前年同期と比較して331,787千円の減少となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、41,739千円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社グループの売上高の約9割は化粧品に関連する売上です。化粧品業界全体では、個人消費の伸び悩みなどからマーケットが拡大しない状況が続く中で、消費者ニーズの多様化、価格の二極化、新規参入企業の増加などにより、企業間の厳しい競争が続いています。
この様な経営環境のもと、当社グループが安定的に成長するには、新規顧客を効率的に増やしていくこと及び研究開発に力を入れ多様化した消費者ニーズに対応し顧客満足度の高い、製品・サービスを提供していくことが、重要と考えています。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金の減少等により12,920,173千円となり、前連結会計年度末と比較して1,036,017千円の減少となりました。負債合計は、未払法人税等の減少等により6,810,036千円、前連結会計年度末と比較して647,525千円の減少、純資産は、利益剰余金の減少等により6,110,136千円、前連結会計年度末と比較して388,491千円の減少となりました。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営理念である「無添加主義®」のもと、安全、安心な商品作りを徹底し、独創的な技術により高機能、高品質で価格競争力の強い商品を開発し、中長期的に安定した成長を実現いたします。生命科学研究所を中心に、大学や各種研究機関との共同基礎研究、物質、素材、原料等の専門的研究により新しい技術や素材を開発し、化粧品、食品などへの応用により高機能商品を開発してまいります。
株式会社ノースジェニシスの食品工場において、食品、栄養補助食品の自社生産への本格的な取り組みを始めました。さらに、株式会社HプラスBライフサイエンスの化粧品工場において、OEM受託製造拠点としての機能を担うなど、中長期的な経営資源の有効利用を進めております。
マーケティングにおいては、メディアや企業等とのタイアップによる美容講座の積極的な実施により、新規顧客の獲得、顧客の固定化及び積極的な拡販に努め、インターネットにおいても、よりスキルの高い専門家の採用による人的強化を行うとともに、WEBサイトやスマートフォンサイトのデザイン改良を進めてまいります。三重県松阪市にコールセンターを開設し、通信販売受注体制の拡充を行ってまいります。
製造面においては、スキンケア製品製造の中心となるハーバー株式会社において、引続き生産体制の効率化によるコストダウンを進めるとともに、株式会社ノースジェニシスの食品工場と株式会社HプラスBライフサイエンスの化粧品工場の稼働率引上げに努めてまいります。
物流面では、東西2拠点体制の整備により配送業務効率化を進めます。生産、物流拠点では引続き周辺環境の美化、整備を進めてまいります。
卸売り事業においては、ハーバーブランドの認知度向上とともに、株式会社HプラスBライフサイエンスによる新規食品商材と男の美学株式会社による男性用化粧品の販路獲得、流通チャネルへの導入促進を積極的に進めてまいります。また、当社グループの商品開発力と製造技術力を戦略的に活用し、化粧品や食品の共同開発商品、PB商品やOEM事業の攻勢を強めてまいります。
海外事業においては、アジア市場への深耕を進めるとともに、新たな地域、市場の開拓を推進してまいります。
長期的かつ安定的な成長のためには、連結子会社と一体化した人材育成が重要な課題であり、教育研修と人材交流を含めた的確な人員配置を徹底し、将来を担う人材の育成強化に力を入れてまいります。
コンプライアンス面では、内部統制をより一層充実させ、社会やステークホルダーの皆様から信頼を得られる企業を目指します。