有価証券報告書-第106期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 13:57
【資料】
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【項目】
134項目
(重要な会計上の見積り)
会計上の見積りは、連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づいて合理的な金額を算出しております。当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額が会計上の見積りによるもののうち、翌連結会計年度に重要な影響を及ぼすリスクがある項目は以下のとおりです。
1 工事進行基準による収益認識
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額 1,324百万円
(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
工事進行基準による工事収益の認識は、決算日における工事進捗度を見積る方法のうち、決算日までに実施した工事に関して発生した工事原価が工事原価総額に占める割合をもって決算日における工事進捗度とする原価比例法により算定しております。
工事契約は、主に防水シートの敷設作業であり、過去の実績を基礎として、材料単価・施工費などの工事原価総額の見積りが行われます。また、当該契約は、基本的な仕様や作業内容が顧客の指図に基づいて行われることから、工事原価総額の見積りにあたっては画一的な判断尺度を得られにくい性質を有しております。
このため、工事原価総額の見積りは、工事に対する専門的な知識と施工経験を有する工事ごとの管理者による一定の仮定と判断を伴い不確実性を伴うものとなります。
2 固定資産の減損損失の認識の要否
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
連結子会社であるミツボシ ベルティング インディア プライベート リミテッドは、過年度から継続して営業活動による収益性が低下していることから減損の兆候があると判断しておりますが、減損損失の認識の判定において、同社が保有する有形固定資産(帳簿価額合計646百万円)から得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回っていると判断したため、減損損失は計上しておりません。
(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
当社グループは、減損の兆候があると判断した資産又は資産グループについて減損損失の認識の判定を実施しており、その際の回収可能価額は正味売却価額又は使用価値により算定しております。
当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの見積りは、経営者によって承認された5か年の事業計画、及び事業計画後の将来キャッシュ・フローの見積りを用いております。5か年の事業計画に基づく将来キャッシュ・フローは、インド国内における安定・継続した受注による営業収益の拡大と、増加する受注を支える継続的な製造生産能力の拡大を基礎とし、翌年1年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響が概ね昨年度と同様に発生すると仮定して見積もっております。また、事業計画後の将来キャッシュ・フローは、5か年の事業計画に基づく将来キャッシュ・フローを基礎として、市場の平均成長率に、長期間の見積りには不確定要素が大きいことから一定の未達リスクを加味して算定しております。
このような将来キャッシュ・フローの見積りについては、将来事象の予測を含む不確実性を伴うものであるため、今後の経過によっては将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響を及ぼす可能性があります。