有価証券報告書-第100期(2022/04/01-2023/03/31)
b.戦略
当社は、「TG2050環境チャレンジ」に基づき、これまでもCO2削減に取り組んできました。
昨今の社会的要請の高まりを受け、2021年4月に「Targets 50&50」を定め、2030年までに
CO2排出量を 50%減(2013年度比)、再生可能エネルギー導入率50%とより高い目標に見直しました。
また、将来の炭素価格を想定し、インターナルカーボンプライシングを導入して、取り組みを加速して
います。
その実現のため、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した「4℃シナリオ(注3)」、
「1.5/2.0℃シナリオ(注4)」などを考慮し、次ページのとおり事業活動に与える気候関連のリスク
(物理リスクおよび移行リスク)と機会を抽出し、対応しています。
(注3)4℃シナリオ:産業革命前と比べ4℃前後上昇するシナリオ
(注4)1.5/2.0℃シナリオ:産業革命前に比べ21世紀末に世界平均気温の上昇幅が1.5/2.0℃に抑えられる
シナリオ
<物理リスク>気候変動による災害など物理的影響に関連するリスク
<移行リスク>脱炭素社会への移行に伴い発生するリスク
(注5)ZEV: Zero Emission Vehicleの略。走行時にCO2等の排出ガスを出さないBEV/FCEV等。
(注6)CP: Carbon Pricingの略。炭素税や排出量取引により炭素に価格付けを行うこと。
(注7)ZEB: Net Zero Energy Buildingの略。高効率設備や再生可能エネルギー導入により、年間1次エネルギー収支ゼロとする
建築物。
当社は、「TG2050環境チャレンジ」に基づき、これまでもCO2削減に取り組んできました。
昨今の社会的要請の高まりを受け、2021年4月に「Targets 50&50」を定め、2030年までに
CO2排出量を 50%減(2013年度比)、再生可能エネルギー導入率50%とより高い目標に見直しました。
また、将来の炭素価格を想定し、インターナルカーボンプライシングを導入して、取り組みを加速して
います。
その実現のため、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した「4℃シナリオ(注3)」、
「1.5/2.0℃シナリオ(注4)」などを考慮し、次ページのとおり事業活動に与える気候関連のリスク
(物理リスクおよび移行リスク)と機会を抽出し、対応しています。
(注3)4℃シナリオ:産業革命前と比べ4℃前後上昇するシナリオ
(注4)1.5/2.0℃シナリオ:産業革命前に比べ21世紀末に世界平均気温の上昇幅が1.5/2.0℃に抑えられる
シナリオ
<物理リスク>気候変動による災害など物理的影響に関連するリスク
| 影響する項目 | リスク | 機会 | 対応 | |
| 急性 | ・異常気象による大規模 災害 | ・河川の氾濫、巨大台風、 渇水などによる生産支障 | ・BCP対応の強化で、顧客 信頼につながり受注拡大 | ・BCPのレジリエンス体制の強化 ・緊急時電源の確保 (非常用電源確保と自家発電設備の活用) ・建設地、建物耐久性の確認と改善 ・耐久、耐水、耐熱性に優れた製品の企画、開発 |
| 慢性 | ・気温上昇 ・降水、気象パターンの 変化 | ・温暖化による製品耐久性 の不足で品質不具合 | ・製品の耐久性の充実で 付加価値が向上し、収益向上 | |
<移行リスク>脱炭素社会への移行に伴い発生するリスク
| 影響する項目 | リスク | 機会 | 対応 | |
| 政策・ 規制 | ・電動化の促進施策 (ZEV(注5)、燃費、ガソリン車規制) ・政府のカーボンニュー トラル宣言 (CP(注6) 制度、補助金の拡大) | ・顧客のエコカー開発が加速 ガソリン車の部品の売上が 減少 ・炭素税が導入され収益悪化 | ・ZEV(注5)であるBEV/FCEV の製品開発が進み売上が増加 ・国の支援(補助金等)を活用 した製品、工法開発が進み 収益が向上 ・燃費(電費)向上に向けた 軽量化ニーズの高まりから 樹脂、ゴムの軽量化製品の 売上が増加 | ・BEV/FCEV用の製品および部品開発 (水素タンク、EV電池パックなど) ・金属の樹脂化、樹脂・ゴム製品の 更なる軽量化、低炭素化 ・省エネ、創エネによる工場・ オフィスのZEB(注7)化 |
| 市場 | ・CASE、MaaS市場拡大 ・省エネ製品、高分子・ LEDの技術を活かした 新分野の市場拡大 | ・車の価値、使い方の変化で 従来製品の売上が減少 ・環境負荷の大きい製品の 不買化 | ・カーシェア増加に伴い、 除菌/抗菌製品の売上が増加 ・省エネ製品開発による 事業拡大、収益向上 | ・除菌/抗菌製品の開発 ・e-Rubber、GaNパワーデバイスの 開発・商品化 ・自然由来の材料の利用促進やバイオ プラスチックの利用技術の向上 |
| 技術 | ・エネルギー転換 ・再生可能エネルギー技術 の進歩、普及 ・省エネ技術の普及 | ・エネルギー転換への生産 技術対応でコストが増加 し、財務負担になる ・技術普及に乗り遅れ、CO2 低減が進まず炭素税等で 収益が悪化 | ・製造段階での省エネ、 低コスト生産の開発が進み 収益向上 ・再エネ、省エネ技術を活用 した環境に配慮した生産工程 の整備が進み収益向上 | ・工場エネルギーの最適化を推進 ・再生可能エネルギーの積極的な導入 ・IoT活用による省エネ生産、工程の 整備 ・製品ライフサイクルでの負荷低減の 推進 ・水素導入と蓄電用部品の開発 |
| 評判 | ・顧客の評価の変化 ・投資家の評判の変化 | ・環境負荷の小さい(脱炭素 など)製品が発注条件と なり、対応ができず失注 | ・脱炭素の製品開発ができ、 競合他社に優位性が増し、受注拡大 | ・カーボンゼロ製品の開発、商品化 (環境に優しい材料開発、易解体 製品設計) |
(注5)ZEV: Zero Emission Vehicleの略。走行時にCO2等の排出ガスを出さないBEV/FCEV等。
(注6)CP: Carbon Pricingの略。炭素税や排出量取引により炭素に価格付けを行うこと。
(注7)ZEB: Net Zero Energy Buildingの略。高効率設備や再生可能エネルギー導入により、年間1次エネルギー収支ゼロとする
建築物。