四半期報告書-第141期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/09 16:11
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、堅調な雇用・所得情勢を背景に、企業収益の回復基調は継続し、設備投資も底堅く、個人消費も改善するなか推移いたしました。海外経済は、中国の過剰設備・債務の調整による減速傾向はあるものの、インフラ等の投資への財政下支えにより限定的となる見通しであり、米国やユーロ圏では、民間需要に支えられ個人消費は堅調さを維持している状況から、総じて回復基調は継続していると判断されております。
当社グループにおきましては、旺盛なIT関連業種の需要を継続して取り込み、主力の情報産業用刃物の好調な受注が牽引し、製紙パルプ用刃物、その他に分類される刃物関連も堅調でありました。鉄鋼用刃物や産業用機械及び部品も昨年同四半期と同水準にて推移し、緑化造園の減少はあったものの、当第3四半期連結累計期間における売上高は、38億82百万円(前年同四半期比4.2%増)となりました。損益面におきましては、情報産業用刃物を主とした品種構成による改善に加え、継続して業務改善活動を推進するなかで各種経費の削減に一定の効果があり、営業利益2億41百万円(前年同四半期比15.0%増)、シンジケートローンにかかる費用の減少もあり、経常利益2億1百万円(前年同四半期比40.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億61百万円(前年同四半期比31.7%増)となりました。
ア)機械刃物及び機械・部品
当セグメントにおきましては、主力の情報産業用刃物は好調に推移し、製紙パルプ用刃物、その他に分類される刃物関連も堅調であり、鉄鋼用刃物や産業用機械及び部品も昨年同四半期と同水準を維持した結果、売上高35億66百万円(前年同四半期比8.3%増)、セグメント利益4億87百万円(前年同四半期比14.8%増)となりました。
イ)緑化造園
当セグメントにおきましては、管理業務は継続して堅調に推移しているものの、造園工事関連の大口案件の減少による影響が大きく、売上高3億16百万円(前年同四半期比27.2%減)となり、セグメント利益は15百万円(前年同四半期比67.4%減)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.0%増加し、45億63百万円となりました。これは主として受取手形及び売掛金の増加などによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、19億52百万円となりました。これは主として市場価格上昇に伴う投資有価証券の増加などによるものです。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて3.2%増加し、65億16百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて2.6%増加し、28億5百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金の増加などによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.6%減少し、19億82百万円となりました。これは主として長期借入金の減少などによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて0.03%減少し、47億87百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて13.4%増加し、17億28百万円となりました。これは主として親会社株主に帰属する四半期純利益計上などによる利益剰余金の増加などによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は33百万円であります。