有価証券報告書-第65期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 16:27
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高が前期比26億78百万円(10.3%)増の287億46百万円、営業利益が同2億37百万円(5.2%)増の48億05百万円、経常利益が同1億38百万円(2.8%)増の50億27百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15百万円(0.5%)減の30億15百万円となりました。
なお、セグメント別の状況につきましては、以下のとおりであります。
① 溶射加工
当社の溶射加工においては、半導体・液晶分野の受注が超微細化・高精細化要求に伴い年度前半に大きく拡大したほか、産業機械分野でも高速鉄道用絶縁ベアリング等の加工が好調に推移し、当セグメントの売上高は前期比27億56百万円(14.4%)増の219億32百万円、セグメント利益(経常利益)は同6億97百万円(18.3%)増の45億20百万円となりました。
② PVD処理加工
PVD処理加工(国内連結子会社、日本コーティングセンター株式会社)の売上高は、自動車関連・切削工具の受注が概ね堅調に推移したことなどから、前期比28百万円(1.5%)増の19億77百万円となりましたが、減価償却費等が増加したことにより、セグメント利益(経常利益)は同51百万円(15.9%)減の2億72百万円となりました。
③ その他
TD処理加工の売上高は、原油価格の下落によるシェールガス関連部品のパイプ生産低迷や自動車用金型の新作が減少したことから受注が低迷し、前期比78百万円(8.9%)減の8億02百万円となりました。
ZACコーティング加工の売上高は、商品群の一部を溶射加工に切り替えた影響と石油化学や鉄鋼業界のボイラパネルなどの大型受注案件が獲得できなかったことにより、前期比42百万円(9.5%)減の4億05百万円となりました。
PTA処理加工の売上高は、ポンプ部品や自動車部品向けの加工が減少し、前期比63百万円(14.9%)減の3億64百万円となりました。
海外連結子会社については、超微細化・高精細化の半導体・液晶分野を取り扱う漢泰国際電子股份有限公司が好調に推移したことなどにより、海外連結子会社の売上高合計は前期比76百万円(2.4%)増の32億62百万円となりました。
以上の結果、溶射加工、PVD処理加工以外のセグメントの売上高の合計は、前期比1億07百万円(2.2%)減の48億35百万円、セグメント利益(経常利益)の合計は、同38百万円(6.2%)減の5億84百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ18億63百万円増加し、78億27百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各活動別のキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度比11百万円(0.3%)減の45億33百万円となりました。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益46億88百万円、減価償却費15億60百万円、減損損失3億23百万円、退職給付に係る負債の増加額2億88百万円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額5億85百万円、仕入債務の減少額1億46百万円、法人税等の支払額17億94百万円であります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度比39億93百万円(81.7%)減の8億95百万円となりました。
支出の主な内訳は、定期預金の預入による支出27億42百万円、有形固定資産の取得による支出35億88百万円、投資有価証券の取得による支出13億60百万円であり、収入の主な内訳は、定期預金の払戻による収入48億00百万円、有価証券の償還による収入20億00百万円であります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度比2億67百万円(18.1%)増の17億42百万円となりました。
支出の主な内訳は、短期借入金の純減少額3億94百万円、長期借入金の返済による支出3億81百万円、配当金の支払額11億00百万円であります。