有価証券報告書-第57期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度における経済の動向は、米国では雇用環境の改善を背景に個人消費も拡大するなど拡大基調が継続し、欧州でも着実に景気回復が進展しました。中国や他の新興国においても景気は総じて堅調に推移しました。わが国においても輸出の増加や設備投資の拡大が支えとなり回復基調が続きました。
このような経済環境の中、当社グループは持続的な成長の礎を築く経営基盤の強化フェーズとして2015年度からスタートした3ヵ年の中期経営計画「Ever Onward 2017」の最終年度を迎え、「横編機事業の最強化」「独自性をもった事業範囲の拡大」「収益構造の改革」「経営基盤の強化」の4つの重点施策に取り組むとともに、過去最高の売上高、当期純利益の更新を目指してまいりました。
当連結会計年度の売上の状況は、横編機事業では世界の主力市場でコンピュータ横編機の販売が拡大し大幅な増収となりました。デザインシステム事業においては足踏み状態となりましたが、手袋靴下編機事業の売上高は拡大基調となり、その他事業についても堅調な推移となりました。
この結果、当連結会計年度の全体の売上高は718億58百万円(前年同期比15.1%増)となり、過去最高を更新しました。
利益面におきましては期末にかけて円高の影響はありましたが、売上高の増加にともなって営業利益は149億5百万円(前年同期比32.4%増)、経常利益は155億25百万円(前年同期比54.6%増)といずれも大幅な増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は112億79百万円(前年同期比56.7%増)と過去最高益を更新しました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(横編機事業)
当社のコア・ビジネスである横編機事業の状況は、主力のアジア市場では、先進国アパレル向けの大量生産拠点であるバングラデシュやASEAN諸国において、生産リードタイムの短縮化を実現する、編成効率の高いコンピュータ横編機の設備投資が年度を通じて活発に推移し、「SSR」や「SVR」などの主力機種の販売が順調に拡大しました。また中国においても、同国のアパレル消費の拡大にともなって、企画提案型・高付加価値化へ生産体制の転換を図る動きが拡がり、ホールガーメント横編機「MACH2XS」の導入が加速したことや、スポーツシューズ生産向けにコンピュータ横編機の活用が高まったことなどで販売を伸ばしました。さらに韓国市場においてもホールガーメント横編機の売上が堅調に推移しました。
先進国市場の中心となるイタリアにおいては、ホールガーメント横編機を中心に「SRY」や「SIR」など多彩なデザインの編成を可能にする上位機種の販売が伸びました。
中東のトルコでは政情不安の広がりから前期の下半期から設備投資が低調となっていましたが、落ち着きを取り戻した夏場以降急速に回復し、売上高が伸張しました。
国内市場におけるコンピュータ横編機の売上高は前期に比べて減少しました。
これらの結果、横編機事業の売上高は593億69百万円(前年同期比17.8%増)、セグメント利益(営業利益)は194億23百万円(前年同期比28.9%増)となりました。
(デザインシステム関連事業)
デザインシステム関連事業では「SDS-ONE APEX3」の3Dバーチャルシミュレーションの活用によるソリューション営業を積極的に展開しましたが、国内アパレルの不振の影響などで売上高は微増にとどまりました。
また自動裁断機「P-CAM」についても、近年アパレル業界以外にも自動車内装部品や家具関連、産業資材分野などへ国内向けを中心に販路を広げましたが、今期においては伸び悩みました。
これらによりデザインシステム関連事業の売上高は39億36百万円(前年同期比2.1%減)、セグメント利益(営業利益)は11億65百万円(前年同期比16.0%増)となりました。
(手袋靴下編機事業)
手袋靴下編機事業は、大手ユーザーの設備投資が順調となり、売上高は23億73百万円(前年同期比25.7%増)、セグメント利益(営業利益)は4億75百万円(前年同期比29.4%増)となりました。
(その他事業)
その他事業については、メンテナンス部品やニット製品の販売などで、売上高は61億79百万円(前年同期比0.6%増)、セグメント利益(営業利益)は1億5百万円(前年同期比81.9%減)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次の通りであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は、販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先がいないため、記載はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態
当連結会計年度末における総資産は、現金及び預金や売上債権などの流動資産や有形固定資産の増加などで、前期末に比べて124億11百万円増加し、1,543億43百万円となりました。負債合計は借入金の減少などで前期末に比べて61億99百万円減少し、308億51百万円となりました。純資産は親会社株主に帰属する当期純利益の計上、資本剰余金の増加などで前期末に比べて186億11百万円増加し、1,234億91百万円となりました。また、自己資本の額は前期末に比べて186億63百万円増加し1,234億78百万円となり、自己資本比率は前期末より6.2ポイント上昇し80.0%となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて59億37百万円増加し、242億23百万円となりました。
各活動別のキャッシュ・フローの状況は次の通りであります。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
売上債権の増加や仕入債務の減少などによる資金の減少はありましたが、税金等調整前当期純利益が154億43百万円と高水準にあったことや減価償却費の計上などにより、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは93億97百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は69億88百万円の資金の増加)
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
定期預金の払戻や投資有価証券の売却による収入などがありましたが、有形固定資産の取得や投資有価証券の取得による支出などにより、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは48億43百万円の資金の減少となりました。(前連結会計年度は12億41百万円の資金の減少)
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
短期および長期借入金の返済や配当金の支払いによる支出などがありましたが、新株予約権の行使による自己株式の処分による収入などにより、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは17億31百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は24億70百万円の資金の増加)
当社グループの資金調達においては、資金の使途、目的に対応して、営業活動から得られるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等、多様な調達方法を組み合わせて低コストかつ安定的な資金を確保するように努めております。
財務の安全性を示す指標である自己資本比率及び流動比率は、当連結会計年度末においてそれぞれ、80.0%、436.4%となり、極めて良好な財務状態を保っております。
今後も当社グループが将来にわたり世界のリーディングカンパニーとして強固な地位を占め、安定的に成長を維持するために必要な運転資金および設備投資資金は、良好な財務状態および活発な営業活動により、充分調達することが可能と考えております。
次期においても、世界の各市場においてグループ各社の連携による積極的な事業展開を推進するとともに、なお一層のコスト削減を進め、さらなる業績の向上、収益力の強化を図ってまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度における経済の動向は、米国では雇用環境の改善を背景に個人消費も拡大するなど拡大基調が継続し、欧州でも着実に景気回復が進展しました。中国や他の新興国においても景気は総じて堅調に推移しました。わが国においても輸出の増加や設備投資の拡大が支えとなり回復基調が続きました。
このような経済環境の中、当社グループは持続的な成長の礎を築く経営基盤の強化フェーズとして2015年度からスタートした3ヵ年の中期経営計画「Ever Onward 2017」の最終年度を迎え、「横編機事業の最強化」「独自性をもった事業範囲の拡大」「収益構造の改革」「経営基盤の強化」の4つの重点施策に取り組むとともに、過去最高の売上高、当期純利益の更新を目指してまいりました。
当連結会計年度の売上の状況は、横編機事業では世界の主力市場でコンピュータ横編機の販売が拡大し大幅な増収となりました。デザインシステム事業においては足踏み状態となりましたが、手袋靴下編機事業の売上高は拡大基調となり、その他事業についても堅調な推移となりました。
この結果、当連結会計年度の全体の売上高は718億58百万円(前年同期比15.1%増)となり、過去最高を更新しました。
利益面におきましては期末にかけて円高の影響はありましたが、売上高の増加にともなって営業利益は149億5百万円(前年同期比32.4%増)、経常利益は155億25百万円(前年同期比54.6%増)といずれも大幅な増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は112億79百万円(前年同期比56.7%増)と過去最高益を更新しました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(横編機事業)
当社のコア・ビジネスである横編機事業の状況は、主力のアジア市場では、先進国アパレル向けの大量生産拠点であるバングラデシュやASEAN諸国において、生産リードタイムの短縮化を実現する、編成効率の高いコンピュータ横編機の設備投資が年度を通じて活発に推移し、「SSR」や「SVR」などの主力機種の販売が順調に拡大しました。また中国においても、同国のアパレル消費の拡大にともなって、企画提案型・高付加価値化へ生産体制の転換を図る動きが拡がり、ホールガーメント横編機「MACH2XS」の導入が加速したことや、スポーツシューズ生産向けにコンピュータ横編機の活用が高まったことなどで販売を伸ばしました。さらに韓国市場においてもホールガーメント横編機の売上が堅調に推移しました。
先進国市場の中心となるイタリアにおいては、ホールガーメント横編機を中心に「SRY」や「SIR」など多彩なデザインの編成を可能にする上位機種の販売が伸びました。
中東のトルコでは政情不安の広がりから前期の下半期から設備投資が低調となっていましたが、落ち着きを取り戻した夏場以降急速に回復し、売上高が伸張しました。
国内市場におけるコンピュータ横編機の売上高は前期に比べて減少しました。
これらの結果、横編機事業の売上高は593億69百万円(前年同期比17.8%増)、セグメント利益(営業利益)は194億23百万円(前年同期比28.9%増)となりました。
(デザインシステム関連事業)
デザインシステム関連事業では「SDS-ONE APEX3」の3Dバーチャルシミュレーションの活用によるソリューション営業を積極的に展開しましたが、国内アパレルの不振の影響などで売上高は微増にとどまりました。
また自動裁断機「P-CAM」についても、近年アパレル業界以外にも自動車内装部品や家具関連、産業資材分野などへ国内向けを中心に販路を広げましたが、今期においては伸び悩みました。
これらによりデザインシステム関連事業の売上高は39億36百万円(前年同期比2.1%減)、セグメント利益(営業利益)は11億65百万円(前年同期比16.0%増)となりました。
(手袋靴下編機事業)
手袋靴下編機事業は、大手ユーザーの設備投資が順調となり、売上高は23億73百万円(前年同期比25.7%増)、セグメント利益(営業利益)は4億75百万円(前年同期比29.4%増)となりました。
(その他事業)
その他事業については、メンテナンス部品やニット製品の販売などで、売上高は61億79百万円(前年同期比0.6%増)、セグメント利益(営業利益)は1億5百万円(前年同期比81.9%減)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次の通りであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比 |
| 横編機 | 52,749 | 117.3% |
| デザインシステム関連 | 3,760 | 158.8% |
| 手袋靴下編機 | 2,239 | 119.6% |
| 合計 | 58,750 | 119.4% |
(注) 金額は、販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比 | 受注残高(百万円) | 前年同期比 |
| 横編機 | 56,594 | 111.9% | 9,000 | 76.4% |
| デザインシステム関連 | 4,007 | 101.8% | 378 | 123.1% |
| 手袋靴下編機 | 2,392 | 127.4% | 248 | 108.4% |
| 合計 | 62,994 | 111.8% | 9,627 | 78.2% |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比 |
| 横編機 | 59,369 | 117.8% |
| デザインシステム関連 | 3,936 | 97.9% |
| 手袋靴下編機 | 2,373 | 125.7% |
| その他 | 6,179 | 100.6% |
| 合計 | 71,858 | 115.1% |
(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先がいないため、記載はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態
当連結会計年度末における総資産は、現金及び預金や売上債権などの流動資産や有形固定資産の増加などで、前期末に比べて124億11百万円増加し、1,543億43百万円となりました。負債合計は借入金の減少などで前期末に比べて61億99百万円減少し、308億51百万円となりました。純資産は親会社株主に帰属する当期純利益の計上、資本剰余金の増加などで前期末に比べて186億11百万円増加し、1,234億91百万円となりました。また、自己資本の額は前期末に比べて186億63百万円増加し1,234億78百万円となり、自己資本比率は前期末より6.2ポイント上昇し80.0%となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて59億37百万円増加し、242億23百万円となりました。
各活動別のキャッシュ・フローの状況は次の通りであります。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
売上債権の増加や仕入債務の減少などによる資金の減少はありましたが、税金等調整前当期純利益が154億43百万円と高水準にあったことや減価償却費の計上などにより、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは93億97百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は69億88百万円の資金の増加)
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
定期預金の払戻や投資有価証券の売却による収入などがありましたが、有形固定資産の取得や投資有価証券の取得による支出などにより、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは48億43百万円の資金の減少となりました。(前連結会計年度は12億41百万円の資金の減少)
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
短期および長期借入金の返済や配当金の支払いによる支出などがありましたが、新株予約権の行使による自己株式の処分による収入などにより、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは17億31百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は24億70百万円の資金の増加)
当社グループの資金調達においては、資金の使途、目的に対応して、営業活動から得られるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等、多様な調達方法を組み合わせて低コストかつ安定的な資金を確保するように努めております。
財務の安全性を示す指標である自己資本比率及び流動比率は、当連結会計年度末においてそれぞれ、80.0%、436.4%となり、極めて良好な財務状態を保っております。
今後も当社グループが将来にわたり世界のリーディングカンパニーとして強固な地位を占め、安定的に成長を維持するために必要な運転資金および設備投資資金は、良好な財務状態および活発な営業活動により、充分調達することが可能と考えております。
次期においても、世界の各市場においてグループ各社の連携による積極的な事業展開を推進するとともに、なお一層のコスト削減を進め、さらなる業績の向上、収益力の強化を図ってまいります。