有価証券報告書-第58期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/28 10:05
【資料】
PDFをみる
【項目】
162項目
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度における経済の動向は、米国では底堅さは維持しているものの貿易摩擦の拡大や不安定な株価動向など先行きに懸念を含む状況が続きました。欧州でも輸出の減少で企業部門の景況感が悪化するなど減速傾向が見られ、中国においても米国との貿易摩擦が成長率の鈍化を招いています。わが国においては緩やかな回復基調が続いているとは言え、不安定な世界経済の影響を受けて先行きに不透明感が増しています。
このような経済環境の中、当社グループは第2次中期経営計画「Ever Onward 2020」にもとづき、世界各地のユーザーに向けて積極的な提案営業を展開しました。
しかしながら、当連結会計年度の売上高の状況は、主力の横編機事業で生産地における政治情勢の影響や競争の激化を受けてコンピュータ横編機の販売が低迷し、大幅な減収となりました。デザインシステム事業においても横編機事業の不振にともなってアパレルデザインシステムの売上高は低調となりました。手袋靴下編機事業においても売上高は減少しました。その他事業については堅調な推移となりました。
この結果、当連結会計年度の全体の売上高は513億52百万円(前年同期比28.5%減)となりました。
利益面におきましては、売上高の大幅な減少に加えて、生産調整にともない売上総利益率が悪化したことや、一部顧客の支払遅延に対応して貸倒引当金繰入額を増加させたことなどで営業利益は46億38百万円(前年同期比68.9%減)、経常利益は49億91百万円(前年同期比67.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は38億35百万円(前年同期比66.0%減)といずれも大幅な減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(横編機事業)
当社のコア・ビジネスである横編機事業の状況は、アジア地域では中国市場において同国のアパレル消費の拡大にともなって、従来のOEM型生産から企画提案型・高付加価値商品の国内向け生産体制へと転換を図る動きが拡がり、ホールガーメント横編機の導入が拡大しました。一方で先進国アパレル向けの大量生産拠点であるバングラデシュで政情の影響を受けて設備投資が停滞したことや、世界経済の減速懸念からアパレルの生産動向に不確実性が高まったことで、香港大手ニットメーカーのASEAN諸国への設備投資も慎重な姿勢となり販売は低迷しました。また近年急速に販売が拡大したスポーツシューズ生産向けのコンピュータ横編機は丸編機や中国製の廉価な横編機との競合が厳しくなり、売上高を伸ばすことができませんでした。中東のトルコにおいても7月以降のリラ安の進行がユーザーの資金調達難を招き、第2四半期以降の設備投資が低調となりました。
先進国市場では欧州や北米での売上高も前年並みとなった一方で、国内市場におけるコンピュータ横編機の売上高はホールガーメント横編機を中心に前期に比べて拡大しました。
これらの結果、横編機事業の売上高は388億6百万円(前年同期比34.6%減)、セグメント利益(営業利益)は87億67百万円(前年同期比54.9%減)となりました。
(デザインシステム関連事業)
デザインシステム関連事業ではアパレルデザインシステム「SDS-ONE APEX3」の3Dバーチャルシミュレーションの活用による画期的な生産・流通のビジネスモデルを提唱し、積極的に営業展開しましたが、コンピュータ横編機の販売不振に連動して売上高は減少しました。
一方で自動裁断機「P-CAM」については、国内、海外市場ともにテキスタイル分野や自動車内装品分野、その他の産業資材分野に順調に販売が伸びました。
これらによりデザインシステム関連事業の売上高は43億80百万円(前年同期比11.3%増)、セグメント利益(営業利益)は9億44百万円(前年同期比19.0%減)となりました。
(手袋靴下編機事業)
手袋靴下編機事業は、大手ユーザーの設備投資が減少し、売上高は15億55百万円(前年同期比34.5%減)、セグメント利益(営業利益)は2億37百万円(前年同期比50.0%減)となりました。
(その他事業)
その他事業については、メンテナンス部品や紡毛糸、ニット製品の販売などで、売上高は66億9百万円(前年同期比7.0%増)、セグメント利益(営業利益)は9億99百万円(前年同期比849.8%増)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次の通りであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比
横編機33,68163.9%
デザインシステム関連4,339115.4%
手袋靴下編機1,43764.2%
合計39,45867.2%

(注) 金額は、販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比受注残高(百万円)前年同期比
横編機32,92358.2%3,11734.6%
デザインシステム関連4,243105.9%24163.8%
手袋靴下編機1,47961.8%17269.4%
合計38,64661.3%3,53136.7%

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比
横編機38,80665.4%
デザインシステム関連4,380111.3%
手袋靴下編機1,55565.5%
その他6,609107.0%
合計51,35271.5%

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先がいないため、記載はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態
当連結会計年度末における総資産は、おもに受取手形及び売掛金の減少などで、前期末に比べて91億91百万円減少し、1,451億46百万円となりました。負債合計は仕入債務や未払法人税等の減少などで前期末に比べて68億66百万円減少し、239億79百万円となりました。純資産は自己株式の取得などで23億24百万円減少し、1,211億66百万円となりました。また、自己資本の額は前期末に比べて23億45百万円減少し1,211億32百万円となり、自己資本比率は前期末より3.5ポイント上昇し83.5%となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて26億25百万円増加し、268億49百万円となりました。
各活動別のキャッシュ・フローの状況は次の通りであります。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
たな卸資産の増加や仕入債務の減少などによる資金の減少はありましたが、売上債権の減少や減価償却費の計上などにより、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは99億35百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は93億97百万円の資金の増加)
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資有価証券の売却による収入などがありましたが、有形固定資産の取得や投資有価証券の取得による支出などにより、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは8億72百万円の資金の減少となりました。(前連結会計年度は48億43百万円の資金の減少)
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
自己株式の取得による支出や配当金の支払いによる支出などにより、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは65億40百万円の資金の減少となりました。(前連結会計年度は17億31百万円の資金の増加)
当社グループの資金調達においては、資金の使途、目的に対応して、営業活動から得られるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等、多様な調達方法を組み合わせて低コストかつ安定的な資金を確保するように努めております。
財務の安全性を示す指標である自己資本比率及び流動比率は、当連結会計年度末においてそれぞれ、83.5%、542.4%となり、極めて良好な財務状態を保っております。
今後も当社グループが将来にわたり世界のリーディングカンパニーとして強固な地位を占め、安定的に成長を維持するために必要な運転資金および設備投資資金は、良好な財務状態および活発な営業活動により、充分調達することが可能と考えております。
次期においても、世界の各市場においてグループ各社の連携による積極的な事業展開を推進するとともに、なお一層のコスト削減を進め、さらなる業績の向上、収益力の強化を図ってまいります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。