有価証券報告書-第66期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 10:15
【資料】
PDFをみる
【項目】
119項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、堅調な企業収益を背景に雇用・所得環境や設備投資が改善するなど緩やかな回復傾向にあったものの、中国経済の失速懸念等により株安・円高が進行し先行きに不透明感が高まってまいりました。
このような環境下、当社グループは舞台設備・遊戯機械・昇降機及び保守改修の4部門で業績の向上に取り組んでまいりました。
この結果、売上高は23,990百万円(前年比2.0%減)とほぼ前年並みとなったものの、利益面では、遊戯機械事業が当社及び米国子会社とも大型案件の進捗や採算が改善したことに加え、舞台設備も好調に推移したことにより営業利益は2,082百万円(同25.9%増)、経常利益は2,224百万円(同18.0%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益も、旧本社ビルの解体費用等205百万円の特別損失が生じたものの、投資有価証券売却益195百万円の特別利益もあり1,291百万円(同21.9%増)と前年比大幅増益となりました。
なお、前期まで舞台機構(会館・劇場等の常設舞台機構)と特殊美術(コンサート等の仮設舞台電飾設備等)を独立事業として表記しておりましたが、ステージビジネス関連事業として共に成長を期すべく、当期から「舞台設備」として統合表記することといたしました。
セグメントの業績は以下のとおりであります。
(売上高は、セグメント間の内部売上を含んでおりません)
①製品製造関連
製品製造関連の売上高は、遊戯機械や舞台設備で大型案件を売上計上し14,735百万円(同1.4%減)となり、セグメント利益は、遊戯機械や舞台設備が好調に推移したことから1,724百万円(同67.3%増)と前年比増益となりました。
②保守改修関連
保守改修関連の売上高は、舞台機構改修工事を主体に9,186百万円(同2.2%減)となり、セグメント利益は1,278百万円(同6.8%減)となりました。
③その他
その他の売上高は、前年度に収益物件を売却したことによる賃料収入減から67百万円(同54.3%減)となり、セグメント利益は、2百万円(同85.8%減)となりました。なお、本セグメントについては、前期まで「運営管理関連」としておりましたが、重要性が乏しいため、本年度より「その他」としております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,059百万円減少し4,664百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べて1,781百万円増加し1,915百万円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益2,185百万円、減価償却費711百万円、売上債権の減少808百万円等であり、支出の主な内訳は、仕入債務の減少529百万円、法人税等の支払1,246百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、493百万円(前連結会計年度は1,052百万円の支出)となりました。収入の主な内訳は、投資有価証券の売却及び償還による収入1,102百万円等であり、支出の主な内訳は有形固定資産の取得による支出648百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、3,466百万円(前連結会計年度は2,455百万円の収入)となりました。これは主に借入金の返済による支出3,145百万円、配当金の支払による支出313百万円等によるものであります。