有価証券報告書-第83期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 12:48
【資料】
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【項目】
126項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀の経済・金融政策により企業業績や雇用環境の改善など、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、中国をはじめとする世界経済の減速に加え、年初以降は円高・株安が急速に進むなど、不安定な金融市場の影響により、景気は先行き不透明な状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループは持続的成長を目指し、積極的な営業展開に加え、原価低減の推進を図るとともに、新製品の開発に取り組んでまいりました。また、消防車輌事業のグローバル展開を加速させるため、平成28年1月29日にフィンランドのBRONTO SKYLIFT OY ABを子会社化いたしました。
当連結会計年度の業績につきましては、売上高は前年同期比3,368百万円減少し、68,574百万円(4.7%減)となり、営業利益は、前年同期比722百万円減少し、7,517百万円(8.8%減)、経常利益は、前年同期比252百万円減少し、8,123百万円(3.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、関係会社株式売却損600百万円、投資有価証券評価損572百万円を計上したこともあり、前年同期比172百万円減少し、4,537百万円(3.7%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
① 消防車輌
消防車輌事業は、高いマーケットシェアを維持しているものの、国内需要が端境期となったこともあり、前年同期比では売上高は5,507百万円減少し、32,820百万円(14.4%減)、セグメント利益(営業利益)は1,534百万円減少し、4,176百万円(26.9%減)となりました。
② 防災
防災事業は、パッケージ型自動消火設備「スプリネックス」の販売が順調に推移したことにより、前年同期比では売上高は1,515百万円増加し、19,940百万円(8.2%増)、セグメント利益(営業利益)は249百万円増加し、1,780百万円(16.3%増)となりました。
③ 産業機械
産業機械事業は、製品の受注及び販売が順調に推移したことにより、前年同期比では売上高は463百万円増加し、5,953百万円(8.4%増)、セグメント利益(営業利益)は195百万円増加し、420百万円(86.8%増)となりました。
④ 環境車輌
環境車輌事業は、需要が堅調に推移したことに加え、原価低減を進めたことにより、前年同期比では売上高は、160百万円増加し、9,859百万円(1.7%増)、セグメント利益(営業利益)は356百万円増加し、1,134百万円(45.8%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ1,346百万円増加の7,771百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、5,944百万円の収入(前年同期は4,501百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益6,933百万円の計上、減価償却費1,315百万円、売上債権の減少額2,673百万円で資金が増加したことに対し、たな卸資産の増加額1,570百万円、法人税等の支払額3,726百万円で資金が減少したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、10,212百万円の支出(前年同期は3,101百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,541百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出9,294百万円の一方で、有形固定資産の売却による収入1,534百万円によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、5,623百万円の収入(前年同期は4,217百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額8,700百万円、長期借入れによる収入1,500百万円の一方で、長期借入金の返済による支出3,325百万円、配当金の支払額952百万円によるものです。