有価証券報告書-第123期(2022/04/01-2023/03/31)
④指標及び目標
富士通グループは、重要課題ごとにありたい姿、目標、2022年度末を達成期限とするKPIを定めておりました。この達成に向けて実効力のあるマネジメント体制を構築し、また各国の国内法や労働市場など国・地域ごとの違いを踏まえつつ、グローバルでより高いレベルの活動が実施できるよう、具体的なアクションを定め、目標達成に向けた取り組みを推進してまいりました。なお、2022年度の主な実績については、本有価証券報告書提出日現在においてデータ収集及び一部のデータにおいては、第三者審査機関による審査の過程にあるため、以下では2021年度の主な実績を記載しております。
GRBの目標と2021年度の主な実績
(注)1.PUE:Power Usage Effectiveness
データセンターの電力使用効率を示す指標。データセンター全体の消費電力を、サーバなどのICT機器の消費電力で割った数値。1.0に近いほど効率的とされる。
2.RBA:Responsible Business Alliance
電子機器メーカーや大手サプライヤーなど、約140社が加盟する国際イニシアチブ。行動規範を定め、サプライチェーン上の環境や労働者の人権及び労働条件や、倫理・安全衛生などの改善を進めている。
3.コロナ禍の影響により対面での活動に制約。オンラインイベントの開催など、種々の施策展開により、2021年下期以降参加従業員数増加も、2019年度比減少の状況。
GRBの目標と2021年度の主な実績
項目 | 2022年度に向けた目標(KPI) | 2021年度の主な実績 |
人権/ 多様性 | ◆人権 「人権尊重」の社内浸透 ・グローバルな人権に関する全従業員向け教育の受講率:80% | ・グループ全社員を対象とした「ビジネスと人権」に関するeラーニングを16か国語でグローバルに実施 実施率:92% |
◆ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I) インクルーシブな企業文化の醸成 ・社員意識調査でのDE&I関連設問の肯定回答率向上: 連結66%(2019年度)→69% 単体59%(2019年度)→63% ・リーダーシップレベルにおける女性比率増: 連結8%(2019年度)→10% 単体6%(2019年度)→9% | ・社員意識調査でのDE&I関連設問の肯定回答率 連結:69% / 単体:65% ・リーダーシップレベルにおける女性比率 連結:10.3% / 単体:8.0% | |
ウェルビーイング | いきいきと働くことができる職場環境の提供 ・社員意識調査「ワークライフバランス」「Well-being」に対するグローバル共通平均スコア:71 成長の実現と力を発揮できる機会の提供 ・社員意識調査「成長の機会」に対するグローバル共通平均スコア:70 | ・社員意識調査「ワークライフバランス」「Well-being」に対するグローバル共通平均スコア:64 ・社員意識調査「成長の機会」に対するグローバル共通平均スコア:68 |
環境 | 社会的責任の遂行と環境課題解決への貢献 ・事業拠点の温室効果ガス(GHG)排出量を基準年比 37.8%以上削減する (2013年度実績の毎年4.2%削減) ・事業活動に伴うリスクの回避と環境負荷の最小化 ・ビジネスを通じたお客様・社会の環境課題解決への貢献 | ・GHG排出量の削減 ・目標:33.6%以上削減 (2013年度比 毎年4.2%削減) 実績:36.7%削減 ・再生可能エネルギー導入率:20.7% ・事業活動に伴うリスクの回避と環境負荷の最小化 <事業所>・データセンターのPUE(注1)改善:目標1.57に対し実績1.56を達成 ・水の使用量:前年度から5.7万m3削減 ・製品の省資源化・資源循環性向上:新製品の資源効率を10.1%向上(2019年度比) <サプライチェーン>・製品の使用時消費電力によるCO2排出量を51%削減(2013年度比) ・サプライチェーン上流におけるCO2排出量削減及び水資源保全:主要取引先への取組依頼を100%完了 ・ビジネスを通じたお客様・社会の環境課題解決への貢献 ・カーボンニュートラルに関する知見のビジネス部門、事業部門へのスキルトランスファー ・環境勉強会やOJTを通じた社内教育の実施による社員の専門スキル向上 ・社内レファレンスに基づくソリューション創出 ・環境課題解決に繋がるお客様提案に向けた支援 ・CO2排出量削減貢献量の評価ツール “EcoCALC”のグローバル対応の再整備と情報共有社内サイト立上げによる社員の環境課題の自分事化 |
コンプライアンス | コンプライアンスに係るFujitsu Way「行動規範」の組織全体への周知徹底をさらに図るために、グループ全体にグローバルコンプライアンスプログラムを展開することで、高いコンプライアンス意識を組織に根付かせるとともに、経営陣が先頭に立って、従業員一人ひとりがいかなる不正も許容しない企業風土(ゼロ・トレランス)を醸成する。 ・社長、部門長またはリージョン長からコンプライアンス遵守の重要性をメッセージとして発信:1回以上/年 | ・国際腐敗防止デーに合わせたFujitsu Compliance Weekにおいて、社長・各リージョン長・各国グループ会社社長等の経営層から従業員に対し、コンプライアンス遵守徹底のメッセージを発信 |
サプライチェーン | ・自社サプライチェーンにおける責任ある調達の実現 当社主要取引先による責任ある調達の国際基準への準拠へ向け、当社主力製品の主要な製造委託先・部品取引先より、下記文書のいずれかを入手する。 (目標KPI=100%) ・RBA (注2) 工場監査プラチナまたはゴールド判定書 ・当社CSR調達指針(=RBA行動指針)への誓約書 ・サプライチェーン多様性の推進 従来の取り組みと並行して、サプライチェーンの多様性確保をResponsible Businessの目標に位置づけ、グローバルに推進。 ・サプライチェーンにおけるGHG 排出削減 GHG 排出削減を取引先とともに推進するため、主要物品取引先に対して、国際基準に沿った数値の目標設定を依頼する。 | ・下記文書いずれかの入手率:100% -RBA工場監査プラチナまたはゴールド判定書 -当社CSR調達指針への誓約書 ・UK・Americas・オセアニアにおいて、中小企業(SME)・女性経営・少数民族企業等、多様な属性を持つ企業からの調達KPIを達成 ・293社あてに目標設定のための説明会への参加を要請 |
安全衛生 | グループ会社を含むすべての職場において、安全で働きやすい環境を実現し、心とからだの健康づくりを推進する。 ・重大な災害発生件数:ゼロ ・安全衛生に関するグローバルレベルでのマネジメントレビュー実施:1回/年 | ・重大な災害発生件数:ゼロ ・グローバル安全衛生管理リーダーが富士通グループのCOVID-19対応についてレビューを実施 |
コミュニティ | 企業文化及び社員のマインドセット変革への貢献 ・社会課題に関連した社会貢献活動に参加した従業員数の増加率 ニューノーマル下において、2019年度比 +10% | ・2021年度より集計開始:2019年度比-2.9%(注3) |
(注)1.PUE:Power Usage Effectiveness
データセンターの電力使用効率を示す指標。データセンター全体の消費電力を、サーバなどのICT機器の消費電力で割った数値。1.0に近いほど効率的とされる。
2.RBA:Responsible Business Alliance
電子機器メーカーや大手サプライヤーなど、約140社が加盟する国際イニシアチブ。行動規範を定め、サプライチェーン上の環境や労働者の人権及び労働条件や、倫理・安全衛生などの改善を進めている。
3.コロナ禍の影響により対面での活動に制約。オンラインイベントの開催など、種々の施策展開により、2021年下期以降参加従業員数増加も、2019年度比減少の状況。