有価証券報告書-第124期(2023/04/01-2024/03/31)
④指標及び目標
<マテリアリティ 2030年非財務指標>2023年度からの中期経営計画の中で、マテリアリティ(必要不可欠な貢献分野)の3つのテーマ(地球環境問題解決、デジタル社会の発展、人々のウェルビーイング)に対応する2030年の非財務指標を掲げました。現在、各非財務指標における具体的な実績のトラッキング等について検討しています。
当社グループは、GRBの項目ごとに目標/KPIを定めております。この達成に向けて実効力のあるマネジメント体制を構築し、また各国の国内法や労働市場など国・地域ごとの違いを踏まえつつ、グローバルでより高いレベルの活動が実施できるよう、具体的なアクションを定め、目標達成に向けた取り組みを推進しております。なお、2023年度の主な実績について、本有価証券報告書提出日現在においてデータ収集及び一部のデータにおいては、第三者審査機関による審査の過程にあるため、以下では2022年度の主な実績を記載しています。
GRB 2022年度の目標と実績
<マテリアリティ 2030年非財務指標>2023年度からの中期経営計画の中で、マテリアリティ(必要不可欠な貢献分野)の3つのテーマ(地球環境問題解決、デジタル社会の発展、人々のウェルビーイング)に対応する2030年の非財務指標を掲げました。現在、各非財務指標における具体的な実績のトラッキング等について検討しています。
マテリアリティ (必要不可欠な貢献分野) | 非財務指標 (2030年) |
地球環境問題の解決 | 世界のGHG排出量削減への貢献:0.3% (サービスソリューションによる世界CO2削減インパクト) |
デジタル社会の発展 | デジタルアクセシビリティ:1.5億人 |
人々のウェルビーイング向上 | ICTスキル、教育提供数:1,200万人以上 |
GRB 2022年度の目標と実績
項目 | 2022年度目標 | 2022年度実績 | |
人権・ 多様性 | <人権>「人権尊重」の社内浸透 | ・グローバルな人権に関する全従業員向け教育の受講率:80% | ・グループ全社員を対象とした「ビジネスと人権」に関するeラーニングを16か国語でグローバルに実施 受講率:92% |
<ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)>インクルーシブな企業文化の醸成 | ・社員意識調査でのDE&I関連設問の肯定回答率向上: 連結66%(2019年度)→69% / 単体59%(2019年度)→63% | ・社員意識調査でのDE&I関連設問の肯定回答率 連結:73% / 単体:69% | |
・リーダーシップレベルにおける女性比率増:連結8%(2019年度)→10% / 単体6%(2019年度)→9% | ・リーダーシップレベルにおける女性比率 連結:10.8% / 単体:9.1% ※従来、リージョン毎にリーダーシップレベルの基準を決めていたが、2023年度からは基準をグローバルで統一しており、新基準における連結の比率は15% | ||
ウェルビーイング | いきいきと働くことができる職場環境の提供 | 社員意識調査「ワークライフバランス」「Well-being」※に対するグローバル共通平均スコア:71 ※2022年度より「職場環境」から「Well-being」へ変更 | 社員意識調査「ワークライフバランス」「Well-being」に対するグローバル共通平均スコア:67 |
成長の実現と力を発揮できる機会の提供 | ・社員意識調査「成長の機会」に対するグローバル共通平均スコア:70 | ・社員意識調査「成長の機会」に対するグローバル共通平均スコア:71 | |
安全衛生 ※2023年度より「ウェルビーイング」に統合し活動を継続 | 富士通グループ会社を含むすべての職場において、安全で働きやすい環境を実現し、心とからだの健康づくりを推進 | ・重大な災害発生件数:ゼロ ・安全衛生に関するグローバルレベルでのマネジメントレビュー実施:1回/年 | ・重大な災害発生件数:1 ・各国・リージョンにてマネジメントレビューに代わる会議体を設定(中央安全衛生委員会・Europe, GD and Americas OH&S Leadership Forum等) |
環境 | 社会的責任の遂行と環境課題解決への貢献 | ・事業拠点の温室効果ガス(GHG)排出量を基準年比 37.8%以上削減(2013年度実績の毎年4.2%削減) ・事業活動に伴うリスクの回避と環境負荷の最小化 ・ビジネスを通じたお客様・社会の環境課題解決への貢献 | ・GHG排出量の削減 ■目標37.8%以上削減、478千トン以下に対し実績47.5%削減、403千トン (2013年度比 毎年4.2%削減) ■再生可能エネルギー使用率:目標16%以上に対し実績30.0% ・事業活動に伴うリスクの回避と環境負荷の最小化 <事業所>■データセンターのPUE改善:目標1.54に対し実績1.57 ■水の使用量:目標3万m3以上の削減に対し実績8.8万m3削減 ■製品の省資源化・資源循環性向上:新製品の資源効率目標10%以上に対し実績11.2%向上(2019 年度比) <サプライチェーン>■製品の使用時消費電力によるCO2排出量:目標17%削減に対し実績25%削減(2013年度比) ■サプライチェーン上流におけるCO2排出量削減及び水資源保全:主要取引先への取組依頼を100%完了 ・ビジネスを通じたお客様・社会の環境課題解決への貢献 ■カーボンニュートラルに関する知見のビジネス部門、事業部門へのスキルトランスファー ■セミナーやワークショップ、eラーニングなどを通じた社内教育の実施による社員の専門スキル向上 ・環境課題解決に繋がるお客様提案に向けた支援 |
コンプライアンス | コンプライアンスに係るFujitsu Way「行動規範」の組織全体への周知徹底をさらに図るために、グループ全体にグローバルコンプライアンスプログラムを展開することで、高いコンプライアンス意識を組織に根付かせるとともに、経営陣が先頭に立って、従業員一人ひとりがいかなる不正も許容しない企業風土(ゼロ・トレランス)を醸成 | ・社長、部門長またはリージョン長からコンプライアンス遵守の重要性をメッセージとして発信:1回以上/年 | ・国際腐敗防止デーに合わせたFujitsu Compliance Weekにおいて、社長・各リージョン長・各国グループ会社社長等の経営層から従業員に対し、コンプライアンス遵守徹底のメッセージを発信 |
サプライチェーン | 自社サプライチェーンにおける責任ある調達の実現 | ・当社主要取引先による責任ある調達の国際基準への準拠へ向け、当社主力製品の主要な製造委託先・部品取引先より、下記文書のいずれかを入手する。(目標KPI=100%) ■RBA※工場監査プラチナまたはゴールド判定書 ■当社CSR調達指針(=RBA行動指針)への誓約書 ※Responsible Business Alliance: 電子機器メーカーや大手サプライヤーなど、約140社が加盟する国際イニシアチブ。行動規範を定め、サプライチェーン上の環境や労働者の人権及び労働条件や、倫理・安全衛生などの改善を進めている。 | ・下記文書いずれかの入手率:100% -RBA工場監査プラチナまたはゴールド判定書 -当社CSR調達指針への誓約書 実績:100%取得済み |
サプライチェーン多様性の推進 | ・従来の取り組みと並行して、サプライチェーンの多様性確保をResponsible Businessの目標に位置づけ、グローバルに推進 | ・UK・Americas・Oceaniaにおいて、中小企業(SME)・女性経営・少数民族企業等、多様な属性を持つ企業からの調達KPIを達成 実績: ■各リージョン/国での主目標を達成 ■日本における多様性の観点と目標を女性活躍に決定 | |
サプライチェーンにおけるGHG 排出削減 | ・GHG 排出削減を取引先とともに推進するため、主要物品取引先に対して、国際基準に沿った数値の目標設定を依頼する | ・293社あてに目標設定のための説明会への参加を要請 実績:取引先の実態把握、対応要請及び支援を目標通り実施 | |
コミュニティ | 企業文化及び社員のマインドセット変革への貢献 | ・社会課題に関連した社会貢献活動に参加した従業員数の増加率、ニューノーマル下において2019年度比 +10% | ・2019年度比+38% |