当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場を概観しますと、長引く最終需要の低迷により、ICT(情報通信技術)関連製品の生産動向は前年同四半期連結累計期間対比で低調に推移しましたが、当第3四半期連結会計期間においては、中国市場のスマートフォン生産台数が前年同四半期連結会計期間を上回る水準で推移しました。ノートパソコンやタブレット端末の需要は、大幅に減少しました。また、データセンター向けニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要も大幅に減少しました。産業機器市場においては、設備投資需要全般が低調に推移しました。自動車市場においては、xEV(電動車)等の生産台数は前年同四半期連結累計期間を上回る水準となりましたが、一部顧客における部品在庫調整が長引き、期初に想定していた部品需要を下回りました。
このような経営環境の中、当社の連結業績は、売上高1,618,961百万円(前年同四半期連結累計期間1,708,965百万円、前年同四半期連結累計期間比5.3%減)、営業利益155,748百万円(同188,677百万円、同比17.5%減)、税引前利益157,122百万円(同188,102百万円、同比16.5%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益119,491百万円(同136,875百万円、同比12.7%減)、基本的1株当たり四半期利益315円1銭(同361円6銭)となりました。
当第3四半期連結累計期間における対米ドル及びユーロの期中平均為替レートは、143円21銭及び155円22銭と前年同四半期連結累計期間に比べ対米ドルで4.9%、対ユーロで10.4%の円安となりました。これらを含め全体の為替変動により、約580億円の増収、営業利益で約172億円の増益となりました。
2024/02/13 10:27