有価証券報告書-第84期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/24 10:33
【資料】
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【項目】
173項目
(3)【監査の状況】
① 監査等委員会監査の状況
当社は、2024年6月27日開催の第83期定時株主総会の決議によって、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しました。
a.組織
有価証券報告書提出日現在、当社の監査等委員会は、1名の常勤監査等委員(社内)、2名の非常勤監査等委員(社外)の合計3名で構成されており、監査等委員会の委員長は社外取締役監査等委員が務めています。監査等委員には、適切な経験・能力及び財務・会計、法務に関する相当程度の知見を有する者を選任し、監査等委員会構成員の多様性を確保し、監査の実効性を確保しています。
監査等委員の職務遂行をサポートする組織として監査等委員会事務局を設置し、適正な能力・知識を有する専任スタッフを配置しています。当該スタッフの人事異動、人事評価、処遇、懲戒処分に関しては監査等委員会と人事部の協議事項とし、監査等委員会の指揮のもと監査業務、事務局業務を遂行するための権限を付与され、独立性と効率性を確保しています。
b.監査等委員会の開催状況
監査等委員会(第83期定時株主総会終結時までは監査役会)は、取締役会と同期した月次開催及び会計監査人の報告聴取のほか、必要に応じて臨時で開催されます。当事業年度は、監査役会6回、監査等委員会14回の合計20回開催し、1回あたりの平均所要時間は1時間23分でした。監査等委員会及び監査役会における決議事項は18件、報告事項は49件、協議事項は13件であり、その主な内容は次のとおりです。
(決議事項)会計監査人の再任、監査役会の監査報告書、金融商品取引法監査結果、監査方針及び監査計画、会計監査人の監査報酬に関する同意、補欠の監査等委員選任議案に関する同意、会計監査人の非保証業務に関する事前了解 等
(報告事項)内部監査計画、J-SOX報告、子会社監査報告、法務部門活動報告、営業本部活動報告、人的資本に関する活動報告、取締役会審議報告 等
(協議事項)KAMの検討、監査役監査の実効性評価、監査方針及び監査計画の見直し、会計監査人の再任の方向性 等
当事業年度の監査役会(2024年6月27日まで)における監査役の出席率は次のとおりです。
監査役氏名社内/社外常勤/非常勤出席回数(出席率)
大嶋 一幸社内常勤6回/6回(100%)
本多 敏光社内常勤6回/6回(100%)
吉武 一社外常勤6回/6回(100%)
藤田 知美社外非常勤6回/6回(100%)

※ 2024年6月27日開催の第83期定時株主総会終結の時をもって、4名の監査役全員が退任しました。
当事業年度の監査等委員会(2024年6月27日以降)における監査等委員の出席率は次のとおりです。
監査等委員氏名社内/社外常勤/非常勤出席回数(出席率)
本多 敏光社内常勤14回/14回(100%)
藤田 知美社外非常勤14回/14回(100%)
角田 朋子社外非常勤14回/14回(100%)

※ 本多敏光氏、藤田知美氏、角田朋子氏の3名は、2024年6月27日開催の第83期定時株主総会において取締役監査等委員に選任され、就任しました。
c.監査方針
監査等委員会において、当事業年度の監査方針を決定しています。
①コーポレート・ガバナンスの一翼を担う独立の機関として、法令等遵守重視の予防監査を中心に推進するが、リスク管理、効率性の視点から、妥当性監査にも取り組む。
②内部監査部門及び内部統制部門、財務経理部門等の社内関連部門並びに会計監査人等と連携し監査効率の向上を図る。
d.監査項目
監査方針に基づき、監査計画(監査項目、監査等委員役割り分担の決定、監査に係る予算の決定、会計監査人及び内部監査との連携等を含む)を作成しています。また、当事業年度の中間で事業環境の変化を踏まえた監査計画の見直しについて議論し、変更の必要がないことを確認しています。
監査項目は、①ガバナンスに係る監査、②内部統制システムの構築と運用状況に係る監査、③会計監査、④コンプライアンス、リスクに係るテーマ監査で構成されております。このうち、④に関しては、監査等委員会において外部リスク要因及び内部リスク要因について、PESTLEの切り口から検討を行ない、重要なリスク項目を重点監査項目として監査計画に盛り込んでいます。今期は次の4項目を重点監査項目として監査を実施しました。
(重点監査項目) 1)サクセッションプランの実行と人的資本の充実
2)品質向上、開発・事業化(商品化)戦略
3)情報・IT戦略、サイバーリスク対応
4)サステナビリティ(ESG、SDG's)推進への取り組み
このうち、サクセッションプランの実行と人的資本の充実については、関連する重要な会議(TM会議、指名委員会)に監査等委員が分担して出席するとともに、監査等委員会において担当執行役員から取り組み状況全般について説明を受け、意見交換を行いました。
品質向上、開発・事業化戦略については、担当する監査等委員が技術テーマを審議する会議及び事業状況を審議する会議に出席して、その審議内容を確認しました。
情報・IT戦略、サイバーリスク対応及びサステナビリティ推進への取組みについては、担当する監査等委員が関連部会の資料を閲覧するとともに、監査等委員全員がサステナビリティ委員会に出席して取り組み状況全般及び開示への準備状況について確認しました。
e.活動状況
重要な会議のうち、TM会議、指名委員会、報酬委員会については、3名の監査等委員が分担して出席しています。また、監査等委員でない取締役との意見交換、会計監査人及び内部監査部門との打合せについては、3名の監査等委員全員が出席しています。
当事業年度から、内部統制連絡会議として常勤監査等委員、監査等委員会事務局、内部監査部門と内部統制委員会事務局の連携会議を設置し、内部統制部門(いわゆる第2線)の活動を見える化して組織的監査の水準を高める取り組みを行っています。また、監査等委員会、内部監査部門と子会社監査役との連絡会を設置し、監査等委員会監査計画の周知、子会社監査情報の共有などを行っています。
活動分野項目常勤(社内)非常勤(社外)
重要な会議への出席取締役会
経営会議
内部統制委員会
サステナビリティ委員会
TM会議
指名委員会
(注)1
報酬委員会
(注)1
社内取締役との意見交換代表取締役(2回)
経営企画本部長(1回)
営業本部長(3回)
社外取締役との意見交換監査等委員でない社外取締役全員(3回)
内部統制部門との連携内部統制連絡会議(隔月)
子会社に関する活動取締役会出席
(注)2
監査(往査・リモート)
子会社監査役との連絡会(毎四半期)
会計監査人との連携監査計画・報酬に係る聴取
監査・レビュー結果の検討
品質管理体制の聴取
KAMについての協議
会計監査人の評価・再任検討
三様監査ミーティング
内部監査との連携
監査計画の相互共有
監査結果の相互共有
合同監査

(注)1 ●は2名の社外監査等委員で分担
2 常勤監査等委員が一部の子会社の監査役を兼任
3 〇はオブザーバー出席を含む
f.監査等委員会監査の実効性評価
当事業年度の監査等委員会監査の実効性について監査等委員会で自己評価を行いました。評価項目は25項目あり、その内訳は、監査等委員会の体制整備・運用に関するもの7項目、監査等委員会監査の体制整備に関するもの6項目、監査等委員会監査の運用に関するもの10項目、その他2項目です。協議の結果、監査等委員会監査の実効性は十分確保されていると判断しました。
g.三様監査
会計監査人、内部監査、監査等委員会の3者が一同に会した、情報交換会等定期的な会合を持ち、各々の監査に役立てています。
内部監査との連携としては、リスク評価に係る意見交換、監査計画や監査結果の相互報告・意見交換、合同監査等を行っています。
会計監査人との連携としては、リスク及び監査上の主要な検討事項(KAM)に係る意見交換、会計監査人監査計画に係る聴取、監査結果の聴取、会計監査人の評価と会計監査人への評価結果フィードバックを行っています。
② 内部監査の状況
a.組織、人員及び手続
当社は、社長執行役員直属の組織として内部監査部門(内部監査室)を設置しています。内部監査室の人員は10名で、海外の当社グループ会社出向経験者など多様な業務経験を有する者から成り、CIA(公認内部監査人)、CISA(公認情報システム監査人)、CFE(公認不正検査士)などの専門資格を有する人材を配置しております。
当社の内部監査は、内部監査規程及び年次監査計画に基づき本社機能部門及び当社グループ会社に対して実施しています。内部監査の実施にあたっては、リスクベースで個別監査実施計画及び監査目標を策定し、経営諸活動の遂行状況を客観的に評価して、助言や改善提案を報告書として作成しております。内部監査の結果及び過去に実施した監査指摘事項のフォローアップ状況については、取締役会に対し、年2回報告しております。
上記の内部監査に加え、内部監査室は、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」に基づき、財務報告に係るシステム・プロセスの整備、運用状況の評価を実施しております。財務報告に係る内部統制の評価結果は、内部監査部門長から社長執行役員、最高財務責任者及び監査等委員会に報告されております。さらに、その結果は、最高財務責任者により取締役会へ報告されており、経営者による財務報告に係る内部統制の整備・運用について取締役会による監視・監督を受ける仕組みを整えております。
b.内部監査、監査等委員会監査及び会計監査の相互連携並びにこれらの監査と内部統制部門との関係
内部監査部門長、監査等委員及び会計監査人は、三様監査の連携強化として定期的に情報交換及び意見交換等を行い、監査の効率と有効性の向上に努めております。
内部監査部門長は、監査等委員会が実施した監査実施報告書を監査等委員会事務局から入手し、双方が効率的な監査を実施できるよう努めております。
さらに、内部監査部門長は、会計監査人との定期的な情報交換及び意見交換に加え、必要に応じて随時に打合せ、意見交換を実施しています。
当社は、企業価値の保全に留まらず継続的な経済的価値及び社会的価値の創造を実現するため、「3線モデル(スリーラインモデル)」に基づく全社的リスク管理及び内部統制活動を推進しています。内部監査室は、必要に応じて管理部門と情報共有するなどして連携し、企業価値の保全及び向上に努めています。
c.内部監査の実効性を確保するための取組について
内部監査室は客観的なアシュアランスを提供するために社長直轄で他の業務執行部門から独立した組織となっております。また、社長執行役員、取締役会及び監査等委員会への報告経路を保持しております。
さらに、当事業年度から、内部統制連絡会議として常勤監査等委員、監査等委員会事務局、内部監査室と内部統制委員会事務局の連携会議に出席し、内部統制の整備・運用の状況及びリスク評価等を把握するとともに、子会社監査役との連絡会に出席し、監査計画や遂行状況を把握するなどして監査の連携を図り、実効性の確保に取り組んでいます。
③ 会計監査の状況
a. 監査法人の名称
有限責任 あずさ監査法人
b. 継続監査期間
2008年3月期以降
c. 業務を執行した公認会計士
公認会計士 齋藤 慶典
公認会計士 新名谷 寛昌
d. 監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士7名、公認会計士試験合格者等5名、その他18名であります。
e. 監査法人の選定方針と理由
会計監査人の選定に際しては、監査等委員会が策定した選定基準に基づき、会計監査人の概要、監査実施体制、監査報酬等を勘案して決定しております。当社グループは広く海外に事業展開していることから、グローバルな監査体制のほか、監査等委員会による会計監査人の評価結果も踏まえて判断しております。
また、監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当すると認められる場合には、監査等委員全員の同意に基づき、会計監査人を解任します。また、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められる場合には、株主総会に提案する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定します。
f. 監査等委員会による監査法人の評価
監査等委員会は会計監査人の評価基準を定め、会計監査人の品質管理システム、監査実施体制、監査報酬、監査役等とのコミュニケーション等について毎年評価を行うとともに、当社で定める会計監査人の解任又は不再任の決定の方針に該当しないことを確認しております。
④ 監査報酬の内容等
a. 監査公認会計士等に対する報酬
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社7888218
連結子会社22-22-
100810418

前連結会計年度における当社の非監査業務の内容は、社債発行に係るコンフォートレター作成業務であります。また、当連結会計年度における当社の非監査業務の内容は、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)対応に係る助言・指導の委託であります。
b. 監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGメンバーファーム)に対する報酬(a.を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社0716
連結子会社1192215341
1202915448

当社及び連結子会社における非監査業務の内容は主として税務申告などの税務関連サービスにかかる報酬であります。
c. その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d. 監査報酬の決定方針
該当事項はありませんが、過年度の監査実績、監査計画の範囲、監査日程等の内容を総合的に勘案した上で決定しております。
e. 監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査等委員会は、会計監査人に対する監査報酬が会社の規模、複雑性、リスクに照らして合理的な水準であるかを検討した結果、会計監査人の報酬等の額について、会社法第399条の同意を行っております。

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