有価証券報告書-第101期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/20 13:16
【資料】
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【項目】
140項目
② 戦略
気候変動が事業に及ぼす影響の把握と気候関連の機会とリスクを具体化するために、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の外部シナリオをベンチマークとして参照しました。また、自動車産業のシナリオ分析を確認しつつ、自社の中長期戦略における事業環境認識と照合し、総合的にシナリオを想定の上、シナリオと自社中長期戦略との差異分析により気候関連の機会とリスクを抽出しました。
なお、上記シナリオの想定移行リスクはIEA「World Energy Outlook」の「B2DS」「SDS」シナリオをそれぞれ推進的・野心的シナリオと定義し、範囲は2040年までのCO2排出量、炭素税、原油価格、再エネ率、新車電動車率を定量化し、自社戦略との差より機会とリスクを分析しました。また物理的リスクでは、IPCC第5次報告書の「RCP8.5」「RCP6.0」をそれぞれ鈍化、推進シナリオと定義し、気象災害、海面上昇、生態システム悪化、水食糧不足等を定性化し、自社戦略との差より機会とリスクを分析しました。
主なリスクと機会、重要項目への対応策は以下のとおりです。
主なリスク
重要事項時間軸/影響主要な財務上の潜在的影響財務影響
(2025年度)
(注3)
対応策対応費用
(2023年度)
(注3)
既成既存の製品及びサービスに対する新たな命令・規制長期/
やや高い
燃費・排ガス規制厳格化加速を背景とした売上収益減少
燃費規制の厳格化や電動化(HEVを含む)の加速(2030年:47%)を想定。変化に対応できず、規制不適合により販売数減少
4,000億円・航続距離延伸への電動化製品の省エネルギー技術開発を加速
・新燃費規制に向け、HEV等の内燃機関の燃費向上に向けた開発を加速
800億円
サイクロンや洪水等の異常気象の深刻化と頻度の上昇長期/
やや高い
工場操業停止・サプライチェーン分断による売上収益減少
異常気象発生の可能性が高い日本・アジア(全生産の66%)において、自社工場の被災やサプライチェーン分断による操業停止で売上収益減少
1,100億円・建物等への災害対策実施、部材購入先の複数社化等のサプライチェーンのリスクマネジメント強化
・世界の工場をIT・IoT技術でつなぎ、生産変更への即時対応可能なグローバル生産体制構築
93億円
カーボンプライシングメカニズム中期/
高い
カーボンプライシング導入加速に伴うコスト競争力低下
世界の炭素税や排出量取引制度等の拡大・厳格化ですべての車載用製品に炭素コストが付加
120億円・製造における再生可能エネルギーへの戦略的かつ段階的な切り替え
・省エネルギーや生産プロセスの効率化の活動継続
30億円

主な機会
重要事項時間軸/影響主要な財務上の潜在的影響財務影響
(2025年度)
(注3)
対応策対応費用
(2023年度)
(注3)
研究開発及び技術革新を通じた新製品やサービスの開発中期/
高い
電動車の需要増加に起因する売上収益増加
インバータやサーマルの電動関連製品のほか、ヒートポンプシステム等電動車の熱効率改善技術の需要拡大
3,600億円・省動力技術、小型化高出力技術等の電動化関連技術や、熱マネジメント技術の開発を加速
・新燃料(e-fuel、水素等)に対応するエンジン制御システム等の技術開発も推進
900億円
事業活動の多様化長期/
中程度
脱炭素に資する技術需要増加に伴う売上収益増加
車載領域で培った環境技術を応用し、食農・FAや水素ビジネス(SOEC (注1)、SOFC (注2))等、非車載領域での事業機会を創出
食農・FA・水素ビジネス
3,000億円
(2030年)
・センサ・制御・ロボット等の技術を活用した農業生産技術や、排ガス浄化技術・熱マネジメント技術を活かしたエネルギー利用技術等を創出
・アライアンスの積極的な活用
170億円
より効率的な生産及び物流プロセスの活用中期/
やや高い
全世界の工場の省エネルギー推進によるエネルギーコスト低減
生産プロセスの効率化を進め、エコビジョン2025の「エネルギー使用量を原単位で2012年度比半減」が達成した場合、年間約165万tのCO2とエネルギーコストを削減
730億円徹底した省エネルギー活動の継続と、低カーボンな材料・設備・生産工程の採用、Factory-IoTの導入でさらなる生産プロセスの効率化や省エネルギー生産技術開発の促進100億円

(注1)SOEC:Solid Oxide Electrolysis Cell
(注2)SOFC:Solid Oxide Fuel Cell
(注3)2024年6月20日時点における暫定値です。確定値は2024年9月末発行予定の「統合報告書2024」において記載予定です。

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