有価証券報告書-第101期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/20 13:16
【資料】
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【項目】
140項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において連結会社が判断したものです。
(1) 会社の経営の基本方針
① 魅力ある製品で、お客様に満足を提供する。
② 変化を先取りし、世界の市場で発展する。
③ 自然を大切にし、社会と共生する。
④ 個性を尊重し、活力ある企業をつくる。
を経営の方針としています。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
連結会社は売上収益、営業利益及びROE(自己資本利益率)を経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として用いています。
(3) 対処すべき課題
当社を取り巻く環境は大きく変化しており、社会の要請を踏まえた対応が求められています。脱炭素に向けカーボンニュートラルの動きが加速、価値観の多様化により単一ではない複数の課題解決方法(マルチソリューション)の準備が求められています。また、最適生産・最適消費の循環型社会へ移行が進んでいます。こうした大きな変化を支えるため、ハードに頼るのではなく、ハードとソフトを組み合わせた統合システムのニーズが高まっています。社会の要請に対しては、自動車業界だけではなく、クルマも含めた社会全体で対応することが求められています。

当社は「環境」「安心」「共感」の理念を基に、環境負荷や交通事故のない社会を目指し、「地球にやさしくもっと豊かな環境が広がる社会」「誰もが安全で快適・自由に移動できる社会」の実現に取り組んできました。当社は、クルマで培ってきた強みを活かし、課題解決の視点をクルマだけの視点から、クルマも含めた社会全体に高め取り組むことで、社会課題解決に貢献します。
また、当社は創業以来、「技術で夢を形にし、お客様に貢献する」ことに拘ってきました。「形にする」とは、「コンセプトだけで終わらせるのではなく、自分たちの手で製品やシステムを具現化し、世に出せるレベルまで完成度を高める」ことを意味しています。今後も当社の理念である「環境」「安心」に基づき、クルマで培った強みを活かしつつ、「クルマ」も含めた「モビリティ社会」全体の価値最大化に貢献し、「自動車業界のTier1」から「モビリティ社会のTier1」へと進化していきます。

“クルマが進化し、クルマ以外と繋がり”、さらには“クルマの技術の適用範囲が拡がる”「モビリティ社会」において、当社は商品やサービスを利用されるエンドユーザーの視点を持って、優れた技術と確かな品質に基づく価値を、広くお客様にお届けする存在を目指します。