有価証券報告書-第67期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 15:55
【資料】
PDFをみる
【項目】
137項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における経済状況は、新興国経済の減速等の不安要素はあるものの、国内の金融緩和政策等による円高の是正や株価の上昇等、景気は緩やかに回復しつつあります。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画「Dynamic Vision」(平成25年度~平成27年度)に掲げる重点戦略を強力に推進し、企業価値の向上および経営基盤の強化を図るとともに受注・売上の確保に努めました。
当連結会計年度の売上高は99,331百万円(前期79,629百万円に比し24.7%増)となりました。損益面におきましては、営業利益は6,024百万円(前期2,966百万円に比し103.1%増)、経常利益は3,340百万円(前期1,909百万円に比し75.0%増)、当期純利益は3,984百万円(前期1,598百万円に比し149.3%増)となりました。
事業のセグメントの業績は次のとおりであります。
① 理科学・計測機器事業
電子顕微鏡への引合いは引き続き堅調で、材料・医学・生物分野における開発研究から品質管理等の幅広い分野への要求に応えました。特にハイエンド透過電子顕微鏡の需要は旺盛で市場での高い評価が受注・売上に寄与しました。
当事業の売上高は72,692百万円(前期比28.8%増)となりました。
② 産業機器事業
電子ビーム描画装置の受注・売上は順調に推移しましたが、電子ビーム蒸着用電子銃・電源の売上は減少しました。
当事業の売上高は9,089百万円(前期比37.5%増)となりました。
③ 医用機器事業
国内および海外(主にOEM供給先であるシーメンス向け)の売上は堅調に推移しました。
当事業の売上高は17,549百万円(前期比5.9%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は7,640百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,481百万円増加しました。
当連結会計年度における各活動によるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動による資金の増加1,812百万円(前期は5,703百万円の資金の減少)となりました。これは、売上債権の増加があった一方で、税金等調整前当期純利益が改善およびたな卸資産の減少等により増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動による資金の減少2,779百万円(前期は1,446百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出および子会社株式の取得による支出等により減少したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動による資金の増加2,835百万円(前期は2,821百万円の資金の増加)となりました。これは主に、借入金、社債等の返済があったものの公募増資および第三者割当増資により株式の発行による収入6,549百万円があったことによるものであります。