有価証券報告書-第90期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/24 15:37
【資料】
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【項目】
173項目
Ⅲ 戦略
①個と組織のグローバルビジョン
当社が未来に向けて飛躍的に成長していくためには、エレクトロニクスの波を捉えたイノベーションの創出が不可欠です。強い一体感や組織間連携を活かして課題解決していくというこれまでに培ってきた強みは引き続き大事にしながら、今後はもっと多様な個の力を活かし、侃々諤々の議論を行うことができる組織へと変容していく必要があると考えています。これが次のイノベーションを生み出していくための挑戦であると考え、個はおもしろい挑戦をし、組織はそれを価値創造につなげていく「個と組織の好循環」をめざすグローバルビジョンを打ち出しました。
なお、個と組織の好循環を生み出していくことは、当社がVision2030で掲げる経営変革のひとつである「自律分散型の組織経営の実践」そのものです。自律分散経営は、個人と組織それぞれに、自律性・進歩性・全体性を求めるものであり、それぞれの役割や期待を明確にしたものが「個と組織の好循環モデル」です。従業員一人ひとりがその意味を理解し、体現していくことで、組織・人的資本がさらに強固なものになっていくと考えています。
・個と組織のグローバルビジョン
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・「個と組織の好循環」モデル
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②グローバル重点テーマ
個と組織のグローバルビジョンを実現していくための重点テーマとして「ダイナミックな適所適材」「未来変革リーダーの育成」「個と組織の好循環モデルの実現」を掲げています。
・「ダイナミックな適所適材」
経営戦略と連動した人材ポートフォリオの再構築を図っていきます。事業の規模やスピードに対応した人材の獲得・配置を実行し、これまでのやり方や考え方といった前例にとらわれずに、事業や機能、国を超えて多様な経験ができる機会を積極的に提供していきます。また、さまざまなライフステージに柔軟に対応したキャリア形成支援を充実させるなど、世の中の変化を先読みしながら“ダイナミック”に人を活かすことができる状態をめざしていきます。
取り組み事例
グローバル経験機会の拡大
事業環境の変化に柔軟に対応できる人材の育成と、国・地域を越えた適切な人材配置を進めるため、グローバルな経験機会の拡大に取り組んでいます。海外拠点での業務経験を含む多様な実践機会を通じて、異なる市場環境、価値観、業務の進め方を理解し、部門や拠点を越えた信頼・連携を促進しています。2025年度は、新入社員から海外製造拠点での実務を体験する海外工場実習や、若手の段階から海外での業務経験を積む海外実務研修の拡充を通じて、グローバル実務経験機会の拡大を図っています。これらの取り組みにより、KPIとして定めるグローバル経験者数3年累計1,500名に対し、初年度である2025年度は528名の実績となっています。今後も、グローバルな経験を通じて得られた知見や人的ネットワークを組織に還元し、多様な視点を活かした事業運営と人材配置を進めます。
※その他取り組み詳細についてはこちらをご参照ください。
https://corporate.murata.com/ja-jp/company/hr/initiative

・「未来変革リーダーの育成」
当社にはこれまでに構築してきた強固な人材育成基盤があります。これに加え今後は、未来に向かって誰もが変革リーダーになることができるという考えのもと、さらなる人材育成の強化を図っていきます。個と組織の好循環の実現において重要な役割を果たすマネジメントの改革、イノベーション創出をリードしていくことを期待するモノづくり人材やDX人材、技術・専門系人材への育成強化、さらに次世代経営リーダーの継続輩出のための施策充実など、より戦略的に取り組みを進めてまいります。
取り組み事例
次世代経営リーダーの育成
会社の持続的な成長を支える基盤として、後継者育成(サクセッション)を重視しています。全従業員の中から選抜した人材を対象に、中長期的な視点で育成を行い、中堅層から管理職層に至る複数の階層それぞれに応じた選抜型の育成プログラムを体系的に展開しています。経営幹部に求められる要件やコンピテンシーを整理したうえで一貫性のある育成を行うとともに、経営層が主体的に関与しながら、将来の経営を担う人材基盤の強化を図っています。
※育成体系の詳細についてはこちらをご参照ください。
https://corporate.murata.com/ja-jp/company/hr/initiative

・「個と組織の好循環モデルの実現」
個と組織の好循環の実現にはまず、当社の組織・人的資本の根底にある経営理念(社是)への理解・共感を促していくことがこれまでと変わらず重要です。さらに、今後より多様な個の力を活かして、侃々諤々の議論を行うことができる組織へと進化していくために、好事例を共有できる機会や、対話する場の創出、それを促進していくための仕組みや仕掛けを構築するなど、コミュニケーションの強化を図っていきます。これに加え、制度変革や環境整備も進めながら、好循環をイノベーションにつなげていくための文化・風土を醸成してまいります。
取り組み事例
従業員エンゲージメントを起点とした組織づくり
国内外の全拠点に所属する約72,000人の全従業員を対象としたグローバルサーベイを毎年実施しています。2025年度の回答率は96%と高水準となっており、従業員エンゲージメントの肯定回答比率は前年度比1ポイント増の68%、従業員を活かす環境の肯定回答比率も2ポイント増の68%となっています。また、「戦略・方向性」の指標については、2021年度の肯定回答比率75%に対し、2023年度には70%まで低下したことを踏まえ、経営層による方針発信や対話機会の拡充などを通じて、理念や事業の目的に対する理解と共感の醸成を進めた結果、当該指標の肯定回答比率は73%となり、回復傾向となっています。こうしたサーベイ結果を起点に、組織間・組織内の協働や現場での対話を促す取り組みを進めることで、個と組織の好循環の実現を目指しています。
※取り組み詳細についてはこちらをご参照ください。
https://corporate.murata.com/ja-jp/company/hr/initiative

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