四半期報告書-第55期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/09 9:04
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済情勢は、政府の各種経済政策の効果もあり、企業収益や雇用環境の改善が続き、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら欧州の不安定な政情、アジア・中東で顕在化する地政学リスクの高まりや、米国の政策動向などによる海外情勢への影響も懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは中期経営計画の最終年度として、目指す姿を達成させるため、更なる工程の自動化・合理化、生産体制の最適化推進、自社開発製品の拡販に注力し利益確保を図ってまいりました。また海外展開につきましては西部インド・グジャラート州に進出し、インドでの事業の更なる成長を図ることを目的として平成29年8月にASTI INDIA PRIVATE LIMITEDを設立しました。
これらの取り組みの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、車載電装品、通信・制御機器の販売増加により売上高は35,714百万円(前年同期比20.5%増)、営業利益は1,483百万円(同53.5%増)、経常利益は1,579百万円(同39.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,165百万円(同41.9%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①車載電装品
車載電装品では、コーナーセンサ、各種電子制御ユニット等の販売増により、売上高25,192百万円(前年同期比19.5%増)、営業利益1,008百万円(同121.0%増)となりました。
②ホームエレクトロニクス
ホームエレクトロニクスでは、洗濯機用電子制御基板等の販売増があったものの、円安に伴う中国子会社の収益悪化等により、売上高7,252百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益265百万円(同41.7%減)となりました。
③通信・制御機器
通信・制御機器では、通信用スイッチユニット、産業用ロボットコントローラ基板等の販売増により、売上高3,262百万円(前年同期比55.2%増)、営業利益245百万円(同138.3%増)となりました。
④その他
その他では、売上高6百万円(前年同期比4.9%増)、営業損失4百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。
なお、上記金額には消費税等は含まれておりません。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)が対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、153百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
当第3四半期連結会計期間において、ASTI ELECTRONICS CORPORATIONの新工場が完成し、平成29年7月より稼動しております。