四半期報告書-第119期第2四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)
3 偶発債務
・タカタ製エアバック・インフレーターに関連した訴訟
米国、カナダ及びイスラエルにおいて、タカタ製エアバッグ・インフレーター(膨張装置)に関連した様々な集団訴訟と民事訴訟が、当社、北米日産会社とカナダ日産自動車会社(以下総称して「日産」という。)と他の自動車製造会社に対して提起されている。訴訟は、エアバッグ・インフレーターの欠陥、原告が費やした費用や原告の主張する車両の価値の下落などの経済的損失、さらに特定のケースでは人身傷害に対して、損害賠償や懲罰的損害賠償を請求している。米国における集団訴訟の多くは、フロリダ州南地区連邦地方裁判所に移送され、連邦広域係属訴訟(以下「MDL」という。)として統合された。また、ニューメキシコ州、ハワイ州及び米領ヴァージン諸島の司法長官は、タカタと日産を含めた複数の自動車製造会社に対して訴訟を提起した。当社と北米日産会社は、MDLにおいて係争中の米国における集団訴訟を解決することになると見込まれる、顧客を重視した多数のプログラムによる和解提案について同意した。平成29年9月18日、MDLの裁判所は提案された和解案を暫定的に承認した。最終承認のための聴聞は平成30年2月初頭に行われる予定である。もし当該和解案が最終的に承認されれば、和解金の支払い合計額87.9百万ドルが4年間に渡って支払われる。北米日産会社は当該債務の現在価値相当額である86.6百万ドルを債務として計上している。カナダ及びイスラエルの集団訴訟、そしてニューメキシコ州、ハワイ州及び米領ヴァージン諸島の司法長官の審判請求について、現時点では、訴訟は進行中であり、将来発生した場合の債務の金額を合理的に見積もることができないために、当該偶発事象に係る損失について引当金は計上していない。
・米国日産販売金融会社の係争案件
平成29年5月、カリフォルニア州の陪審は、米国日産販売金融会社(以下「NMAC」という。)がSuperior Auto of Fremont, LLC他(以下「Superior」という。)に対して、補償的損害賠償額を121.9百万ドル、加えて懲罰的損害賠償額を134.6百万ドル、総額で256.5百万ドルを支払うとする評決を出し、平成29年8月22日に、裁判官より評決通り当該賠償金の支払いを命ずる判決が出された。これは平成21年2月にNMACがSuperiorのフロアプランとクレジットラインを中断したことに関して、NMACが不告知と過失による不実表示を行ったとの主張に関する判決である。以前NMACはSuperiorの契約違反に関する訴訟に勝訴しており、約40百万ドルの損害賠償金をSuperiorがNMACへ支払うことを命ずる判決を得ている。この判決は依然として有効であり、すべての上訴は棄却されている。判決後の法定金利の評価を含め、その判決によりNMACが受領すべき賠償金の価値は現在約61百万ドルである。この金額はNMACに対するSuperiorによる提訴に下される、すべての判決に関する賠償金に対して相殺される。NMACに支払を命じる判決の後に、NMACは、陪審員の評決にかかわらず、新規の公判と判決を行うよう申し立てた。平成29年10月18日にカリフォルニア上級裁判所は、平成29年5月22日の陪審員の評決を無効とし、(1)審理手続違反及び(2)陪審員の誤審を理由として、Superiorの事案に関してNMACが申し立てた新規の公判を行うことを許可した。当社は、このSuperiorの事案について、現時点では債務が発生する可能性は高くないと判断しており、またその金額を合理的に見積もることができないため、引当金は計上していない。
・タカタ製エアバック・インフレーターに関連した訴訟
米国、カナダ及びイスラエルにおいて、タカタ製エアバッグ・インフレーター(膨張装置)に関連した様々な集団訴訟と民事訴訟が、当社、北米日産会社とカナダ日産自動車会社(以下総称して「日産」という。)と他の自動車製造会社に対して提起されている。訴訟は、エアバッグ・インフレーターの欠陥、原告が費やした費用や原告の主張する車両の価値の下落などの経済的損失、さらに特定のケースでは人身傷害に対して、損害賠償や懲罰的損害賠償を請求している。米国における集団訴訟の多くは、フロリダ州南地区連邦地方裁判所に移送され、連邦広域係属訴訟(以下「MDL」という。)として統合された。また、ニューメキシコ州、ハワイ州及び米領ヴァージン諸島の司法長官は、タカタと日産を含めた複数の自動車製造会社に対して訴訟を提起した。当社と北米日産会社は、MDLにおいて係争中の米国における集団訴訟を解決することになると見込まれる、顧客を重視した多数のプログラムによる和解提案について同意した。平成29年9月18日、MDLの裁判所は提案された和解案を暫定的に承認した。最終承認のための聴聞は平成30年2月初頭に行われる予定である。もし当該和解案が最終的に承認されれば、和解金の支払い合計額87.9百万ドルが4年間に渡って支払われる。北米日産会社は当該債務の現在価値相当額である86.6百万ドルを債務として計上している。カナダ及びイスラエルの集団訴訟、そしてニューメキシコ州、ハワイ州及び米領ヴァージン諸島の司法長官の審判請求について、現時点では、訴訟は進行中であり、将来発生した場合の債務の金額を合理的に見積もることができないために、当該偶発事象に係る損失について引当金は計上していない。
・米国日産販売金融会社の係争案件
平成29年5月、カリフォルニア州の陪審は、米国日産販売金融会社(以下「NMAC」という。)がSuperior Auto of Fremont, LLC他(以下「Superior」という。)に対して、補償的損害賠償額を121.9百万ドル、加えて懲罰的損害賠償額を134.6百万ドル、総額で256.5百万ドルを支払うとする評決を出し、平成29年8月22日に、裁判官より評決通り当該賠償金の支払いを命ずる判決が出された。これは平成21年2月にNMACがSuperiorのフロアプランとクレジットラインを中断したことに関して、NMACが不告知と過失による不実表示を行ったとの主張に関する判決である。以前NMACはSuperiorの契約違反に関する訴訟に勝訴しており、約40百万ドルの損害賠償金をSuperiorがNMACへ支払うことを命ずる判決を得ている。この判決は依然として有効であり、すべての上訴は棄却されている。判決後の法定金利の評価を含め、その判決によりNMACが受領すべき賠償金の価値は現在約61百万ドルである。この金額はNMACに対するSuperiorによる提訴に下される、すべての判決に関する賠償金に対して相殺される。NMACに支払を命じる判決の後に、NMACは、陪審員の評決にかかわらず、新規の公判と判決を行うよう申し立てた。平成29年10月18日にカリフォルニア上級裁判所は、平成29年5月22日の陪審員の評決を無効とし、(1)審理手続違反及び(2)陪審員の誤審を理由として、Superiorの事案に関してNMACが申し立てた新規の公判を行うことを許可した。当社は、このSuperiorの事案について、現時点では債務が発生する可能性は高くないと判断しており、またその金額を合理的に見積もることができないため、引当金は計上していない。